アメリカの真空管(Eimac&送信管)

4CX1500B(8660)です。最近Eimacの中国製を見かけますが、この真空管は米国製のオリジナルです。プレート損失1500Wの強制空冷傍熱型4極管です。性能が良く、アマチュア無線の方の間で重宝されているようです。右は専用ソケットとプレートキャップです。

3CX1500A7(=8877)です。アマチュア無線でよく使われていた高増幅率の3極管です。プレート損失は1500Wでグランデッドグリッド(GG)でリニアアンプに最適です。ソケットは、7ピンの829Bと同じものです。強制空冷で使用します。

4X150Aです。これはセラミック管ではなく、ガラスシールになっています。プレート損失250Wの強制空冷傍熱型4極管です。

アンペックスのDX362です。Eimacの4CX350F同等の強制空冷4極管です。プレート損失は、350Wです。比較のために4X150Aと12AX7Aと並べてみました。

ペンタラボの4CX250Bです。アマチュア無線ではおなじみのプレート損失250Wの強制空冷4極管です。

RCAの8122です。小型ですが、プレート損失400Wの強制空冷4極管です。500MHzまで使える送信管ですが、マニュアルにはAF帯域でのAB級PPの動作例も記されています。

4PR60Cです。これは、パルスモジュレーター用です。プレート損失60Wの同心円筒状プレートの4極管で、ゲッタはありません。715Cや5D21に置き換えて使うことが好ましいとマニュアルには書いてあります。プレート耐圧(設計)は20kVで、放電防止のコロナリング付きのプレートとX線防止用のメタルコートが施されています。ソケットは特殊な形をしています。右のアルミのフィンのようなものは、プレートキャップです。

RCAの3E29(JAN−CRC−3E29)です。聞きなれない名前のようですが、829Bのパルス対応の改良管です。瞬間プレート電流が大きく取れて、また耐圧も829Bに比べるとかなり高圧まで対応できるように設計されています。そのため、プレート形状が大きくなっていて、サポートも碍子を使った丁寧なものになっています。ただし、プレート損失が15Wと小さくなっています。

GEの双ビーム管、GL-815です。プレート損失は10W×2です。2E26が2ユニット入った真空管です。