山口小学校     校長 相模貞一 先生
             皆様

 あっという間に雪のちらつく季節になりました。
先ごろは貴重な時間をいただきまして、6年1組と2組の授業を担当
させていただきました。 ほんとうにありがとうございました。
 私にとってとても素晴らしい体験になりました。
学校に行きたくない子どもがいたり、授業困難な中学校があったり
と悲しい報道が後を絶ちません。何故、おとなと子どもが分かり合
えない時代になってしまったのか、と、とても残念です。機会を捉
えて「おとなは子どもの味方ですよ!」と声を大にする必要があるの
ではないでしょうか。 さいわい、私には今回のような大きなチャン
スが与えられました。
 「脳と心を育てる」というメインテーマは、私のライフワークです。
今年は9月初旬に宮古市薬剤師会で、10月初旬には市民講座で、中身
はそれぞれ異なりますが、同じ題で講演をいたしました。相手はおと
なですけれど、山小の授業の練習になったように思います。せっかく
与えられた能力が(=身体も心も)美しく花開くように、おとなは
子ども達に寄り添っていかなければと、常々考えております。
  一つは私の伝えたい事をうまく表現したい。もうひとつは子ども
達と対話をしたい。三つ目はできれば子ども達から何かを発信して欲
しい。その為には授業の形が良いと考えました。
 二回の授業は決して満足できるものではありませんでした。
1組では導入部が「臼木山の桜」を使ったので、共通の話題ではなくて、
もたつきました。2組では導入部に「縄文時代から食用であったクリ」
を選んだので、うまくいきそうでしたが、そのことに半分も時間を使っ
てしまって、本題を楽しく膨らませる時間が足りなくなりました。
実は二回とも少し落ち込んで帰ったのでした。 
しかしまもなく感想文とお写真が届けられて、私の予想以上に、子ども
達に届いたものがあると分かりました。あの二冊にまとめられた、素晴
らしい感想文の数々は、私の一生の宝物です。ありがとうございました。
 先生方のご努力に心から感謝申し上げます。

                   平成20年11月     
                   うちだ小児科クリニック 
                         内田 瑛子

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