赤崎高校でのレクリエーション授業について。
高塚先生のお話をまとめてみました。
子どもたちの心の問題が深刻化しています。何とかして子どもたちが本来持っている、
のびやかな生命力を取り戻したい。そのためには、学校と地域のハーモニーが不可欠
です。学校が楽しい場所であること、自分の心を開放できるところであること、本来子ども
たちは、役に立つ力を持っているのを、学習によって気づかせて、さりげなくしっかり
実行できるように育て上げる授業をしよう。イベントではなくて継続的に授業に取り入れる
ことです。指導要綱には無い為、苦労をしましたが、赤崎高校では大変な努力の末、
八年前に実現しました。2001年2月、NHK教育テレビ「教育トウディ」で「人間関係づくり
を学ぶ」と題して放映されました。その後全国の教育現場から、問い合わせや見学が
続いています。総合学習や道徳の時間を利用すれば実行可能ではないかと考えます。
高校三年間毎週一回二時間の正規のレクリエーション授業があること、
下記の四段階になっていることを話されました。
1.基礎編...........いろんな楽しいレクリエーションによって、自分を開示し、相手と
共感し、相手が怖い人ではなく親しみの持てる人であると理解する。
相手を思いやる心、どの相手の話もよく聞くことができる、ありのままの自分
を知る、自分を開示して相手に見せることが自然にできるようになる。
2.応用編..........
2−1 二年生は一定の保育園に毎週一回でかけ、正規の授業として、
子どもたちの相手をする。遊び、入浴、食事の世話泣く子のあやし方、etc.
子どもが好きになり、かわいいと思い、相手を思いやる気持ちが自然に芽生える。
2−2 三年生は一定の老人施設に毎週一回出かけ、正規の授業として、
入所者の相手をする。話し合い、食事の世話etc.
いのちの重さを認識し、また共にいる人から喜ばれて、役に立ったと言う
「役立ち感」が生徒たちを 成長させているようだ。
2−3 まとめ
最後にそれぞれに作文を書いてもらう。自分自身への手紙。
自分がこんなに役に立つ人間であったことを実感する。
人とのかかわりが 楽しくなり、クラスが思いやりのある楽しい集団になる。