OPERA NIGHT〜極彩色の世界〜

 手を伸ばせば届く距離。
 その距離を縮める事に本当は戸惑う必要なんてドコにもなかった。

皇帝達への感情 3

 ブルゴーニュの森でデートってなんかいいよね。
 なんて前は思ってた。
 どんなところか名前以外は知らなかったわけだし。
 でも、この森は結構な危険地帯らしく、昼間はまだ平気だけどよるなんてとても…な所で。
 単なる公園レベルかと思ってたら全く違うものだと、図らずもパリに来る事になってしまったあたしは驚いたのだ。
 ……いや、今は一人ではいないわよ。
 そもそもいるのはブルゴーニュの森じゃなくてモンマルトルの丘で(お墓がある)。
 ベルがどっちがいい?って聞いてきたのだよ。
 んー、って考えている間に
「やっぱデート言うたらお墓やんねぇ」
 という謎理論でモンマルトルのお墓に……じゃなかった丘に連れてこられた。
 デートにお墓って何?
 肝試しじゃないの?
「何、言うとるん?デート言うたら墓地やて。こういう静かな所はロマンチックなんよ?」
 いや確かに静かな所はロマンチックだけど、お墓はロマンチックじゃないよー!
 ヨーロッパは土葬が多いって言うし………。
 それこそ、ゾンビーー!!!って出てきたらしゃれにならん!!
 まぁ、昼間からは出てこないだろうけどさ。
 トタトタと走ってくる革靴の音が聞こえる。
 何だと思ったら、菊ちゃんが走ってきた。
!!!ぜーぜー、し、し、はぁはぁ、しんぱい、はぁはぁしたんですよぉ」
 いや、今、息も絶え絶えなあなたの方が心配です。
 大丈夫?
「わ、私の事は……い、いー……ちょ、ちょっと待ってください」
 は、はい。いくらでも待ちます。
 全速力で走ってきたらしい菊ちゃんは息も絶え絶えだ。
 もー心配するくらい。
 その菊ちゃんが走ってきた方を見るとのんびりと二人が歩いてくるのが見える。
 フランシスさんとアーサーだ。
「息、整いました」
 よ、良かったです。
「じゃ、ありません」
 で、ですよねー。
「あなたがアーサーさんのお宅から飛び出したと聞いた時は驚きのあまり倒れるかと思いました」
 は、冗談ですよね?
「そうですね、ですが冗談とも言い切れないのですよ?」
 す…すみません。
「行き先は予想していました。おそらくベルギーであろうと。パリからの直通で一番安全なのはベルギー以外あり得ませんから」
「おおきに」
「ベルナデットさんもありがとうございます。お世話かけました」
「えーんですよ。うちの事は気にせんといて。いつかはこうなるやろうなぁって思うとってたから」
 そうなの?
「アルトの家に行く言うのを聞いた時からやけどね」
 う……。
「で、アーサーさんに何されたんですか?」
 菊ちゃんが聞いてくる。
 アーサーから聞いて……ないよね。
「えぇ、何かカレがとんでもない事をやらかしてあなたがそれを拒否ってたということぐらいしか推測出来ませんが」
「大方、抱きついて告白してあわよくば押し倒そうとしたんじゃないの〜〜」
 アーサーと一緒にやってきたフランシスさんが言う。
「勝手に決めてんじゃねぇよ」
「勝手にってぇ、アーティがやりそうな事ぐらいお兄さんは手に取るように分かるんだよぉ。あれぇ?もしかして図星だった」
「じゃ、ね〜〜!!!!」
 あぁ……そうだったのかなぁ…。
 あの流れは。
 さすが………フランシスさん。
「で、どうしてここにアルトがおるん?」
「そんなの決まってるじゃないのよぉ。諦めきれない思いにトドメをさして欲しくて!!でしょ」
「だから、勝手に決めてんじゃねえぇ!!」
「似たようなものかと思うのですが……」
 それはもう一回告白してくるって事?」
 一応、ハロウィンの時に聞いた気が……。
「ハロウィンの時は別。衆人環視の中でしょ?それにちゃんだってまだ自覚してなかったわけだし」
 まぁ、そうだけど。
 アーサーはあたしの気持ちを……。
、まずは謝らせてくれ!!一昨日は無理強いみたいな事になって悪いと思っている!!、もう一度オレの気持ちを聞いてくれ!!、オレは、が好きだ!!」
 まっすぐにアーサーが言うとは思わなかった。
 フランシスさんやベル、菊ちゃんが驚いている。
 ここは……ちゃんと返事を返した方が良いんだと思う。
 そう思ったけど、その前に一つ聞きたい事があった。
「なんで、あたしなの?」
 だ。
 これは、フェリ、ロヴィにも聞いてみたいけど、あの二人の場合は半分冗談っぽいところがあるから今ひとつ聞けないんだけど。
 実質、計3回も告白してきたアーサーに聞くのが一番だと思った。
「べ、別に大した理由じゃねぇ。ただ、はオレを大きく包んでくれる人だ!!!」
 は?
「ララァ的な…?彼女は私のお母さんになる人と…言う事でしょうか?」
「うわぁ、何そのマザコン臭」
ちゃんだけは優しかったていう奴だと思うよ。で、懐いちゃったみたいな」
 な、懐かれたのかぁ。
、言ったんだから、返事を聞かせてくれ。イギリスに来てくれ!!!」
 アーサーがせかしてくる。
 あぁ、まぁ…うん。
「えっと…ごめんなさい。イギリスには行けません」
「そ…そうか。べ、別に来なくても平気だけどな。オレが日本に行けば良いだけだし。オレが通いたいし」
「そ…それもごめんなさい」
「それも?」
「え…えっと、好きだって言うのは嬉しかったんだけど。えっと…アーサーの気持ちには答えられないです。何というか、好きな人が出来ました」
 はっきりと、アーサーに言う。
 相手の名前は言わない。
 秘密って言う訳じゃないけれど、多分、気がついていると思うけど。
 何となく言いたくなかった。
「べ、別に好きになって貰わなくても平気だけどな。オレはハハハハ」
「アーサーの事、嫌いじゃないよ。むしろ好きな方」
「え?」
ちゃん!!」
 あたしの言葉に、皆驚く。
 驚くって分かってた。
 でも、ただ「一番じゃないだけ」だ。
 だって、イギリスは好きな国の一つだ。
「………」
「ハハハハ、そう言う意味ね」
「ある意味嫌い言われるよりも、つらいかもしれんねぇ」
「そうですね」
 苦笑いを浮かべながら菊ちゃん達は言う。
 まぁね。
 あたしもそう思う。
 けど、好きなのは本当。
 一番じゃないだけで。
「じゃあ、一番になる可能性は?」
 それは………ないかな?
 一番好きな国だったらあったかもしれないけど、一番好きな国は日本だし。
 日本以外だったらイタリアだし。
「う゛……」
 ダメージ大。
「トドメ、刺しましたね。
 いや、刺した訳じゃないけどさ。
「う゛わーん、フランシスのあほ」
「なんで、お兄さんに言うの。まぁ、ちゃんに好かれたかったら、おまえはメシマズをまず直す事だね」
 笑いながらフランシスさんは言う。
 まぁ、当たらずもというか…あながちではないというか……まぁ、被害にあってる訳じゃないけどね。
「お、オレは認めねぇからな!!あの不憫野郎なんて!!うわーん」
 そう泣いてアーサーは走り去ってしまった。
「ど、どうしよぉ…」
 何となくそう思ってしまった。
「気にしなくても良いよ。まぁ、ちゃんには迷惑かけないと思うから」
 けど、あたしの代わりに………。
「平気やって、半分運命共同体やし(EU的な意味で)」
「それ、拒否されつつありますよね(EU的なry)」
「う゛……」
 EU的なそれで迷惑かけたくないですよ?
 あたし。
「…何か憂鬱」
 考えてたらなんか憂鬱になってきたよ。
「何をおっしゃってるんですか今から、私たちはドイツに行くんですよ!!気にせず参りましょう」
 そうだけど……。
「そうやて。菊の言うとおりアルトの事なんて気にしてたらあかんよ?いつもの事やし」
「まぁ、アーティのフォローはお兄さんにまかせて、さっきのは捨て台詞みたいなもんだしさ。あいつらの所に何かしにいったら逆にお兄さんがムキムキに責められちゃうから、それはさすがに避けたいし。ちゃんにはまだやる事あるでしょう?」
 やる事?
「はぁ、私の方が憂鬱になりたいほどですよ。では、私は先にドイツに参ります。は後から来なさい」
 そう言って菊ちゃんは向かおうとする。
 ちょ、ちょっと待って、ドイツに行くのは良いけど、あたしのスーツケースは?
 ま、まさかアーサーの所?
「いえ、回収いたしました」
 それは良かった。
 で、ドコに?
「持ってきて頂く約束です。
 誰が!!!!
 何か、ここまで来ると嫌な予感しかしないんだけど!!!
「ベルナデットさん、フランシスさん、お二方には大変ご迷惑をおかけいたしました。この礼、償いは後ほど、何らかの形でお返ししたいと思ってます」
「気にしなくていいさ。まぁ、ルイの事説得してくれるとお兄さん的には大歓迎」
「善処します」
「それって、お礼する気ないんじゃない?」
「それ以外の事でって事ですよ。では、この場は彼にお任せしたいと思っているのですが、予定通りの時間ですし」
 そう言って菊ちゃんは時計を見る。
「時間通りに来てるんや」
「約束ですから。守れる方以外、を任せるつもりはありませんよ」
「そうやね。ほな、ちゃんまたね。またベルギーに来てな」
ちゃん、次は観光にパリにおいで、大歓迎するから」
「では、。あなたはここで彼を待ちなさい。そして、彼と共にドイツに来なさい。そうしないと我が家の敷居はまたがせませんよ!!!」
 え!!!ちょ、ま!!なにそれ、横暴!!!
 口を挟む暇もなく唖然としてしまったあたしを一人おいて本気であの人達は行ってしまった。
 うわぁー。
「無茶苦茶じゃねえか」
 背後から声が聞こえる。
 本当に今来たらしく。
 がらがらとスーツケースも一緒に引いていた。
 あたしのスーツケースだ。
「よ、よぉ」
「お、おぉ」
 お互い見合わせて、何かちょっとぎこちなくなった。
「ギル…ベルト」
 何か言おうと思って出てきたのは、目の前にいるその人の名前で。
 思ってた以上に自分が緊張しているのは少しだけかすれてしまった声から分かって。
 逢いたかったとかって言う気持ちも一緒だったなって思った。
 どうしてきたの?って聞くのもなんかおかしい気がして、とりあえず、菊ちゃんに脅されて来た事は間違いないだろうから、それについて謝る事にした。
「えっと、ごめん。菊ちゃんに呼び出されたんだよね。大変じゃなかった?急で」
「別に大変でもなかったぜ。むしろ、願ったりだったしな」
 へ?
「ほら、アルトゥーロの所じゃねえか。フェリちゃん達まで心配してたからな。そしたら菊から連絡来て、フランツの所にいるって言うじゃねえか。アルトの所も心配だけど、フランツの所じゃ別の意味で心配だったからな」
 そっかー。
「でも、ここには寄っただけだったんだよ」
「あぁ、らしいな。だからまぁ安心したんだけどよ。イギリスにいたはずのおまえがパリまで来てベルナデットも一緒だったんだろう?」
 うん、むしろ、ベルの所にいた。
 って言うか、何で知ってるの?
「ベルナデットからメール来たからな。の事向かえに来いって。菊から電話もあるし……。アルトの所で何かあったのか?」
 何かあったっていうかぁ………、正直、今は口に出したくないっていうか……。
「口に出せねー事されたのかよ!!!」
 ギルが怒り出す。
「いや、もうそれはない。そこまではないから大丈夫」
 はぁ、アーサーって…どれだけ悪行三昧重ねてきたんだろう。
「ホントか?」
「うん」
 今は平気。
 ギルに会ったから平気になった。
 ……なんて言えないけど。
「心配してくれてありがとう」
「俺様に感謝しろよ!」
「うん、する」
「じゃあ、もっと感謝しろ。俺様を称えろ」
「はいはい、スゴイー」
「投げやりすぎだろー」
 なんかいつもの感じが戻ってきた感じがする。
 このままでいいや。
 告白しないでこのまま、楽しくやってた方が良い。
 そう言う人の気持ち、今ホント分かる。
「ギル、荷物ありがとう」
 スーツケースをギルから受け取ろうと思った。
 んだけど……。
「何してんだ?ドイツ来ねぇのか?」
「いや…行くけど」
 持ってもらうの悪いし。
「気にすんなって、この俺様、自ら持ってんだ!!感謝され称えられこそすれ、遠慮される筋合いはねぇんだからよ」
 ギルは、そう言う。
 うーん。
 それは分かってる。
 いつもだったら、『スーツケース返して』なんて言わない。
「ほら、行くぞ」
 少しだけ先に行ったギルが振り向いて言う。
 太陽にキラキラと輝く銀色の髪とよく分かる赤い瞳。
 と無邪気な笑顔。
 うん、好きだなぁって思う。
 なんか、こみ上げてくるものがある。
 ホントこのままでいいのかな?
 ついさっきはそれで良いと思ったけど。
「どうした?」
 じっと見ていたあたしをギルが聞いてくる。
「んん、なんでもない」
 そう答えようと思った。
 でも、何でもなくないんだって、気づいた。
 あたしは、ただ単純にギルを見ていた訳じゃないんだから。
 見ていたかったから、じっと見ていたんだから。
 このままでいいなんて、ホントは嘘だ。
 傍にいたいし、傍にいて欲しい。
 触れたいし、触れて欲しい。
 誰だって持つ欲求だ。
 ただ黙ってみているなんてそれはよっぽど悟り澄ました人間だ。
 まぁ……そんな欲求も片思いだと全部パーですけど。
 でも、たとえ、このままで良いと思っても、片思いだったら全部パーだよね。
 よし、全パーの時用に逃走路確認!!
 貴重品は手荷物的に持ってるから問題なし!!
 って…なんであたし全パー前提で考えてるんだ。

 考え込んでしまっているあたしにギルはもう一度声をかける。
 その声が優しい。
 エリザとかはそんな事ないって言うんだけど。
 ルートさんに一度だけ
「ギルって時々スゴく優しい声出すよね」
 って聞いたら。
「そ……………………そんな事もなくはない」
 とコレは否定か?っていう感じだけど同意してくれてた。
 それが今やってきた。
 優しい空気と声と、穏やかな風と。
 だから、呼吸するように、あたしの中から言葉がまろび出た。
「ギルが好き」
 それ程遠くない距離にギルはいる。
 言うなれば、手を伸ばせば届く距離。
 聞こえたはずの声は……ちゃんとギルに届いたらしく、どうも驚いたようで。
 それ以上に、あたしは確実に自分の気持ちを自覚した。
 声に出せばはっきりと分かる自分の気持ち。
 だからこそ、よく『声に出せ!!』というのかよく分かる。
 自分の気持ち、感情を理解させるためだ。
 ポジティブな言葉と声は自分をポジティブにする。
 その逆もしかり。
 心の中で思っているだけではなかなか確定しないのだ。
 言葉として形にすることで初めて確定するのだろう。
 で、驚いてから固まってしまってそれ以上反応ないんですよ、ギルベルトさんは。
 泣きそうだよ。
 あぁ、今はこの場を収めよう。
「えっと、今のはとりあえず、聞かなかった事にして。うん。うわぁ、なんかめっちゃ恥ずかしい」
 とりあえず、ギルから荷物を回収して……って。
 回収しようと思ったら腕をとられる。
「ちょ、ギル」
「おま、何逃げようとしてんだ」
 逃げるつもり………なくなくなくはないけど……。
 ギルを見ると、手で顔を覆うようにしている。
 あの……耳が赤いですよ?
「お、俺様より先に言うんじゃねぇよ!!」
 え?
 え、え?
 えぇぇええええぇえぇええぇえええ!!!
「こ、この俺様が格好良く言おうと思ってたのによ」
 照れ隠しなのか何処か声がどもっている。

 手を顔から離したギルがあたしの名前を呼ぶ。
「う、うん」
「本当は、アルトゥーロの所になんて行かせるつもりなんてこれっぽっちもなかったんだからな」
 そ、そうなの?
「でも、おまえが行きたいって言うから、行かせたんだからな。心広い俺様スゲー」
 お、おぉ。
 スゴイデスネー。
「なんで、そこで無感動。もっと感動しろよ!!」
 いや、なんかもーいっぱいいっぱい?
 あ…ベル達はないって言ってたけど、聞いてみよう。
 うん、モヤモヤはやっぱり心の奥にあるわけだし。
「一つ聞いて良い?」
「おぉ」
「ギルって、エリザの事好きじゃなかったの?」
 き、緊張の一瞬。
「は?」
「は?」
 え?
「いや、それはねぇ。ガチでねぇ」
 嫌そうな顔ですね。
「オレ…あいつの事女と思ってみたことねーし。そう言えばってレベル?」
 けどさぁ、後から女の子って分かって好きになるパターンってあるよね?
「お前、俺様がエリザベータの事好きな方が良いのかよ」
 そ、それは嫌だけど。
 よく、エリザと喧嘩するじゃない?
 喧嘩するほど仲良いって言うし。
「あっちには聞いたのかよ」
「聞いた」
「で、なんて?」
「それはない。って」
 エリザはそうでも、ギルは?って思うじゃない?
「俺様もねぇよ。そんな暇すらな。最初は忙しかったし、ルッツの面倒は俺様が見てたからな」
 あぁ、ドイツ帝国の筆頭だっけ?
「第一、坊ちゃん構ってたらエリザベータが「ローデリヒさんに近づくな!!」ってフライパン振りかざしてくるんだぜ?毎回だ!!そんな奴好きなるか?」
 ハハハハ、そ、そうかも……ですね。
 それにしてもエリザはローデリヒさんが基本なんだな。
「あいつにとっちゃ、ローデリヒは恩人な様なもんだからな」
 そっかぁ。
「納得したか?」
「まぁ、一応」
「ドイツ行ったら、そんなの忘れるくらい構ってやるから、覚悟しろよな。。ケーッセセセセ」
 なんか、スゴく楽しそうなんですけど、この人。
 って言うか、何ですかそれー。
 はぁ、なんか間違ったかなぁ?
 ともかく、そんなこんなでドイツに向かう事になった。

backnovels indexnext
あとがき

なんか補足を入れようかと思ってたんですけど、忘れてます。
そうそう、思い出した。
アーサーの告白の所スゴく大変だった。
アーサーが振られるために告白するなんざ冗談じゃねぇって告白してくれなかった。
何かいても上手く行かないんだもん。
ゴメンねアーサー。
そうそうこの皇帝達への感情はもうちょっと続くんだぜ。