以前勤めていた職場で、飲み会があると、よくカラオケに行った。 かつてはアニメソングシンガーを目指していた(?)わたしである。歌うことは大好きだ。 カラオケでも、みんなでアニメソングや流行の曲をひとしきり歌うのだが、夜も更けて 解散となるとき、必ず最後にみんなで歌った歌が、『時代』だった。 「なぜ?」と聞かれても困るのだが、とにかく、仲間たちのラストナンバーは、いつも 中島みゆきの『時代』なのである。 ソウルメイト観とでもいうのだろうか、魂(kokoro)の永遠性を感じさせる曲である。 わたしは、中島みゆきのアルバムに収録されている『時代』よりも、コッキーポップや ポプコンのアルバムの中に収録されている『時代』が好きだ。 別に聴き比べてそんなに違いがあるわけではない。 数多くのシンガーたちの曲が収録されている中で、この『時代』という曲の持っている 意味合いがうれしいと思う。 同じ『時代』を生きた仲間・同じ『時代』に存在した曲だけに呼応できるものが、 そこにはある。 (本当に、涙も出ないや…) 信頼していた人からの裏切り。 そんな状況の時、この歌を聴いてみた。 長い人生、いろいろなことがある。 自分に直面する全てのことを受け止めなければ、人は前に進めない。 目の前のことしか見えていなかった自分に、この歌は勇気をくれた。 中島みゆきの『時代』。彼女の原点であり、終着点である曲だと思う。 |