平成16年度
保育サービス講習会
   −−−働く婦人の家にて−−−
    2004/7/30    new
 
   


   平成16年度の「保育サービス講習会」が開かれました。
5年ほど前から国の予算で、昨年度からは市の予算で実施されています。
市内在住の方で、自宅で子供を預かって保育サービスを行いたい人、
及び、子供の家に出向いて保育サービスを行いたい人が対象となります。
応募者は多数あるとの事ですが、実習する保育所の都合もありますので
先着の20人で締め切ったそうです。
   働くおかあさんたちをサポートする事が目的です。
6月22日から、7月28日まで、計12回各2時間の勉強会となります。
   私は7月7日と7月14日の二回を担当しました。
参考のために、カリキュラム日程表を下記に提示しました。



日時
内容
所属、資格
講師名
6/22  火開校式.「保育の心」保育士尾形  悦子
6/23  水子供の世話保育士佐々木麻里子
6/29  火身体の発育助産師野沢 三枝子
6/30  水乳汁、食事栄養士菊池  聖美
7/6   火心の発達とその問題 (1) 児童相談所
相談判定係長
吉田  敦
7/7  水
身体の病気 (1)
うちだ小児科クリニック
小児科医
内田 瑛子
7/13  火
心の発達とその問題 (2)
児童相談所
相談判定係長
吉田  敦
7/14  水
身体の病気 (2)
うちだ小児科クリニック
小児科医
内田 瑛子
7/20  火安全・事故 (普通救命講習)宮古消防署消防士
7/21  水子供の遊び保育士伊藤 るみ子
7/27  火保育サービスを提供するために保育士小野寺ノリ
7/28  水
“保育サポーター”の説明及び
登録受付
21世紀職業財団
両立支援相談員
藤原 裕子

付記 : 7/6 、7/13、7/20、7/27 は上記に加えて市内の保育所での保育実習を施行




小児科疾患について講義をする前に,越田館長さんにアンケートをとっていただきました。
受講者の年代は? 20代
30代
40代
50代〜
 0 人
 2 人
 7 人
11 人
お仕事は? 主に家事をしている
仕事をしている
仕事をしていたが辞めた
 9 人
 7 人
 4 人
現在、どのような形で
子育てに関わっていますか?
関わっていない
子育て中
子供を預かっている
その他
 9 人
 6 人
 3 人
 2 人
講習会を受講する目的は? 保育サポーターとして活動するため
ボランティアで活動するため
その他(孫の世話他、活動方法は未定)
 14 人
  2 人
  4 人
子供の病気について特に
学びたいことは何ですか?
発熱について、流行性の病気
アレルギー、アトピー、喘息
てんかん、けいれん発作
特になし
記入なし
 6 人
 6 人
 2 人
 2 人
 4 人

小児疾患については、下記のようにカリキュラムを組みました。できるだけ解りやすいように
スライドを多く作成しました。




質問: 友人に3才の子が居て、そのお子さんにはてんかんがあります。たまにそのお子さんを
    預かってあげたいのですが、発作を起こしたらどうしたら良いでしょうか?そのお子さんは、
    将来重度障害者になるだろうと言われているそうです。 歩くことはできます。お話もでき、
    食べることもできます。 発作を起こしている場面は、私は見たことはありません。
答え: てんかんは沢山の種類があります。毎日毎日何十回も発作が続く例もありますし、一年に
     たった二回か三回しかない場合もありますし、全部含めた答えはできませんが、お話を
     聞いた限りでは、それほど重度には感じません。何かがあった場合どうするか、その親御
     さんと話し合って、それから、時折そのお子さんを見てあげてはどうでしょうか。
     誰かみてくれる人が居るということは、とても心強いことだと思います。
       ぜひみてあげてください。 私からもお願い致します。

この方は全身性けいれんで受診されました。
右の側頭部に棘波の焦点があります。
早速内服を開始しました。

内服から二年半たちました。脳波上は異常波
が消えました。発作は見られません。やがて
減量し中止の予定です。


質問: うちの娘は24才になりましたが、子どものころから喘息があります。先生のおっしゃる悪い
     パターンの経過をとりました。苦しがった時だけ病院に行き,良さそうなときは行きません
    でした。つまり予防をしませんでした。今職業についているのですが、しばしば苦しい
    状態になります。
答え: やはり、相性の良いかかりつけ医を見つけたほうが良いと思います。ある時急に、重症
    発作をおこして死にいたるケースがあるのです。一度は休暇をとったとしても、きちんと
    受診して対策を講じた方が良いと思います。


   小児科疾患について 終了時のアンケート
満足     19人
やや満足     1人
やや不満     0
不満     0
どちらとも言えない     0
合計
    20人

# 密度の濃い講義でした。病気の内容、対処の方法など聞くことができて良かった。
# 資料の配慮、講義の内容がとてもすばらしく、勉強になりました。
# 小児科の先生方が連携を取りながら、患者さんたちに対して真心で対応する姿に
  感動しました」。
# ホームページを開いていて、気軽に相談できるシステムは安堵感があって良い。
# スライドがとてもわかりやすかった。
# スライドが多く,講義が、、わかりやすかった。
# 子どもが病気になった時の、病院に連れて行くタイミングが良くわかりました。
# 孫もアレルギーなので勉強になりました。
# 話が具体的だったのでたいへん勉強になりました。
# 生徒の発言がしやすく、参加型の講義で、良かった。
# とても分かりやすい説明で、質問にも丁寧に答えていただき、勉強になりました。
働く婦人の家に対しての要望(受講生より)
# きめ細やかな体制で講義を受けることができました。子育て支援に少しでも
  役立てて生きたいと思います
# きびしさとやさしさでよく接してくれました。
# 2時間の講義は短かった。あと30分長くても良いと思う。
# もう少し涼しい時期にしてほしかった。
# 麦茶など勝手に飲めるところがあっても良いかなーと感じた。会費として料金を
  払っても良いと思う。
二回の講義を担当して  (内田)
働く婦人の家の越田館長さんはじめ、皆さんの熱心な対応に感謝いたします。
受講生の皆様が私が思ったよりもさらに熱心で、その熱心さに、思わずこちらも
自分の持っているものをすべてお渡ししたいという気持ちになりました。
皆様ご苦労様でした。

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