46A級Push-Pullアンプ

魅惑の真空管アンプ続編に掲載されている46のA級Push-Pullアンプを入手可能な部品で再現してみました。製作にあたり浅野勇氏のこだわりが強く感じ取れました。アーチュラスのブルーの46ナス管を使い、つまみのブルー、そしてパイロットランプもブルーのLEDを使うなど私なりのこだわりを加えてみました。涼やかな音色を聞かせてくれます。



回路構成は、魅惑の真空管アンプ続編に記載されているものとほとんど同じです。ただし使用部品がパワートランスとヒータートランスを1つにしてタンゴ(現ISO)のMS160、チョークコイルがタムラのA395、出力トランスが手持ちの山水のH30−8です。また、発表当時のように46が十分供給できないので、DCバランス回路を設けてペアチューブでなくても対応できるようにしてあります。カップリングコンデンサーは東一のビタミンQ、初段のカソードのコンデンサーはサンヨーのOSコンを使っています。グリッドリークの抵抗は理研のオーディオ用を使っています。また、パイロットランプは、6.3Vヒーターの巻き線よりシリコンダイオードで整流して150Ωを直列に入れて3.3V規格の青色LEDを点灯するようにしてあります。浅野氏が製作したときには存在しなかったブルーのLEDが安価に入手できるようになったのは、時の流れを感じます。ケースは、リードのMK350を使いました。