■■ アナタの知らないアナタって ■■
「ねぇ。イルカ先生?」
風呂上がりのビールを飲みながら茶の間に戻ったイルカに、腹這いで寝転んで読んでいた本から
眼を離さぬままカカシが声を掛けてきた。
「はい?」
イルカはいつもの自分の位置に座りながら返事をした。
「たまにはのんびり釣りでもしたいですねぇ。」
「あ。いいですねぇ〜。天気のいい日にお弁当持っての〜んびりとね?」
イルカは休みと言えば 一日中ベッドでイチャイチャとエッチをしたがるカカシの言葉とは
信じられない思いで返事をした。
--- イルカの休日 ---
朝はベッドに引き摺り込もうとする手足と格闘する事から始まって、後追いを始めた赤ん坊をあやすかの如く
纏わりつくカカシをなだめ、すかし、時には 脅し ながら掃除洗濯をこなす。
一息つく頃には昼で、イルカの傍に居たいが為に(隙あらばちょっかいをかけようとする下心ミエミエ。)
支度や後片付けを手伝うと寄って来るカカシを丁重にお断りしてさっさと昼飯を作り、食事中はようやくかまって貰えると
嬉しさ満面のカカシのお喋りを聞きながら、時には「はい。あーん♪」なんてご機嫌を取ってあげたりして。。。。。
決してそれがイヤだなんて事は無いのだけれど、丁度 『たまにはのんびりとしたいなぁ〜』とか放りっぱなしでちょっと可哀想かな?
なんて思うカカシを『目一杯甘えさせてあげたいな〜。』とか思っていた所だったので、カカシの意見にイルカもウキウキとした気分になった。
「ね。浮きがピョコピョコ沈み始めた時の手ごたえってどれがいいと思う?」
カカシはイルカが乗り気の返事をした事に気を良くした様で、むっくりと起き上がるとニコニコしながら尋ねてきた。
「 1.ツンツンってエサを突っついている感じ。
2.スーッと引っ張られて行く感じ。
3.強い力でググッと引き込まれそうな感じ。イルカ先生はどれがいい?」
「そりゃあ、3番でしょう?釣りの醍醐味は引きですからねぇ。水面下の獲物との駆け引きっつーか、力勝負っつーか。」
「なーるほどねぇ。イルカ先生って釣り師だったんですねぇ。」
カカシは大袈裟に感心して、ふふふっなんて楽しそうに笑いながらまた質問して来た。
「じゃあね?力勝負に勝って釣れたのは何がいい?
1.美味しそうな魚。
2.タコ。
3.食べられそうにない魚。どーれだっ?」
語尾に音符マークでも付いていそうに、まるでアカデミーの子供の様にはしゃぐカカシが可愛くて、
イルカも「どれっがいっいか〜なぁ?」なんて歌う様に言いながら う〜んと考え込んだ。
せっかく釣るなら美味しい魚がいいに決まっている。
けど、タコの引きは魚とはまた違った引きで勝負しがいがある。
しかも釣り上げれば喰えるのだからこっちがお得?等と考える主婦魂がちょっと悲しい。
だってオレ独身貴族ですから。
でもやっぱり『お得』は魅力的な訳で。。。。
イルカは「2番のタッコでーす♪」などとノリノリで答えた。
*** さぁ。貴女は何番?選んでから進んでね♪ ***
「そっかぁ。イルカ先生は、ググッの引きで、タコ釣ったんだぁ〜。」
カカシは至極ご満悦でニンマリと笑た。
胡坐を組んだ足首を両手で持って、シーソーをする様に左右に身体を揺らしながら
うふっ♪なんて含み笑いを始める。
「?」
うふっ♪
「カカシ先生?」
うふふふ♪
「一体どうしちゃったんですか?」
うーふっふっふ♪♪
カカシは含み笑いが止まらないまま、さっき読んでいた本をイルカの前に ドドン と置いた。
「アナタの本性が暴かれてしまいましたー!!うふっ♪」
イルカが怪訝な顔のまま開かれたページを読み始める。
何気なく数行読み進んだところでイルカはガバッと本を鷲掴みにして喰い付く様に読み始めた。
顔色が見る見る赤くなり、信号が変わる様に青くなる。
本から眼を離しカカシに向いた時には釣り上げられた魚の様に口をパクパクさせていた。
「そーゆー事っ!はたけカカシ、アナタのお好みのままに激しくご奉仕いたしまーっす♪」
るんるん♪と擬音が聞こえそうな勢いでカカシが圧し掛かって来くる。
・
・・
・・・
「・・・・・うぎゃぁぁぁぁーっ!」
思考が停止したイルカが我に返ったのは殆ど服を剥ぎ取られた頃で、時既に遅し。
近所迷惑な雄叫びがいつしか甘い喘ぎ声に変わって木の葉の夜は更けて行ったとさ。
週間 くの一自身
2.を選んだ人→ 恋人と愛を語り合いながらのロマンチックなエッチを期待している彼。
3.を選んだ人→ 人一倍エッチの快感に対する期待が大きい彼。
2.タコを選んだ人 → 真面目そうな顔をしていながら、実はすごくエッチ好きの自分を自覚しているのでは?
3.食べられそうにない魚を選んだ人→ もしかしたら、自分はエッチで何も感じないタイプかもと思っていませんか? |
どうしてカカシがこんな雑誌を持っていたのかは気にしない。気にしな〜い。
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藤原っち〜 さぁ!アナタは何番選んだのかな?ふっふっふ。 人の事をエロエロ言ってないで隠れたエッチ度を思い知るがいいっ!! なんてね。(笑)あ、ちなみに↑のはウチのイルカ先生だから。理想が崩れ去る事のないよーに。(^▽^)b 翠拝
こんなもんだけど、お誕生日のプレゼントだいっ!受けとっておくれ♪
あ…ありがとうございますぅぅぅぅぅ。
何てすっごい!誕生日プレゼント(笑)。
ちなみに、藤原が何を選んだかは内緒です(笑)。
でも、エロ度じゃみどりんには敵いませんから(笑)。
誕生日を教えて頂けたら、その時にお返ししますぜ!!
藤原。