機動戦士ガンダムSEED

PHASE−00     プロローグ

世界の年号は西暦から宇宙歴「C.E.」(コズミック・イラ)に変わり、
その30年後のC.E.30年代にピークを迎えた遺伝子改変ブームによって、
人類は新たな対立の図式、原因、そして…その後の悪夢を作り出すことになった。
受精卵の段階で遺伝子を都合よく操作して生まれた「コーディネーター」と呼ばれる新たな人類は、
従来…いや、今となっては既に旧来の人類となった「ナチュラル」にとっての脅威となった。
彼等コーディネーターは知力、体力、全ての能力においてナチュラルを凌駕し、
その数こそは少ないものの、学術、スポーツなど、あらゆる分野のトップを占めるようになった。
やがてその格差が対立を生み、
数において不利なコーディネーターは地球各地で執拗な迫害を受けることとなった。
住み慣れた蒼き大地、地球を追われ、彼等が目指した安住の地は宇宙。「そら」だった…
  後にコーディネータの本拠地になる巨大な居住空間、「プラント」は、C.E.
50年代から工事に着工し、エネルギー問題に悩む地球に、豊富な宇宙資源から得ら
れたエネルギーと、無重力を生かして工業生産物を供給する役目を負っていた。その
利益は一部の地球におけるオーナー国が独占し、彼等はプラントに武器と食料の生産
を禁じることで、その支配を完璧なものとしていた。
  いわれのない支配と迫害…当然コーディネーターたちはそれに反発し、独立と平
等な立場を地球側に求め続けた。繰り返し話し合いの場が持たれたが、そのたびに決裂に終わり、
両者の緊張は徐々に高まっていった。
そして…
  C.E.70年、2月14日。地球連合軍が何の罪もない農業プラントを核ミサイルで攻撃した。
その後この事件は「血のバレンタイン」と呼ばれる。
そしてこの事件が引き金となって、
地球、プラント間の緊張は一気に本格的武力衝突に発展した。
  誰もが疑わなかった数で勝る地球連合軍の勝利…が、当初の予測は裏切られ、
戦局は膠着したまま、既に11ヶ月が過ぎようとしていた。




カーリー感想

    いや〜 第一作です!疲れました。これからもがんばります!!