自動車用エンジンオイル

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自動車(乗用車)のエンジン

自動車のエンジンは一般に4サイクルエンジンを搭載しています。
4サイクルエンジン以外の車に乗っている人は基本的に自分はちょっと違う車に乗っているんだという
認識がどこかにあるため、よく分からないと思っている人はまず4サイクルエンジンを使っています。
ちなみに4サイクルエンジン以外とは特定のスポーツカーに搭載されるロータリーエンジンや
バイクと同様の2サイクルエンジン等です。
ここでは4サイクルエンジンの場合のエンジンオイルについて紹介します。

4サイクルエンジンオイル

4サイクルエンジンオイルに求められる性能は、
エンジンの潤滑(滑りやすさ)、防さび(エンジンが錆びないように)、冷却(エンジンの熱を分散させる)、
浄化性(エンジンの汚れを取る)、耐久性(オイルがすぐに劣化してはいけない)、といった物があげられます。
また、環境保護の観点から省燃費性なども重要視されています。

エンジンオイルの品質

エンジンオイルにも品質、グレードがあります。
オイルの品質を確認するにはAPI規格のマークを見ることになります。
APIとは、オイルの品質をSJSLSMといった英語二文字で表しており、
Sの後に付く文字がZに近いほど最新の規格であり、高品質ということになります。
1990年代の車であればSG以上、2000年代の車であればSL以上、2005年以降の車であればSM以上が適しているようです。
エンジンオイルはホームセンターやカー用品店に置いてありますが、2007年4月の時点では
基本的にSJかSL以上の物しか見かけませんし、値段も大差ないことからSLまたはSMの購入をお勧めします。

ベースオイル

エンジンオイルの品質はAPI規格の最新の物がよい、と書いてきました。
ですが、もう一つエンジンオイルの品質を見るための指標があります。
それがベースオイルです。
ベースオイルとは、エンジンオイルの主成分とも言えるもので、
鉱物油部分合成油100%化学合成油の3タイプが存在します。
鉱物油は天然の原油から不純物を濾過して作るもので、安価で一般的なものです。
対して100%化学合成油は原油を化学分解して作られる純粋な原料からオイルを作り直したもので、
化学的に理想的な状態を目指して作られたオイルです。そのため価格も高くなっています。
部分合成油はこれらを混ぜ合わせたもので、値段と品質のバランスを取ったものです。
もし予算に余裕があればこうしたポイントもふまえてオイルを選んでみるのも良いかもしれません。

オイルの粘度

オイルを選ぶポイントで忘れてはならないのが粘度です。
よくオイルの粘度が高い方が高品質と言われていますが、それは誤解です。
オイルの粘度は低い方が燃費が良く、エンジンの始動性も良くなります。
オイルの粘度が高いと燃費が悪化し、暖機運転の必要性が出てくることもあります。
粘度を選ぶ基準は車とのマッチングです。
一般的な乗用車は5W-20や5W-30程度の粘度を選択します。
対してスポーツカーの場合は10W-40程度を選択します。
これは一般の乗用車はエンジンの性能をフルに使い切ることよりも、市街地を快適に走ることがマッチしているためで、
スポーツカーはエンジンの性能をフルに発揮させる際のエンジン保護性能を優先させるためです。
スポーツカーのような高性能な車のオイルの粘度が高いから粘度が高い方が高品質と誤解されるのはこのためだと思います。
一般的な乗用車にスポーツカー用の高粘度のオイルを使うと燃費が悪化し、速度も出にくくなるためお勧めできません。

オイル交換

エンジンオイルの交換は自動車販売店のサービスや一部のカー用品店でも出来ますが、
自分で交換することも出来ます。
近年のオイルは高品質で、10000kmか1年に1回の交換で済むようになっています。
車検の間に1回程度交換しておけば良いことになります。
自動車販売店から12ヶ月点検のお知らせが来るのは、ある意味ではオイル交換の目安とも言えます。
販売店に点検に出せばおおかたオイル交換してもらえるので手軽で確実とも言えます。
販売店であればオイルの品質や粘度をメーカー指定のものを入れるはずなので、
自分でオイルを選んだり、オイル交換する技術がない場合はこれらの点検サービスを利用した方が安心です。
オイル交換した後にオイルが漏れていた・・・なんてことになると事故の原因になります。


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