White Jewelry

後編


「先生? 今日はこれからお暇でしょ? またこの間みたいに、送ってくださいますか? 私もこれから非番なんです」
 リンダの可愛い声が耳につき、アンジェリークは心がぎゅっと鷲掴みにされるような感覚を覚える。

 きっと、アリオスは私なんかより、リンダの方がいいのかもしれない・・・
 だって、私なんて、送ってもらったこともない・・・

 そう考えると少し悲しくなる。
 アリオスが与えた愛撫のせいで、身体は疼いていたが、そんなことはどうでもよかった。
 早くこの場から立ち去りたい、そう思い、彼女は乱された白衣を直し始める。

 私はいつも翻弄されるばかり・・・・

 ”神の手”を持つと呼ばれる上に、クールで容姿端麗な彼に看護婦の人気も高まっている。
 そんな素敵な彼を、みんなが放っておくわけがない。
 リンダもその一人なのだろうと、アンジェリークは思う。
 白衣を直しながら、小さな声で話しているアリオスと彼女の会話が気にかかる。
 だが出て行くことはできない。
 アンジェリークは、とりあえずはアリオスが来るのを待つことにした。
「待たせた・・・・、おい?」
 すっかり乱れた個所を直し、姿勢良く座っている彼女に、彼は不機嫌そうに眉根を寄せる。
「----どうゆうことだ?」
「あ・・・、私・・・、帰ります・・・」
 立ち上がった途端、彼女は激しく彼に唇を奪われた。
 激しさの中にも、彼女を宥めるような甘さが含まれている巧みな口付け。
 ようやく離されて、彼女は潤んだ瞳で彼を見上げた。
「先生・・・・」
「”先生”じゃねえだろ? 二人の時は”アリオス”って呼べっていったはずだ」
「でも・・・、リンダが・・・・」
 俯いた彼女が可愛らしくって、彼はそっと抱きしめる。
「リンダは一人で帰る。おまえは俺といっしょにどこかへ行く。これ以上のものはねえだろ」
「きゃっ!」
 アンジェリークの華奢な身体から腕を離したかと思うと、アリオスは、背中にある白衣のジッパーを一気に下ろした。
 恥ずかしくなり、耳までくれないに染め、彼女はさらに俯いてしまう。
「やきもちを妬かれたら、可愛くてしょうがなくなっちまったじゃねえか? 責任とってくれよ?」
「責任って・・・・、ああん!!」
 背後から抱きしめられるように胸を揉みこまれ、彼女の唇から甘い声が漏れる。
 甘い疼きが再び戻ってきて、全身を駆け巡る。
「もう・・・、途中で、止められねえからな」
「ふあっ!」
 そのままレースで覆われた砦を外され、白く豊かな宝石は開放される。
 彼がゆっくりと形を確かめるように包み込むと、彼女は満足げに息を漏らした。
 満足げに、彼は喉を鳴らすと、彼女の身体を自分の正面に向かせ、薄紅色の丸い輪を指でなぞる。
「ううん・・・」
 ピクリと震える白い肌。これらが彼を高まらせてゆく。
 彼の乱れた吐息が薔薇色のつぼみにかかる。舌は、すっかり敏感になった薔薇色の蕾を捉え、甘く激しく吸い上げ、軽く歯を当てる。
「アリオス…!」
 激しい感覚が体中を駆け抜け、思わず彼女は甘い声を上げた。その瞬間、彼は強く胸を甘噛みした。
 あまりの心地よさに、ふるりと胸が大きく揺れたところを、彼はその舌で受け止め、さらに強く、激しく舐める。
「ああっん!」
 立ったままの姿勢で彼女は身体を弓なりに反らせ、甘い感覚におぼれた。
「アリオス・・・!?」
 腰で引っかかったままの白衣のスカート部分をたくし上げ、彼は一気にストッキングと白い戒めを一気に脱がせてしまった。
 その行為のあまりもの大胆さに、彼女は頭が真っ白になり、恥ずかしさのあまりくらくらする。
 秘所が彼の異色の瞳の前に晒されるだけで、最奥は蜜を溢れさせる。
「濡れてるな。こんなんで帰るつもりだったのかよ?」
 意地悪にささやかれて、アンジェリークは気が遠くなりそうになる。
「ああっう!!」
 彼女の足の間に顔を埋め、舌が、蜜を滴らせる花園を這い回る。
「いやああんっ!!」
 彼女はもう、昇っているのか墜ちているのかが判らず、そのまま肩で息をしながら、彼にしがみ付いた。 
 アリオスが丁寧にそこの蜜を舐め取るたびに、彼女は面白いように感じて、身体を何度も跳ねさせる。
 彼の舌は、彼女の宝石を探し当て、強く吸い上げ、、軽く噛んだ。
「ああああっ!」
 痛みと身体に甘い旋律を感じる。
 全身に震えが来て、彼女は意識が白くなるのを感じる。
 彼女の腰が自然と物欲しげに、揺すられた。
「もっと乱れてもかまわねえぜ?」
 彼の舌の動きが速くなってゆく。
 舌が蜜の泉の中に入って、かき混ぜられる。
「ああ!! アリオス!!」
 全身に痺れが覆い、頭まで達する。
「アリオス・・・、もう、ダメっ!!」
「クッ、もう我慢できねえのか? しょうがない女だな?」
 彼は顔をゆっくりと花園から離すと立ち上がり、彼女の白い太ももの左側を、強引に持ち上げる。
「アリオス!!」
 最奥への道が開かれ、彼女は羞恥心がこみ上げるのを、必死に耐え抜く。
「さっき帰ろうとした罰だ、このままだ・・・」
「あっ!!」
 彼はそのまま昂まった自分自身を、一気に奥まで進入させる。
「あああああ!」
 欲したものを与えられて、激しく突かれアンジェリークは全身を震わせながら、アリオスにしがみついた。
「ああんっ!!」
「アンジェ!!」
 アリオスが息を乱しながら、絡める内壁に自分を擦り付け、、それに比例してアンジェリークの嬌声も高くなる。
 彼が動くたびに、彼女はしっかりと締め付けを強くしてゆき、彼を離さない。
 その締め付けは、彼自身をさらに育て、彼女の最奥は彼によって道と快楽が広がる。
「ああっ!!! アリオス!!!」
 彼自身も楽園へと上り始め、さらに彼女を突き上げる。
 アンジェリークの視界が黄色く揺れ始める。
「ああっ!! ああああんん!!」
 アリオスの動きも速くなり、彼はその締め付けに酔いしれる。
「クッ!!」
 もう堪えられない。
 レヴィアスは息を乱す。
 瞬間----
「あああああああああ!!」
 今までにも増して高い嬌声がアンジェリークから漏れ、彼女は全身を小刻みに震え始める。
「アンジェ!!」
「あああああああ!!」
 彼から熱いものが迸ったとき、アンジェリークは快楽に涙を鳴らしながら、その精悍な腕の中で崩れ落ちた。


「ああん・・・」
 彼が、ぬめりと共に彼女の中から出て、その心地よさに、甘い息が漏れる。
「アンジェ・・・」
 やさしく抱きしめられて、彼の腕に体を預ける。
「これから俺のところに来い? 俺も明日は休みだからな、ゆっくり愛してやれる」
 何よりもうれしい彼の誘いの言葉。
 愛の言葉はまだささやいてはくれないけれども、確実な一歩を踏み出したことを彼女は感じる。
 先ほどのリンダの件といい、彼は少なくとも大事に思ってくれている事はわかる。
「うん・・・・、行く・・・・」
 深く微笑んで、アリオスはこの上ないやさしい口付けを彼女へと送った。
「サンキュ」

 その日の夜、アリオスがアンジェリークに愛の言葉を囁いたかは、彼女だけが知っている。


コメント

15000番のキリ番を踏まれたゆら様のリクエストで、「外科医アリオスと看護婦アンジェリークの裏です」
アンジェが着ている後ろファスナーの白衣は、その昔tinkが歯医者で働いていたときのものを参考にしました。
トリイ○キの可愛いので、後ろファスナーでした。
最近はこういうのが多いみたいですね。
今の職場から「白い○塔(今は影ね)」のモデルになった大学病院が見えます。
 なんだか、妄想が書き立てられました(笑)
(モデルになった当時は今の場所になかったらしいですが・・・)