怒ったときに、いつもの彼ならば、彼女をベッドに投げるのだが、今日は優しく寝かしてくれる。 アリオス・・・!? アンジェリークは、彼が気を遣ってくれていることが判り、嬉しかった。 だが抱き締めてくる腕の力は相当なもので、アンジェリークは彼の思いを感じとる。 「どこにも行けねえようにしてやる!」 「あっ・・・」 首筋を吸い上げられ、所有の痕をつけられて、アンジェリークはその強さに喘いだ。 着ていた純白のワンピースを、アリオスは辱めるかのように破り捨て、白い肌を露わにさせる。 「あっ、アリオス」 肌を貪るように奪ってくる彼の唇の冷たさが、刺激的だった。 彼は、甘い吐息に変わった彼女の唇を深く奪い、離さない。 舌でたっぷりと薔薇色の唇を愛撫し、アンジェリークを味わい尽くした。 昼間は、とてもロマンティックな夜になると思っていたが、実際には激しい夜になっている。 アリオスは再び白い肌に唇を落とし始め、白い胸の砦を、口で外した。 露わになった豊かな白い果実は、誘うように揺れ、艶やかに光ってアリオスを誘っている。 彼はそこに顔を埋めると、たっぷりと愛し始めた。 「あっ・・・!」 身体が僅かに揺れる。 アリオスは彼女に逃げ出して欲しくなくて、腰をしっかりと抱いて、唇で執拗なく攻め立てた。 「ああっ! アリオス!」 舌で、唾液でべっとりとするまで舐め上げられ、アンジェリークの身体は一気に欲望が渦巻く。 「どこにも行くなよ。おまえはずっと俺のもんだからな?」 「うん・・・。私は、アリオスの・・・ものだから・・・」 その言葉に安心したのか、アリオスは、彼は腕を彼女の腰から離して、手で今度は胸を愛撫する。 張り詰めるまで、何度も揉み込む。 「あっ、ああ!」 掌で薔薇色の蕾を撫でるように愛撫され、アンジェリークの胸は張り詰めていく。 「いつもより、色っぽいぜ? アンジェ?」 「もうっ!」 熱に冒されたような、うっとりとしたまなざしをアリオスに向けた。 「離さねえからな、絶対。出てなんて行くな」 「アリオス・・・!」 しっかりとはりつめるまで揉み込みながら、アリオスはアンジェリークの胸に歯を当てた。 「アリオスっ、好きっ・・・!」 彼女の勃ちあがったピンク色の蕾を舌先で味わい、転がしていく。 「んんっ、アリオスっ!!」 切ない声を上げて、彼の銀の髪を梳く彼女が愛しい。 「アンジェ」 切ない声で名前を呼ばれて、アンジェリークは心も身体も潤ませた。 唇は、ゆっくりと腹部に降りてくる。 愛しげに、そこにキスの雨を降らせる。 大切な思いを伝えるために。 アリオス・・・、やっぱりあなたは喜んでくれてたんだ・・・。疑ってごめんね。 アリオスの指が、彼女の濡れた花に触れる。 全身が花のように震え、アンジェリークは、どれ程感じているかを伝えた。言葉ではなく、身体でしっかりと伝える。 アリオスは指に蜜をたっぷりと絡ませて、蕾を愛撫した。 緩やかな波と、激しい波が交互に入ってきて、彼女は白い背中を何度も反らせる。 艶やかな吐息がアリオスをそそった。 「あっああんっ!!」 シーツを握り締める姿が、誰よりも美しい。 彼はそのまま、彼女のふとももを撫で、足を大きく開かせた。 濡れた花は大きく開き、彼を手招きして誘っている。 腰を淫らにも揺らす彼女が、アリオスには誰よりも可愛く思えた。 彼は、何よりも愛して止まないアンジェリークの花に深い口付けを送る。 「あっ!! あんっ!」 喉を鳴らし、淫らにもアリオスは音を立てて飲む。 舌先を使い、赤い宝石を彼女は舐め上げ、転がしていく。 「ああっ!」 眉間に皺を寄せて、切なく悶えるアンジェリークが、堪らなく可愛かった。 強く宝石を吸えば、彼女の身体が、僅かに震えた。 白い肌に、うっすらと汗が滲み、アンジェリークは彼に肌を絡ませる。 アリオスはアンジェリークを夢中で貪りつくし、離さない。 胎内に指をさらに深く侵入させると、アリオスは強引にかき混ぜ始めた。 「あっ、ああん!!」 枯れ果てることをしらないアンジェリークの泉を味わうため、アリオスは夢中になって舌を動かした。 「あっ、アリオス!!」 アンジェリークは、感覚が麻痺してしまい、頭の奥が白くなる。 「アリオスっ!!」 彼に強く花芯を吸われて、アンジェリークは、そのまま墜落していった------ あなただから、こうなれるの。 アリオス…。 アンジェリークは、すぐに意識を取り戻し、ゆっくりと目を開ける。 そこには、深い眼差しをしたアリオスが着いていてくれた。 「アリオス・・・ああっ!」 いきなり、彼が深く入ってきたので、アンジェリークは思わず甘い声をあげる。 「ああっ!」 しなやかに彼を受け入れる彼女が可愛くて、アリオスはしっかりと彼女を抱きしめながら、腰を進めた。 「ああ・・・」 彼が完全に奥深くまで入りきると、アンジェリークは思わず甘い声をあげる。 満足げな声を。 「・・・どこにも行くな・・・」 「ああっ!」 おまえにこの喜びを伝えてえ…。 誰よりも愛するおまえとの間の子供が、嬉しくねえはずはねえだろ? 「あああっ!」 アリオスは、アンジェリークをしっかりと突き上げながら離さない。 彼女の身体を知り尽くし、もうその締め付け以外必要としないアリオスは、何度も彼女を攻め立てる。 「あああっ! アリオスッ!」 「アンジェ、おまえは最高だぜ?」 「あああんっ!」 アリオスはどんどん攻め立て、彼女に息をつく暇すらも与えない。 その間も、アンジェリークは、アリオスをしっかりと締め付けて、放さない。 深く強く締め付け、彼に最高の快楽を齎す。 「んんっ! あああっ!」 結合部分からは蜜が大量にあふれ、淫らな音を立てている。 「アリオスっ!!」 彼は彼女がさらに高みに上がれるようにと、宝石を指でなでたり、胸のつぼみを唇に含んで転がしていく。 「んんっ! ああああっ!!」 熱が身体を支配して、堪らない熱さを齎す。 「もう・・・だめ、アリオスッ!」 淫らに腰をゆすって、彼女は彼に最後の締め付けに入る。 「ああ、アンジェ・・・!」 アリオスも息を乱しながら、アンジェリークにさらに高まったものを押し付けてきた。 「ああっ! ああああっ!!」 アリオスが彼女の奥深い部分を突き上げた瞬間、彼女の華奢な体が、快楽による痙攣で小刻みに震えた 「はああああっ!」 アリオスも全身に震えがやってくる。 もう、高みはすぐ手前にある。 「アリオスっ!!!」 「アンジェ!!!」 アンジェリークが彼を締め付けた瞬間、アリオスはアンジェリークに情熱を吐き出し、二人は、経験したことのない高みに舞い上がった。 「ああ・・・」 目覚めると、アリオスが傍にいてくれていた。 「アリオス・・・」 少し身動ぎをしようとすると、アリオスがしっかりと抱きしめてきて離さない。 「-----どこにも行くな…」 「アリオス・・・」 頬に彼はキスをすると、彼女をその胸に抱きしめた。 「愛してる女との間の子供だ・・・。嬉しくねえはずねえだろ? 淡々としたのは悪かった・・・」 愛しげに、まだ目立たない腹部をなでてくれる彼が、堪らなく愛しい。 「ううん、私こそ悪かったわ・・・。 少し気が立ってたのね。あなたが愛してくれて、ちゃんと判ったわ・・・。有難う・・・」 小さな温もりを摺り寄せてくる彼女をアリオスはさらに抱きしめる。 「結婚してくれるか?」 「はい・・・」 アンジェリークは、アリオスのとてもシンプルなプロポーズに泣き笑いを浮かべながら、しっかりと頷く。 「アンジェ、ヴァレンタインの続きしようぜ?」 「え!?」 驚いたときには既に遅くて、彼女は彼に組み敷かれていた。 「え、あ・・・」 「今夜ぐらい、きっと、俺たちの子供も俺の我がままを訊いてくれるぜ? パパのためにな?」 「あああっ!」 再び愛され始め、アンジェリークは甘い世界に溺れ始める。 でもそれも悪くないと思う。 今夜は最高のヴァレンタインデーだわ・・・ |