「ほら、気持ちいいだろ?」 「うん!」 すっかり力を抜いたアンジェリークは、アリオスに掴まり、信頼しきって泳いでいる。 「アリオスだから、こうやって気持ちいいかもしれないわ!」 「そいつは光栄だな?」 しっかりと抱きかかえられて、アンジェリークは甘い痺れが身体に駆け抜けるのを感じる。 「…やン…」 その初々しい反応一つとっても、アリオスはアンジェリークに魅了されてしまう。 「ほらお姫様、少しもぐってみようぜ?」 「…でも…怖い…」 少し不安げに大きな眼差しを自分に向けてくる彼女が可愛くてたまらなくて、アリオスはさらにぎゅっと抱きしめてやった。 「大丈夫だ、アンジェ。俺がいるんだぜ? 心配するな」 きっぱりとアリオスにいわれるとそうなのかと思ってしまう。 「うん…、やってみる」 躊躇いがちに頷いた彼女をそのまま抱いて、アリオスは微笑む。 「目を開けてみるといいぜ?」 「…うん、判ったやってみる!」 アリオスに言われると何でもできるような気がしてしまう…。 どうしてかな…。 アリオスはアンジェリークをしっかりと抱いたまま、そのまま海に潜った。 苦しい… 最初は少し苦しかったのだが、徐々に慣れてきて、アンジェリークはそっと目を開けてみることにする。 うわ〜!!! ゆっくりと目を開けて広がる世界は、幻想的で、美しく、いくら眺めても足りないほど。 綺麗… アリオスと一緒にいるだけで、何だかパラダイスにでも来た気分だ。 アンジェリークはうっとりと水の世界を眺めていた。 少し息が苦しくなったと感じたのと同時に、身体が地上に向って浮いていくのを感じる。 暫くして体が水面に出たとき、アンジェリークは大きく息をした。 「ふわあ!」 深呼吸とともにアンジェリークは強くアリオスに抱きつく。 「アリオス! 有難う!」 本当に心から嬉しそうに抱きついてきた彼女が凄く可愛くて、アリオスもまたぎゅっと彼女を抱きしめる。 「アンジェ!!」 可愛い、可愛すぎる!! こんなに可愛いなんて…!! 俺のアンジェ…!! 「え、あ、アリオス?」 アリオスはそのまま彼女を抱いて、再び砂浜に向って泳いでゆく。 「少し休憩しねえか?」 「…うん…」 たまらねえ…。 アンジェが欲しい…!! 膝ぐらいまでの深さに来るとアリオスは立ち上がり、アンジェリークを抱上げて砂浜まで歩いていった。 木陰まで来ると、そこにタオルを敷いてアンジェリークを寝かせる。 「アリオス?」 何が起ころうとしているかアンジェリークには見当もつかず、不思議そうにアリオスを見つめた。 「俺にこうされるのがいやか?」 「あ…」 いきなり身体を重ねて抱きしめてきた彼に、アンジェリークは思わず甘い声を上げる。 「嫌じゃないけれど…、ここでは…」 アリオスに求められるのは嬉しい。 だが、ここでは少し恥ずかしい…。 「大丈夫だ…。ここは俺のプライヴェーとビーチだ。誰にも邪魔されない」 「あなたは…?」 アンジェリークは知りたかった。 彼がいったい何者かを。 そしてどうしてここにいるのかを。 彼女の大きな瞳が、雄弁にそのことを求めている。 「知りたいか俺のことを?」 アンジェリークはしっかりと頷く。 「このビーチを売りにして、環境型の小さなリゾートホテルを、この先の土地に立てる予定なんだが、俺がいるのはその調査のためだ」 「調査?」 「ああ。カキ氷売りながらな?」 ニヤリと微笑まれて、アンジェリークは頬を染めた。 「…俺はアルヴィースの総帥をしてる」 アンジェリークは大きな瞳をさらに見開き、彼を見つめることしか出来ない。 「あの大企業の…」 「お姫様も知っているか?」 頬にゆっくりと指先を触れられて、顔が火照ってしまう。 「…うん…」 そこまで言ってアンジェリークは少し哀しそうな顔をアリオスに向けた。 「どうした? アンジェリーク…」 「だって…、私とは…住む世界が違う…」 彼女の可愛い表情が少し曇るのを感じて、アリオスは優しく彼女を抱きしめる。 「違わねえよ」 「あっ・…」 首筋に唇を落とされて、アンジェリークは喘ぐ。 「愛してる…。おまえ以外の女なんて欲しくねえよ…」 「アリオス…」 深く唇を重ねられる。 強く、激しく。 何度も吸い上げ、舌を絡ませあい、互いに舌を追いかけあう。 「ああっ!!」 身体に甘い震えが走る。 そのまま水着を脱がされて、アンジェリークは全裸にされる。 「あっ!」 全身を彼の舌が這って行く。 「塩っ辛い…、おまえ…」 「ああんっ!」 そのまま胸をゆっくりと揉み上げ、時には強く揉み返される。 「あああっ!」 その敏感な頂きをきゅっと掴んだ。 「はああっ!」 舌でその部分を交互の転がせば、アンジェリークは甘い震えが全身を駆け抜けるのを感じる。 胸を交互に揉み上げられ、頂を強く吸い上げられて、歯を当てられればそのままアンジェリークは身体を反らせた。 アリオスはその華奢な身体を抱き取って、そのまま腹部に唇を這わせていく。 舌が臍に掛かり、アンジェリークは全身を粟立たせる。 「あああっ! アリオス!!!」 彼の手が、優しく白い太腿を撫で上げた。 「ああああんっ!」 ゆっくりと開いた足の間に、アリオスは指を這わしてゆく。 「あああっ!!!」 誰にも触れられたことのない場所に、彼の指が有無言わさずに侵入する。 「ああああっ!!!」 くちゅり。 彼女が感じている証として、水音が響き渡る。 「あああっ!!」 何度も身体を反らせる彼女を守るために、背中を抱き、花芯を摘み上げる。 「あんんっ! アリオス!!」 彼に甘く翻弄され、アンジェリークは息遣いを甘く荒くする。 「アリオス! アリオス!!」 「アンジェ…、もっと鳴け…。可愛いな…」 「アリオス!!」 彼は指をたっぷり蜜で濡らし、それを引き抜くと、彼女の足を大きく開かせる。 「やっ!」 「足開け…」 彼に命令されると、足を開いてしまう。 そのままアリオスは、その部分に顔を埋め、蜜を舌で味わい始めた。 「ああんああんあああっ!!!」 ぴちゃぴちゃと淫らな音を立てて蜜を舐め取りながら、アリオスは尖った花芯を噛んだ。 「ああっ!」 無意識に腰を揺らし、アンジェリークは彼を艶やかに誘う。 「色っぽいぜ? おまえは…」 「アリオス!!!」 秘所を味わい尽くし、彼は指で入り口をほぐし、胎内に指を侵入させる。 「いやあん、ああ、ああ、ああ!!」 胎内の壁に指が当たる。 「あああああっ!」 そのまま意識を軽くアンジェリークは手放した。 「あ…」 甘い声とともに、アンジェリークは目を覚ました。 「アリオス…」 「今日から俺はおまえのものだ…」 「・・うん…。私もあなたのものだわ…、アリオス…」 「行くぜ…」 アリオスはそのまま水着を脱ぎ捨てると、アンジェリークの脚を大きく広げさせ、濡れそぼった熱い場所に自分自身を宛がう。 「いやあっ!! 痛いっ! 痛いわ!」 その声にアリオスは言いようのない満足感を覚える。 泣きながら、頭を振るアンジェリークに、言いようのない幸福感を感じてしまう。 彼女の初めての男としての喜び。 そして、最後の男となる自信が。 「アリオス!!」 「アンジェ、アンジェ…」 痛みに耐える彼女を宥めるように、何度も口付けて、力を抜かせる。 「アリオス!」 少し彼女が力を抜けば、そのまま彼はぐっと突き進む。 「ああっ!」 痛みに耐える余り、アンジェリークはアリオスの背中に爪を立てた。 「はんあああっ!」 彼が根元まで侵入しきると、アンジェリークは最奥に鈍い痛みを感じる。 「あああっ!」 彼が優しく動き始めたとき、前進に電流が走った。 痛みが快感に変ってくる。 「ああん、ああん、ああああっ!」 頭の中が白くなるような快楽。 アンジェリークはその感覚に溺れた。 「あああっ!」 彼女がアリオスを悉皆と締め付け、そのまま腰を淫らに動かす。 アリオスもその動きに答えて、何度も激しく突き上げ、彼女の感じる場所をすぐに探し当てた。 「アリオス!!!!!」 何度も感じる場所を擦り付けられて、アンジェリークは気が遠くなる。 早急になる動き。 「ああん、ああん、ああああっ!」 アンジェリークは記憶が途切れるのを感じる。 「アンジェ!!」 二人の身体に震えが起こる。 甘い愛の痙攣だ。 「アリオス!!!」 「アンジェ!!!」 彼の熱い愛の証が痛いほど壁に放出される。 痛いが甘い感化う。 「アンジェ!!」 「アリオス!!!!」 ふたりは手を取り合って登りつめ、アンジェリークはそのまま意識を失った。 ----------------------- 一年後---- この場所に小さなリゾートホテルが建った。 一週間後の開業の予定である。 オープン前に、総帥夫妻が思い出の地を訪れていた。 二人はここで一週間"ハネムーン"を過ごすらしい。 この思い出の地で。 入り江の名前は”ANGELIQUE”と名づけられたらしい。 |
コメント
「メモワール2001」で成田さんが行った台詞・・・。
「カキ氷を売りに歩く」から、妄想で出来た裏です。
お待たせいたしました。
ようやく完結です。
ですが、これ書きながらCDドラマ聴いてたんですが…、
ちょい役とはいえ、アリオスかっこよすぎ〜!!!!!!
美味しいとこもっていくね〜!
その上皆に「仲間」って認めてもらってるし〜!!!
わお〜ん、わお〜ん!!
これをテーマに創作書きてえ!!!
裏と表で(笑)