飲み会-上忍篇-



「…助かりました」
「ん」
「おい。カカシ」
 周囲の音に紛れるように囁かれたイルカの言葉に頷くと、増員の対処を上手くガイと紅に押し付けたアスマが隣に座る。
「…これも偶然…の訳、ないよな?」
「勿論。…言ったデショ。家族が困ってるのは放置できないって」
「言ってたけどな。…イルカは…」
「ん?」
「…いや。そういえば、真珠ってのは海の宝石だったな」
「そうだねぇ」
「…家族の危機は放置しないんだったな」
「当然」
「…あの…?」
「…んで、あのママゴト茶番…」
「アスマ」
「…ちっ。今度、正しく、紹介、しやがれ」
「了解」



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