SWEET SLAVE

ANOTHER VERSION


「いやっ!!」
 アンジェリークがきつく瞳を閉じた瞬間、体が不意に離された。
 恐る恐る瞳を開けてみると、銀の髪を乱したアリオスの異色の眼差しが彼女を見据えている。
 その眼差しが余りにも危険な香りがして魅力的だったから、彼女は思わず見入ってしまった。
 その瞬間。
 彼の手が彼女の洋服を掴み、引き裂いた。
 びりりと絹が破れる鋭い音が部屋にこだまする。
 そのまま、アリオスの身体が、彼女の身体に覆い被さってくる。
「いやああっ!!」
 泣いて身を捩るが、彼が許してくれるはずもなくて。
 涙が頬を伝う。
「アンジェ・・・、おまえがそんな瞳でおれを見るからだ・・・。
 やめられねえからな・・・」
 低くくぐもった艶やかな声が、耳元で囁かれる。
 その声に、彼女は寒くもないのに、全身に震えを感じる。
 恐怖感からではなかった。
 それは、彼が好きだから、このままずるずると抱かれるのが嫌だった。
「止めて・・・アリオス・・・」
 何とか彼を止めさせたくて、胸を引き攣らせながらも泣き声で言う彼女。
 そんな彼女を見ても、アリオスにはもう止めることなんて出来なかった。
 艶やかな彼女の眼差しを見てしまったから。
 その眼差しに、理性の全てを奪われてしまったから。
「ダメだ・・・。おまえが悪いんだ・・・」
「ああっ!」
 彼はそのまま、抵抗しないようにと、彼女の両手首を強く握り、何も出来ないようにすると、激しく唇を重ねてきた。
 貪るような、奪うような口付け。
 腫れ上がるほど唇を据われ、時には甘く噛まれる。
 激しさの中でも、彼の愛情を彼女は感じる。
 優しく、甘い感覚を僅かだが与えてくれる。
 舌で口腔内を犯されて、彼女は頭の芯までくらくらするような気がした。
 抗えない拘束。
 彼女は胸が早まるのを感じていた。
 そう、それは決して不快ではなかった。

 ずっと夢見ていた・・・。
 愛する男性(ひと)の腕の中で口付けを受けることを・・・
 今の私は、まさにそうだけれど・・・。
 だけど・・・、だけど・・・
 ちゃんと、愛の言葉を囁いて欲しい・・・

「----あっ!!」
 彼が首に顔を埋めたかと思うと、首筋を強く吸い上げられ、所有の痕が、アンジェリークの白い肌に紅く咲き乱れた。
 彼女の体が彼色に染まってゆく。
「アリオス・・・!」
 今まで知らなかった強い刺激に、彼女の唇からは甘さの含んだ声が無意識に上がる。
「おまえはおまえのもだ…。俺の奴隷だ…」
「いやっ!」
 引き裂かれてぼろぼろになったワンピースを彼は手を背中に回して脱がしにかかる。
「お願いよ・・・・、やめて・・・・」
 懇願するものの、それは半分やめて欲しくなくて・・・。
 自分がどんな気持ちなのか、彼女はもう判らないでいた。
 心は乱れ、混乱するばかりだ。
「止められねえって、言っただろ?
 おまえが悪いんだ・・・。俺をこんなに狂おしい気分にさせやがる・・・」
 深い欲望に煙った彼の声は、彼女に所有欲を感じさせ満足をもたらした。
 心も、身体も・・・。

 ね、アリオス・・・。
 それって、ホント?

 アンジェリークの白い肌に熱い唇をくまなく落としながら、アリオスは、彼のよって生まれたままの姿にされた天使の身体を見つめる。
「綺麗な眺めだな」
 心からの感嘆の声が彼から漏れ、彼女は恥ずかしそうに身を捩った。
「綺麗じゃないっ!」
 彼女はベットから起き上がろうとして、彼にそのままベットへと押し倒された。
「やめろ? このお姫様はどうしても抵抗するのか。だったら・・・・」
 彼はそのまま身体を離すと、ベットサイドからガムテープを取り出し、彼はそれを彼女の目の前に出す。
「----悪いが・・・、俺は欲しい女に容赦はねえんだ・・・。
 おまえが誰よりも欲しいんだ・・・。俺をこんなにさせるのは、おまえだけなんだからな・・・」
 艶やかな言葉に、彼女の身体から、ようやく力が抜け始めた。
「アリオス・・・」
 潤んだ眼差しを彼に向ければ、彼は優しい笑みを少しだけ彼女に向けた。
「抵抗するなよ?」
 彼はそのまま、ガムテープで彼女の両手を先ずは縛り上げた。
 その眼差しで見つめられれば、抵抗することなんて、出来なかった。

 アリオス・・・。
 ホントに私を思ってくれているんなら、言葉が欲しいの・・・

 アンジェ・・・
 おまえは、おれを狂ったようにさせる。
 罪な存在だ・・・

 彼女の両手を自由を利かなくすると、彼はそのまま彼女に激しく覆い被さってきた。
 彼女の豊かな胸の膨らみをついっと指先で触れ、彼はそこに顔を埋める。
「ああっ!!」
 唇で、舌で、白い双丘を舐め上げ、乱暴に交互に揉みしだく。
 激しくも狂おしい愛撫。
「・・・いやあああんん!」
 彼の大きな手は絶え間なく彼女の胸をまさぐり、形を確かめるように揉みこみ、唇は頂を吸い上げ始める
「あっ!!」
 その甘美な強さに、彼女の身体はピクリと跳ね上がり、震わせた。
 こんな刺激は初めてで、未知なる感覚が体中を覆った。
 強く、強く薔薇色の蕾吸われ、気まぐれに軽く歯を当てられて頂を噛まれた。
「アリオス・・・!!」
 痛いが甘く切ない刺激。
 痛いような快楽に、彼女は瞳に涙を滲ませながら、全身を捩じらせる。
 眉が顰められ、彼女は僅かな痛みを堪える。
 愛する男性(ひと)の為に----
 彼情熱的に愛され、彼女の身体は最奥から潤んでくる。
 甘い喘ぎと共に、身体の奥からは彼に愛された喜びから湧き出る蜜がとめどなく流れ始める。
 水音がしたのと同時に、蜜が花園から流れ出し、流れの筋は太腿まできている。
 それが感じている証だと言うことを、彼女は知らない。
 体が彼を受け入れる準備をしていることも。
「足・・・、開けよ? ご主人様の命令だ」
「いやっ!!」
 甘く、淫猥なささや気に、彼女は膝に力をこめて閉じ、拒む。
「ダメだ! おまえは俺の奴隷だ・・・」
 彼は再びガムテープを取り出す。
 そこには、黄金と翡翠が対をなすアリオスの瞳が、欲望と情熱で陽炎のように揺れている。
 彼のその視線だけで、彼女は更に蜜を滴らせる。
「お仕置きだ!」
「いやああああ」
 喘ぎながら言い、欲望に潤んだ瞳を向ける彼女が、さらに彼を昂まらせる。
 彼は、そのまま力ずくで、彼女の足を大きく開かせると、足首をそのままガムテープで動かないように固定した。
 彼女は、彼の眼差しで秘所がさらされることに、猛烈な羞恥心を感じ、とうとう泣き出してしまった。
「いやああああ!」
「どうかしても止めてやらねえからな・・・。
 おまえとこうしたかったんだ。
 始めてあったときから好きだった・・・。
 愛してた・・・」
 彼の声は真に迫っていた。
 その声に彼女は今まで以上に心が満たされるのを感じる。
 今度は嬉し涙が、彼女の頬を伝った。
「アリオス・・・・、私も、好きっ!!」
「アンジェ・・・・」
「ああっ!! アリオス・・・!!」
 彼女の花園に顔を埋め、彼は指で花弁を押し広げて、花芯に唇を寄せる。
「ああ・・・!!!」
 蜜の量が際限なく増えつづける。
「ああっ!!」
 アリオスが丁寧にそこの蜜を舐め取るたびに、彼女は甘い疼きのあまりに、身体を何度も跳ねさせる。
 彼の舌は、彼女の真珠を探し当て、丁寧に舐め、唇で強く吸い、軽く噛んだ。
「ああああっ!」
 痛みと甘く切ない衝撃が身体を駆け抜ける。
 全身に震えが来て、彼女は意識が白くなるのを感じた。
 腰が自然と浮き上がり、揺すられる。
 それは彼を受け入れる準備が出来たことへの合図。
 彼女にはまだそれがわからない。
 ただこうしていれば、彼が一番欲しいものを与えてくれるような気がして…
 全身が熱くなりたい。
 心が溶けるほど深く。
 熱く。
 それを与えてくれるのはアリオスだけだとわかっているから。
 今や、抵抗すらもしたくない。
 このまま彼のものになりたい・・・。
 彼女はそう考えるようになっていった。
「ああん!」
 彼の舌の動きが早急になる。
 舌が蜜の泉の中に入って、淫らにかき混ぜる。
「ああ!! !」
 感じる余り声を止めることが出来ない。
 淫らに響く水音。
 彼は指で秘所を弄びながら、彼女の花園の蜜を舐め続ける。
 彼女に聴こえるように、ひどく淫らに大きな水音を立てて。
「おまえの蜜は最高に甘いな…」
「いやっ。ああ」
 呼吸が速くなり、彼女は最早快楽の余り、喘ぐことしか出来ない。
「ああああっ!!」
 彼女はそのまま墜ちて行く感覚を初めて味わった。

「アンジェ・・・・」
 何とか意識が戻ってくると、すでにガムテープは外されていた。
 彼も服を脱ぎ捨てているのが分かる。
「大丈夫か・・・、手と足は・・・?」
 彼の優しい囁きに彼女は、頬を赤らめながら頷いた。
 再び指で秘所を撫でられ、彼女は身体を大きくはねさせる。
「イキたいか?」
 その言葉の真の意味はわからない。
 だがアリオスがもっと熱くしてくれるのは事実だ。
 彼女は、まるで熱に犯されているかのように頷く。
「ああ。判った。最初は少し辛いがな・・・」
「アリオス・・・、あなただけだから・・・、大丈夫なの…、ずっとあなたが好きだったから…」
 喘ぎながら囁かれた彼女の言葉は、彼がもっとも欲しかった言葉。
 そう、二人は初めて逢った日からお互いに惹かれあっていたのだ。
 彼はもう理性を飛ばしてしまう。
「俺は…、初めて会った時からおまえだけを愛していた」
「アリオス…!!」
 彼は、満たされる想いで更に膨らんだ所有の証を、彼女に刻み付けるため、身体を彼女の胎内に沈めて行く。
「 いやっ! 痛いわ!!」
 彼が胎内に入ってきた衝撃は余りに強くて、彼女はその痛みに、身体を強張らせる。
 シーツをぎゅっと握り締め、その衝撃の強さを彼に伝える。
「アンジェ…」
 甘く囁かれる声。
 うっすらと涙の滲んだ彼女の目じりに唇を落とし、彼はゆっくりと彼女を宥める。
「いやん・・・!!」
 彼が侵入してくるたびに、彼女は辛そうに眉根にしわを刻ませr。苦しげな声を出す。
 だが彼は止められなかった。
 何よりも欲した相手なのだ。
 いまさら止めれるはずもなくて。
 その代わりに、何度も彼女を口付け、宥める。
 彼女の締め付けは彼に何よりもの快楽をもたらす。
「こんな締め付け、初めてだぜ・・・、アンジェ・・・」
「ああっ!!」
 彼女の表情はいつしか苦しくなくなり、声も甘いものへと変わってゆく。
 彼女の喘ぎ声、淫らな水音、そして、彼の早い息遣いが、周りの空気を楽園へと導く。
「ああ・・!!!」
 彼が深く侵入してくるたびに、痛みとは裏腹に、彼を何度も、何度も締め付け、離さないようにする。
 突き上げる彼に、彼女は狂いそうになる。
 無意識に腰を彼に押し付け、離さぬように、絡める。
「クッ」
 彼は悟る。
 痛みが喜びに変わっていることを。
 やがて彼が奥まで到達すると、激しく腰を動かし始めた。
「・ああああああ!!」
 彼の腰の動きと同時に、彼女の唇から明らかに何度も嬌声が上がり、更に彼を締め付ける。
 彼に腰を押し付けて、自然とクライマックスを強請る。
「ああ、アリオス・・・、アリオス・・・!!
 彼の動きが激しくなると同時に、彼女の全身に痙攣が起こり始めた。
 身体が小刻みに震える。
 アリオスは何度も、それこそかなりの激しさで突き上げる。
「おまえは俺だけのものだからな。忘れるな?」
「ああ、アリオス!!」
 身体がガクガクと震えて、彼に彼女の限界を伝わってくる。。
「アンジェ!!」
 アリオスが所有の証かのように、総ての情熱と愛情を彼女の中に解き放つ。
「ああああ!!!!」
 瞬間、彼女は愛する人と共に昇りつめ、瞬く星と共に、意識を手放した----

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 愛を確かめ合い、お互いの気持ちを認め合った二人は、次の日から、ベットを共にすることになった。
 監禁されているにもかかわらず、彼女は幸せだと感じていた。
 そして、彼が監禁を解いて軟禁状態にしてくれても、彼女はやはり彼の許可なしでは外に出てゆくこともなかった。
 彼女が監禁されてから二週間目。
 日曜日のせいか、昼間から愛し合った後、彼女は彼に可愛らしいお願いをした。
「アリオスに抱かれて、ここの庭を見てみたい…」
 その彼女の願いを、彼は甘い微笑みと一緒に、叶えてやるのだ。


 白いワンピース姿の彼女を抱き上げて、彼は庭を回る。
「私はあなたの"奴隷”なのに、これなら逆ね?」
 くすくすと笑う姿は、今までの無邪気な少女ではない。
 彼を魅了して止まない女としてのそれだ。
 彼によって、かに所はすっかり大人の女性へと今脱皮を遂げたのだ。
「----だが、夜は俺の奴隷だぜ?」
 ニヤリと良くない微笑を浮かべられて、彼女は恥ずかしそうに俯いてしまう。
「もう…、知らない・・・」
 甘いやり取りが際限なく続く。
 ふと、二人の耳に聞きなれた元気な声が聞こえる。
「兄貴!!」
 元気よくやってきたのは、レイチェル。
 しかも顔色が良く、逆に太った感じだ。
「レイチェル!!」
 二人は声を合わせて彼女の名を呼んだ。
「あれ! アンジェ! 何で、兄貴に抱かれてるの」
 逆にレイチェルが驚いてしまい、目を丸くする。
「あ…、あのね・・・」
 彼女はすっかりうろたえてしまい、レイチェルが見ているのにもかかわらず、彼の胸に顔を埋めてしまう「あ〜、なんか二人とも怪しい〜!!」
 疑い眼で二人を見つめ、レイチェルは探るように言った。
「おまえこそ…、だいじょうぶだったのか!?」
「へ?何が?」
 今度は妹がきょとんとする番だ。
「だって、誘拐されたんじゃ…」
「あ! あれ!」
 そういうなり、彼女はけらけらと笑い出す。
「ああ。あれならね、つかまってすぐに、ぶちのめして逃げてきたの。その後、監禁されていた場所が、リモージュ姉さまとオスカー兄様のおうちの近くで、そこで、ずっと遊んでたのよ!」
 笑いながら離すレイチェルに、アリオスとアンジェリークはお互いの顔を見合す。
 二人はしばらく考え込む。
 自分たちの苦悩は何だったんだろうと…。
 きっと、今まで連絡が来なかったのは、コレット側がどこかに消えてしまったレイチェルを必死に捕まえようとしていたからだろう…。
 全く豪快と言うか、無神経と言うか…。
 二人はそう思うと、なんだか可笑しくなり、お互いに笑い出す。
「ちょっとなんなのよ!」
「愛してるぜ? アンジェ」
「愛してるわ、アリオス」
 レイチェルの、この行動が、まさか二人のキューピットになろうとは。
 その二人の様子に、レイチェルも不敵な笑顔を浮かべる。
「だったら、アナタタチもちゃんとこうなった理由を教えてくれるわよね?」

                  ------------------------------------

 こってりとレイチェルに絞られた後、ようやくアンジェリークの家へと向かう。
 メンバーは、アリオス、アンジェリーク、そしてレイチェル。
 だがこの訪問は彼女を家に送り届けるだけのものではない。
 そう、アリオスは彼女の父親に、申し出るつもりなのだ。
「アンジェリークをください」と----

 そう、甘い波乱は、もうすぐそこまで来ている-----

 THE END   

コメント

本館の22222番のキリ番を踏まれたちか様のリクエストで、アンジェリークを監禁するアリオスの
アナザーバージョンです。
本当は、ここまで激しくする予定を、tinkが自粛したんですね(苦笑)
で、今回、あき様にリクエストを戴いて、載せました。
二つと比べたら面白いかも。
隊長、のってしまいました(笑)