パストラル / 村治佳織 01.ヘネラリーフェのほとり 02.古風なティエント
ソナタ・ジョコーサ 06.小麦畑で
三つのスペイン風小品 10.春の小鳥
11.はるかなるサラバンド |
「最近買ったCD(その2)」 昨年11月に9月から11月に買ったCDの中から紹介しましたので、今回は去年の年末から今年の3月にかけて購入したCDを紹介してみます。
さて、前回に書いたとおり、この業界、年末にクリスマス商戦ということで強力な新譜を発表しまるので年が明けるとぱっと新譜が減ってしまいます。最近はそのパターンをわざと崩してこの時期に強力な新譜を避けるようにリリースする傾向もあるようですが。
まぁそんなことは関係なく新しいのやら古いのやらいつものように買いまくったので大変かとは思いますが、ちゃんと着いてきて下さい(^^;。
<Baby blue eyes / 椎名へきる>(1998)
Baby blue eyes
/椎名へきる前作から1年ぶりに待ちに待たされて登場した5枚目のアルバムです。 が、ふたを開けてみると大半の曲は既にコンサートやシングルとして発表されている曲で、新鮮味がちょっと足りなくてがっかり。でも曲の質が落ちたわけではありませんが。
“風が吹く丘”、“246”、“Graduater”はコンサートでも定番になっている名曲です。あと、シャッフルの“それっていいね”とか壮大なバラードの“あなたの名前”あたりも今年のコンサートツアーでは大きな見せどころとなっていました。
曲としては粒がそろっているのですが、いけないのは曲順。シングルの有名曲と新曲をほぼ交互に入れているのですごく散漫に聞こえるので、構成的に無理があるような気がします。曲はただ並べればいいってもんでもないのに。
<Candy Apple Red / 鈴木祥子>(1997)
Candy Apple Red
/鈴木祥子青の次は赤ということで、鈴木祥子さんの最新アルバム「Candy Apple Red」です。 鈴木祥子さんは、Qlairというグループの“パジャマでドライブ”という曲の作者だったことから聴き始めました(このグループのことについてはまたいつか書きたいと思います)。
さて、このアルバム、出だしは東京スカパラオーケストラとのセッションで、ブラスが気持ちよい“苦しい恋”から始まりますが、その後ははっぴいえんどっぽい曲あり、ビートルズっぽい曲あり、と私の好きな感じの曲がいっぱい。
鈴木祥子さんは実はシンガーソングライターでもあり、ドラマーでもありますが、このアルバムでもなかなか力強いドラムを聴かせてくれています。今までライブは見たことがないのですが、一度見てみたいアーティストのひとりです。
<パストラル / 村治佳織>(1997)
Pastorale
/村治香織クラシック界の美人ギタリストとして有名な村治さんの4枚目のアルバムです。 村治さんのアルバムは3枚目の「シンフォニア」から聴き始めました。クラシックのことはよくわかりませんが、村治さんのギターは男性のギタリストと比べて柔らかく優しく、非常に丁寧さが伝わってきます。そのため、リフレッシュに最適な一枚なので、目覚めの音楽、就寝時の音楽には最適ではないでしょうか。
女性のミュージシャンというとピアノをぽろんぽろんというイメージがありますが(私個人だけかもしれませんけど)、女性の中にも力強いドラマーがいたり、繊細なギタリストがいたり、なかなか奥が深いものです。
<WITH RAYEARTH / 椎名へきる、白鳥由里、笠原弘子ほか>(1997)
WITH RAYEARTH
/VARIOUS白鳥由里さんの所で少し紹介したアニメ「魔法戦士レイアース」の声優人によるボーカルアルバムです。しかしジャケットを見るとわかる人にはピンとくるし、“抱きしめちゃう!”、“ごらん、太陽だよ”、“Her Mystery”などの曲名をみれば多くの人が気づくかと思いますが、あの有名な4人組のパロディになっています。日本版のラトルズみたいなものでしょうか。 とにかく元ネタが渋く、1曲目のへきるちゃんの“抱きしめちゃう”は“Magical Mystery Tour”風のイントロから始まり、サビで“Jet”がちょっと顔を出てくるし、“Across The Universe”はなぜか“Blue Jay Way”風だし、“イエスタディ”は“And Your Bird Can Sing”風、“Let It Over”は“Sun King”風といった具合。一番の聴きものは“All Together Now”風のギターに乗って白鳥さんがぷぅぷぅ鳴き声を聞かせてくれる“Mokona's Garden”です(^^;。
一昨年、某二人組が歌ってヒットした曲にビートルズの曲が色々含まれていたとかで話題になってましたが(センスないパクリだったけど)、それと比べると元ネタがとにかく渋くてわかる人にしかわからない。これを聴くアニメファンの人って元ネタがちゃんとわかるのかなぁ。
<伝えたいことがあるんだ / 小田和正>(1997)
伝えたいことが
あるんだ
/小田和正なぜか最近小田さんが急に気になったので最新のベストアルバムを買いました。 オフコースが解散してから小田さんの曲はドラムが妙に軽かったり、サウンド的におもしろくなくなってしまったので聴いていなかったのですが、あいかわらず詩とメロディーにはジーンとくるものが多いですね。ちょっと自分で歌うのには難しいですが。サウンド的にも良く聴いてみるとベースがクラプトンバンドのネーザン・イーストだったりして結構すごいことはすごいです。
曲では思い切りジーンときちゃった“緑の街”、“so long my love”、“真夏の恋”あたりの力強いメッセージ系の曲が好きです。“伝えたいことがあるんだ”まできちゃうとちょっと力み過ぎですよね(^^;。
2月中にアップしようとしていてたらもう3月になってしまい、春はもうすぐそこになってしまいました。春はまた良い曲がたくさんあるので、近々紹介したいと思います。
(98.03.10)