★PEI旅行記 1日目★ 
 ★トロントの夜★ 

Prince Edward Island
「手持ちの現金が底をついた…! o( ゚o゚)==○) ゚ο゚)☆グハァッ゙

20時、トロント空港に到着しました。
見知らぬ異国の地に、おいらとTOMOの二人きり。ここからは、添乗員・係員のいない旅です。
飛行機に乗っている間って、全然不安なことはないですね。
でも、いざ空港から降りてスーツケースを持つと、とたんに(自分たちで何とかしなくっちゃ…)という
気持ちになってきました。頼れる人は誰もいないのですから。
回りにいるのは、当然のことながら、外国人ばかり。飛び交う会話は英語です。?(・o・)?

  「え〜と、まずすることは、タクシーを拾って、ホテルに行くことだね」

 ★ 初めてのタクシー!
  → 自分たちがすることを、日程表で確認して、タクシー乗り場に行きました。
    日本のタクシーよりも一回り大きい黄色い車体が、たくさん並んでいます。
    手持ちのマニュアルには、
    『タクシーに乗るときには、目的地を告げ、まず値段の交渉をしましょう』
     と書いてありました。
    そこで、1台のタクシーに近づいて、運転席のドライバーにカタコト英語で声をかけました。

     「ケンブリッジ・モーターイン マデ ダイタイ イクラデスカ?」 
    「アバウト 12$!」 
     「OK!」

    すると、タクシーから降りてきたのは、身の丈200p近い、まるでプロレスラーのような
    体つきの黒人さん! しかも夜なのに真っ黒なサングラスかけてるよ〜〜!
    (うおぉぉ〜怖え〜〜{{{{(+_+)}}}})

    彼は、二人のスーツケースを軽々とトランクに放り込むと、車を走らせました。
    車は空港を離れ、どんどん郊外に向かっていきます。あたりには、店ひとつ見えません。
    「本当に、ホテルに向かっているんだろうか…心配だよ〜ん(~_~;)」

    やがて、どこまでも続く真っ暗なハイウェイの前方左手に、建物の灯りが見えてきました。
    「あった…ケンブリッジモーターインって書いてあるよ!生きて到着できた! chu!(*^)(^*)」

    「13$!」
    無事についたうれしさで、15$払い、おつりもチップとして渡しました。(^.^)/~~~

 ★ 『ケンブリッジ・モーター・イン』に着いた!
  → 『ケンブリッジ・モーター・イン』…名前の通り、車で旅行をする人が泊まるモーテルでした。
    チェックインをしてカギをもらい、部屋に行きました。部屋は1Fでした。
    さすがにカナダ、広い部屋だね〜。ダブルベッドもロング&ワイドでいい感じだし、
    生活用品もそろっているし。なかなか快適な部屋でした。
    ところが!ベランダに出るガラス戸のカギが壊れています。
    何度やってもカギが閉まりません。\(◎o◎)/
    ということは、外から侵入しようと思えば、簡単に入れてしまう!
    これが国内のホテルなら、フロントに電話して、部屋を交換してもらうかするところでしたが、
    何しろ、会話に自信がないので、カナダの治安の良さを信じることにしました。(~_~;)

    そして、「カギが締まらない」ことの他に、もう一つ重大な問題が起こっていることに
    気がついたのです。

 ★ 手持ちの現金は残り7$。明日空港までどうやって戻る?
  → 旅の現金は、ほとんどトラベラーズチェック(TC)で持っていました。
    バンクーバーで軽食をとった時にTCを使って、そのおつりとして現金が22$ほどありました。
    でも、今、空港からのタクシー代で15$使ってしまったので、残金は7$ちょっとです。
    タクシーではTCが使えないので、明日の朝空港まで向かうためには、少なくとも、
    あと6$以上の現金が必要でした。
    「これだけだと、明日の朝、タクシーに乗れないね」
    「うん、TCをどっかで使って、現金にしておかなくっちゃ」
   
    ホテル代はチケットで前払いしているので、チェックアウト時には支払いがありません。
    そこで、ホテル内の売店に行きました。ここで何かを買って、TCを使えば、おつりが出る
    はずです。小さな売店で、ろくなものはありませんでした。
    しかたなく、キーホルダーをひとつ持って、レジに行きました。
    
    「コレデ オネガイシマス!」 と、商品と一緒に、20$のTCを渡しました。
    すると、店の女の子が、
    「ダメ! ココハ ゲンキン シカ ツカエナイヨー!」
     \(◎o◎)/オーノー!
    しぶしぶ、部屋に戻りました。別の作戦を立てなくっちゃ…。

 ★ そうだ!こんな作戦はどうかな?
    →部屋に戻ったおいらとTOMOは、次の手を考えました。
     チェックアウト時に支払いがあれば、そこでTCが使えるはずです。
     そこで、ルームサービスのコーヒーを頼むことにしました。
     これで、宿泊料金にコーヒー代が加算されるはずです! o(^-^)oやったね!
     さっそく、電話でコーヒーを頼みました。
     10分ほどして、部屋のドアをノックする音が。 ( ^-)_旦~~
     ドアを開けると、エプロンをつけた白人男性が、コーヒーポットを持って立っています。
     
     「アリガトウ!」
     コーヒーを受け取り、ドアを閉めようとすると、その男性は、
     「5$デス!」
     「アスノ アサ、チェックアウト ノ トキ ハラウヨ」
     「ダメダ! イマハラッテクレ!」
     そこで、TCを渡すと、
     「ノー! ダメダ! イマスグ、ゲンキンデ 5$!」
     (おいおい、目が据わっているよ〜〜(~_~;)彼)

     しかたなく、なけなしの5$を渡しました。…残りの現金、わずか2$…。なんてこった…。
     現金を増やそうとしてやったのに、逆に手持ちを減らすことになってしまうとは (ノ_・、)グスン
     
     「なんかさぁ、全てが裏目に出るなあ」
     「…もう寝ようよ…」
     「明日は、何とかなると信じよう」
   
     せっかく頼んだコーヒーもろくに飲まず、カギのかからない部屋で寝ました。
     夜中に侵入者がないことを信じて…。 。・゚゚・(>_<)・゚゚・。