平成17年度
第55回日本アレルギー学会
      秋季学術大会
          2005/11/6  new
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キンモクセイ

期日   平成17年10月20日(木) 、21日(金)、22日(土)          
会場   盛岡市民文化ホール・マリオス、ホテルメトロポリタン盛岡
会長   岩手医科大学医学部第三内科教授  井上洋西
10月20日(木)のみ、クリニックを休診にして出席しました。
問題点を絞って出席しました。@乳児期からの喘息が増えているように思う。
Aアトピー性皮膚炎の治療について。 午前9時から午後4時まで出席しました。
その後も講演はありましたが、疲れたので止めました。お弁当つきのランチオン
セミナーも充実していました。つよく感動しましたスライドはデジタルカメラで
撮らせていただきました。貴重な資料ですのでぜひご紹介しましょう。
気管支喘息については4枚、アトピー性皮膚炎については6枚選びました。 
 
 気管支喘息 
  2才未満の乳児喘息を中心として。



富山医科薬科大学小児科   足立雄一氏 のスライドより
気管支喘息はその多くが3才までに発症する。1〜2才の発症もある。1992年に比し2002年の1〜2才
発症が多い。














富山医科薬科大学小児科   足立雄一氏 のスライドより
診療の場において、急性細気管支炎か、クループか、気道異物か乳児喘息か先天性の気道狭窄か
診断は難しい。







 





千葉県衛生研究所感染疫学研究所  一戸貞人氏 のスライドより
始めの山は一過性の早期喘鳴を示しています。
二つ目の山は非アトピー性喘鳴を示しています。
三つ目の成人に続く山が、IgEに関係する気管支喘息を示しています。














 















群馬大学大学院 小児生態防御学 望月博之氏 のスライドより
気管収縮時は内腔が狭くなり、分泌液が過剰に生産され、さらに狭くなる。
乳幼児で特に著明である。



ホトトギス

  アトピー性皮膚炎 










東京慈恵会医科大学 小児科 勝沼俊雄氏 のスライドより






  




東京女子医科大学皮膚科  川島眞氏 のスライドより












東京女子医科大学皮膚科  川島眞氏 のスライドより
皮膚角質層におけるセラミド(脂質)の比較を示す。健康人皮膚に対し、アトピー性皮膚炎の
患者皮膚のセラミドが有意に低い。 セラミド(脂質)が皮膚のバリアーです。










東京女子医科大学皮膚科  川島眞氏 のスライドより
正常な場合はグリーンの色のように化学変化が進み、正常なセラミドが形成される。
アトピー性皮膚炎の場合は、黄色の方向へと、化学変化が進み、バリアー機能の無い
別の物質が作られる。







 





東京女子医科大学皮膚科  川島眞氏のスライドより
バリアー補強物質(セラミド含有)含有クリームを塗布することによって、
保湿と バリアーの 両方の効果が得られるとの事でした。






 




東京女子医科大学皮膚科  川島眞氏のスライドより 
(撮影に失敗したのでなぞって描きました)  今なお、間違ったアトピー商法がひそかに流行
しているそうです。 しばしばその商法に従ったために、増悪してしまった方が受診している
そうです。  この図が、基本的な治療法となります。

日本アレルギー学会出席は、3日のうちのたった1日でしたが、実り多いものでした。
忙しい診療を離れて、時には新しい医療の勉強は大切であるとつくづく思いました。
とても充実した1日でした。    さあ、明日から、宮古で待っている小さなお客様
たちとの、楽しいお付き合いにもどりましょう。



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