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文房具ミュージアム


私の電子文具コレクションです。

私の始めての(電子)文房具は HP35 という関数電卓でした。当時私はアメリカに勤務していましたが、新聞発表を見て直ちに予約をしました。ヒューレット・パッカード社としては始めての「直販」との事でした。開発遅れのため実際に入手したのは最初の発売予定日からなんと半年遅れでした。途中で一回「ちょっと遅れてるけど待っててね。」と言う趣旨のはがきが来たのみでひたすら待ちました。1972年ですから許されたんですね。(笑)
今はこのマシンは知人に譲って手元には有りませんが、それ以来HPファンとして、小物ふぇちとして各種文房具を収集することとなったのです。
(括弧の中の年は取得年です。必ずしも発売の年とは限りません。)

HP マシン
HP35
HP 最初の関数電卓です。逆ポーランド式という独特の書法を採用し、括弧なしで どんな複雑な計算も出来ました。関数の有効桁数が10桁もあり、大学時代愛用した6桁対数表との格差、と言うか進歩を感じたものでした。(1972)
HP65
いわゆるプログラム電卓の最初のモデルです。
磁気カードリーダを備え、小さなカードにプログラム及びデータを記憶する事が出来ました。(1974)
HP41C
数字だけでなく、文字も使えるようになったプログラム電卓です。HP の電卓としては始めて液晶の表示を採用。CMOS メモリーで電源を切ってもプログラムが消えない、と言う当時としては画期的な性能でした。
HP-IL と言う名の専用 LAN でプリンタ、外部テープドライブ等が接続出来、高度なアプリケーションが実行出来ました。Star Wars と言ったゲームも出来ました。(1979)
HP11C

横型のプログラム電卓です。(2003)

HP14B

財務計算用電卓で、イコールキー(=)付きのいわゆる算式入力方式です。 このモデルは HP の 50周年記念版で、右上に 50 のマークが有ります。重要顧客と社員のみへ販売しました。(1971)

HP49G

Graphing Calculator と呼ばれる電卓で、通常の科学計算のほか、数式をグラフ表示することができます。 プログラムも加納です。オーストラリアへ移された HP の電卓部門で開発されました。このシリーズは現在(2003)でも現役です。

HP95Lx
MS DOS オペレーティングシステムを採用した PDA。液晶の解像度が 240X128 でやや荒かったものの、複数のアプリを同時にオープンして瞬時に切り替える、システム・マネジャの採用で時代の先端を行きました。(1993)
HP100Lx
95Lx と同じ大きさで画面の解像度を改善して 640X200、いわゆる Half VGA に上げたモデル。HP のエンジニアは「前のモデルは 95 点だけど、これは 100 点」という事で 100Lxと銘名したとの事。
HP200Lx
100Lx のメモリを大きくし、アプリも拡張してその後の標準モデルとなった 200Lx。HP からは搭載メモリが 1,2,4 MB のモデルが有りましたが、ユーザによるメモリ増設、クロック・アップ等、カストマイズが施されました。私も都合3台購入しました。
(1) Original 2M を 倍速 6M に(友人による改造 1996)
(2) Original 4M を 倍速 に(若松通商 1998)
(3) Original 2M を 倍速 34M に(Thaddeus computing 2000)
HP620Lx
Windows CE OS を採用したモデル。Microsoft の標準アプリに加えて独自のカレンダービューア、データ・バックアップソフトを加えて使い勝手を向上していました。が、時々「爆遅」と呼ばれる現象が出て、しばしばソフトリセットを強いられました。(1998-2)
HP Jornada680
Windows CE 2.0 OS を採用したモデル。名前も Lx から Jornada という女性的な名前に。PC カードと CF を2種類同時に刺せる「しかけ(Gimmick)」が話題を呼びました。(1999-4)
HP 35s
かの有名な HP35 が発売されて35年、HP から新しい電卓が発売されました。その名も HP35s。ボタンのクリック感もかっての HP35 と同じ、プログラム・関数電卓です。 (2007)

その他のマシン
Mobile Gear MC-K1(NEC)
初代のモバイルギア。DOS ベースですが、上にシェルを乗せて複数アプリを瞬時に切り替えるマルチ・タスクを実現しました。フルピッチのキーボードの採用と、通信用組み込みソフトのみでも BBS、メールなどは快適に使えました。当時ですからインタネット接続ではなく、無手順のいわゆる「パソコン通信」でしたが。マニアはこのシェルをはずして DOS マシンとして使いました。(1996-5)
Mobile Gear CS12(NEC)
第三代目のモバイルギア。OS として WindowsCE を採用。モデム内臓、従来機種の「もばぎ」のメールソフト MG Mail を継承して持っていました。(1997-11)
Zaurus MI30
反射型液晶採用のカラーザウルス。消費電力が低いのが特徴。純国産機ですし、何とか使いこなそうとしたのですが、電話帖でのインクリメンタル・サーチが出来ない事と、ファイリングのコンセプトが理解出来なくて挫折しました。(1998-09)
Palm Pilot 1000
パームパイロットとしての最初のモデルです。メモリーが拡張しても 1MB では日本語化はかなりきつい物がありましたが、山田達司さんの努力で完成。最初は 8 ドットの「えりさ」フォントでしたが、最近は 16 ドットのフォントも使えるようになりました。(1995)
WorkPad 30J(IBM)
パームパイロットを IBM が OEM して販売しているモデル。OS が日本語対応になり、買ってすぐ使える様になりました。(1999-03)
Sony Clie
Sony の Palm OS 搭載の PDA。従来より少しこぶりな、ソニーらしいデザインで発売当初は売り切れ続出でした。これはカラーモデルですが、消費電力を下げる為に反射型液晶が使われていて、画面が暗くて明るい室外を除いてほとんどの場所では実用できませんでした。(2000-04)
Sigmarion(NTT Docomo)
Windows CE v.2.1 採用の Hand Held PC。専用ケーブルで携帯、PHS をつないで即通信、と言う利便性に加え、従来機種に比べ電池の持ちが良く、「毎日充電」と言う事をしなくても使える機種です。(2000-09)
Psion mx5
イギリス製の PDA。Epoc と呼ばれる独自 OS を採用し、非常にコンパクトにまとめられたマシンです。(2001)
Palm Vx
私にとって4代目めの Palm。本家 Palm社のスリムな日本語化 Vx。(2002)
Sony Clie PEG-SJ33
バックライト付きの明るい液晶は初代のカラーClie に比べて格段の改善です。(2003)
Sony Clie PEG-TH55
320X320 ドットの高解像度。ソフト入力エリアになってキーボードとストローク入力を切り替えて使えるようになりましたが、 新しいストローク入力方式 Graphiti-2 には慣れなくて・・・(2005)





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