第39回岩手小児科医会 2001.8.18盛岡 ホテル東日本にて 2001/9/11new |
岩手県下の小児科医50名以上が集まりました。 保険診療の問題とか、各地区での流行中の疾患とかの話題が提供されました。 又今年10月に盛岡において、日本保育園保健学会が開かれる事も紹介されました。 小児科医は勿論のこと保育園の先生方も沢山参加しましょうと話し合いました。 その次に勉強会がありました。、一題目は泌尿器科の疾患について、 二題目は インフルエンザ脳症について講演がありました。 少しご紹介いたします。 泌尿器科疾患、 。 特に包茎について。。 神奈川県立こども医療センター 寺島和光先生 “包茎はなぜ問題か” 排尿障害、亀頭包皮炎、尿路感染症、かんとん包茎、他 “治療はどうするか” 小児科では3才児健診のときにそれと診断した場合には、泌尿器 科を紹介して来ました。その多くは手術の適応でした。 寺島和光先生は保存療法を 実践しておられました。 先生は乳幼児および学童においては、包皮口に少量のマイ ルド ステロイド軟膏を塗ってから用手法でお帽子を向くようにする. この方法を一日に 1〜2回、1〜2ヶ月間続けると、殆ど治癒するとお話されました。それで改善されない 場合だけ手術すればよいとのお話でした。沢山の症例をスライドで提示されました。 軟膏の具体的な分量について、5gチューブが一ヶ月で無く なるくらいです。と表現され ました。 インフルエンザ脳症 市立札幌病院 富樫武弘先生 インフルエンザ脳症は日本でしか報告されていない。しかしアメリカの古い文献に、相当 するレポートはあった。欧米ではライ脳症が多く存在したがアスピリン服用との関連が疑 われて高熱時のアスピリン服用が禁止された。それ以来激減し殆ど報告が無くなった。
インフルエンザ脳症の原因は解っていない。ライ脳症を考えると解熱剤の使用に対 して。何を選ぶか慎重であった方が良いであろう。 富樫先生の初めての症例は 4才男子で発熱、意識障害、けいれんを主訴に来院した。発症から32時間で死去 した。検査値は、血液凝固系のデータが異常。GOT↑、 GPT↑。血糖値↑。 血中アンモニアは正常。頭部CTスキャン上は左右対称に脳の基底部の壊死が認 められる。剖検は少数例しかなされていないが、 “全身の多臓器に血管に関連し た病変が起きているらしい。つまり脳炎ではなく脳症であろう。” インフルエンザ ワクチンは欧米では接種率が高い。日本では低い。今年は老人の接種に公費が 考えられている。インフルエンザの治療について。今シーズンは小児に対しても 抗ウィルス剤の使用が許可された。 |
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