「アリオス先輩・・・」 アンジェリークは喘ぎながら呟く。 だが彼の腕の力は増すばかりで、彼女を離そうとはしない。 「アンジェリーク・・・、ずっと、おまえが欲しかった・・・。だから臨時に”書記”に指名した。ずっと、俺のそばにいろよ?」 いつもにも増して彼女の心をくすぐる、艶やかな甘い囁き。 全身に、そして何よりも胸に走る甘い震え。 彼女はこの甘い感覚に、どうしていいかわからなかった。 「アリオス先輩・・・」 「アリオスだ、アンジェリーク」 その間も彼の腕は彼女を包み込んでいる。 「アリオス・・・」 「いい子だ・・・」 彼は首筋にそっと唇を寄せた。 「あっ・・・!!」 体温よりも少し冷たい唇に、彼女は思わず甘い声を上げた。 「可愛いな・・・、おまえは」 「ふざけるのは止めてください・・・っ」 喘ぎながら彼女はそれだけ言うのが精一杯。 自分ではないような甘い声と、体が熱くなるのを感じ、立っていられなくなってきた。 「ふざけてなんかいねえ。俺はおまえだけが欲しいんだ…。言えよ? 俺の側にいたいって」 耳元に囁かれるテノールに降参し、彼女はとうとう恥ずかしげにコクリと頷く。 「ちゃんと声を出して言えよ?」 内心ほくそえみながら、アリオスはさらに彼女に要求を突きつけた。 「意地悪っ!」 「意地悪で結構」 「いやっ!」 アリオスの繊細な指先が彼女の制服のリボンをとり、ブラウスのボタンを外しにかかってきた。 そのぞくりとする甘い感覚に、彼女は流されまいと、必死に抵抗の声を上げる。 身体を捩ろうとしても、彼の腕の中に閉じ込められて、思うように行かない。 「言えよ? アンジェリーク。俺はおまえを愛してる」 それは魔法の言葉。 彼女の体から力を抜かせる甘い言葉。 一番欲しかった言葉。 その言葉に、アンジェリークは、とうとう、その身を捩るのを止めた。 「私もずっと好きだった・・・」 彼は、そっと彼女を正面に向かせると、指先で顎を持ち上げ、唇を甘く重ねてきた。 「・・・うん・・・!」 恐らく初めての口付けであろう彼女に、彼は最初は優しく口付ける。 「・・・ン・・・」 彼女の唇が応えて唇が開いたとき、彼の舌がゆっくりと侵入してきた。 「あ・・・んっ!」 舌は、縦横無尽に彼女の口腔内を動き回り、歯を一本一本まで愛し尽くす。舌と唇を吸われ、離された時は、アンジェリークの息は上がっていた。 「アリオス・・・」 「おまえだけが欲しい・・・。おまえだけだ・・・」 野獣のようにきらめく異色の眼差しに、彼女は魅入られずに入られない。 「アリオス・・・」 そっと、机の上に押し倒されて、そのまま彼は彼女の白い首に顔を埋めた。 「・・・んっ!!」 ここが教室であるせいか、彼女は甘い声を何とか押し殺す。 そんなことは構わずに、アリオスの唇に強く吸われ、紅い所有の花が散る。 その間、彼は彼女のブラウスのボタンを外して、そっとキャミソールをたくし上げると、胸の戒めを解く。 表れた豊かな白い果実に、彼は感嘆の息を飲んだ。 「いや・・・」 聞こえないような小さな甘い声。 それすらもアリオスは愛しい。 「綺麗だ・・・、アンジェリーク」 「ああっ!!」 彼女が豊かなそれを隠すまもなく、彼の手は、まずはその大きさを確かめるかのように、ゆっくりとも見上げた。 柔らかなその感触に酔いしれながら、彼は彼女の薔薇色の蕾を指先で、つんと掴む。 その感触に、アンジェリークは全身が痺れるように重い、思わず身体をのけぞらした。 彼はその反応に満足すると、今度は胸に顔を埋めてゆく。 「ああっ!」 左右の頂きを交互に強く吸われ、果実を舐め上げ、揉み込まれて、彼女の唇から甘いと息が何度も漏れた。 身体の最奥から熱いものが溢れてくるのが判る。 「きゃっ!!」 突然、スカートの中に入れられた手に彼女は、恥ずかしさの余り涙を滲ませ、講義するように彼を見つめる。 「止めてください・・・」 「ダメだ! 俺はおまえが欲しくてたまらない。もう止められねえよ・・」 「やんっっ!!」 彼女の白い肌に唇を落としながらも、彼の手はそっと彼女の太腿をなで上げてゆく。 「ん…、あっ!!」 彼の指先に触れられると、魔法のように力が抜け、彼女の足は僅かに開かれた。 そのまま彼は薄いレースを通して彼女に秘所に触れた。 「あ…、ヤダ!! 止めて・・!! あん…!!」 誰にもふれられたことのない場所に、彼の指がかかり、彼女は必死に足をもがくように閉じる。 「大丈夫だ…、気持ちよくなるだけだ・・」 甘く囁かれると、また体の力が抜けてしまう。 「可愛いな」 薄い布は、すでに蜜が充満しており、彼の手に絡みつく。 布の上から撫でられるだけで、アンジェリークは全身が感覚になり、甘い痺れを感じる。 それはほんの一瞬だった。 彼は素早く彼女の下着を剥ぎ取り、細い足首を掴んで、スカートの中に顔を埋めた。 秘所が彼の目の前に曝される。 「いやっ!! 見ちゃダメ!!」 机の上で、彼女は何度も首を振り、高い声で泣き叫ぶ。 ここがどこだとか、もう構ってなんかいられない。 「綺麗だ…、アンジェ」 いつもよりも更に低い声で呟くと、彼はそこに唇を寄せた。 「いやあ…!! アリオス…!!」 彼は、蜜で充満する部分を丁寧に舌で舐め上げ、蜜を吸い込む。 舌を絡め、吸い付くような激しい口付けをそこに落とす。 部屋には、淫らな水音と、彼女の喘ぎ声が交じり合って響き渡る。 花弁をなぞり、花芯に軽く歯を当て、固く尖らせた舌の先を、溶けきった入り口にねじ込んでゆく。 「は・・・、い・・・あ・・・!!」 頭が白くなり痺れてゆくのがアンジェリークには判る。 痛いくらいの刺激が全身を包み込む。 そう、全身が墜ちて行くような感覚。 小刻みに身体が震え、ぞっとするような甘い旋律が身体を駆け巡る。 ざらりとした彼の舌と熱い息が、彼女を高みへと押し上げていった。 秘所は彼の指で押し広げられ、あられもない姿になっている。 「アリオス…、私…、変になる…!! ああ!!」 「ああ、なっちまえよ…」 彼はそう云って、指を胎内に挿入して、彼女を翻弄しかき混ぜる。 彼女の腰が無意識に揺れる。 「ああ…!! アリオス…!! もうダメ!!」 彼女の叫びに、彼はその華奢な身体の背中を向かせる。 「ああっ!!」 「愛してる・・・」 低い声が耳元で囁かれたかと思うと、彼はスカートをめくり、彼女の腰を少し持ち上げさせると、胎内に、彼女への情熱を滑り込ませた。 「いやああっ!!」 それは今までにない衝撃だった。 生木を裂かれるような痛みに、全身が強張る。 「痛いわ…!!」 痛みに涙が滲み、思わず声を上げる。 「アリオス…!! アリオス!! 好き!!」 彼の名前を呼ぶことでしか、痛みに堪える方法を、彼女は知らなかった。 「アンジェ、アンジェ」 「アリオス!!」 彼女の痛みが消えるまで、、彼は強く華奢な身体を抱きしめ、甘い口づけや、胸の頂に唇を寄せることで、宥めた。 やがて彼女の身体から力が抜け、彼はそこで一気に、彼女の中へ全身を埋める。 「ああ・・・!!!!」 そこで漏れたのは明らかに嬌声。 彼女には最早痛みよりも悦びが増してきていること彼に伝える。 彼女の身体は、最早痛みではなく、身体の置くから突き上げる歓喜の渦に占領されていた。 「ああ…!!」 彼は激しく突き上げ始める。 激しくなってゆくアリオスの息遣いが聞こえ、アンジェリークはその身を震わせた。 それに導かれるようにして、彼女の腰が揺れて、彼の突き上げに応えて、強く締め付ける。。 「アリオス!! あっ、ああ!!」 彼は彼女の一番感じるところを探りながら、強く激しく自分を擦り付け、肩に、首筋に、胸に唇を落してゆく。 「ああ!! ん!! アリオス!! 狂ってしまいそう・・・!!」 そこが彼女の感じる部分だと判ると、彼は更に強くすりつけてゆく。 その間も彼女の締め付けはきつくなる。 目眩がおきそうな快感に、アリオスの全身もまた粟立つ。 「アリオス、アリオス!!」 「クッ!!」 彼の息も上がり、彼女の喘ぎ声と交じり合う。 二人の動きが早急になってくる。 はちきれそうな彼自身が、気持ちよさで気を失うほどに、攻め立てる。 「あ!! ああ…!! アリオス!!」 「アンジェリーク!!」 アリオスは自分の思いの総てを彼女の胎内に注ぐ。 二人は互いに天国へと上り詰める。 その瞬間、アンジェリークの瞼に雲を貫く稲妻のような光が走り、意識が暗転した。 「アンジェリーク、」 優しく抱きしめられ、甘く囁かれているのが判る。 それが妙に心地が良くて、彼女はそっと目を開いた。 「アリオス・・・」 「平気か?」 先ほどの行為とは反した言葉に、彼女は甘い微笑を浮かべる。 「大丈夫よ」 それに彼は安心したかのように、また笑う。 「愛してる・・・」 「うん・・・」 優しい囁きと、彼女は甘い唇を受ける。 まるでそれはデザートのように甘い。 「ずっと、俺のそばにいてくれるか? 今日から俺はおまえのものだ・・・」 「うん・・・、ずっとそばにいる」 優しく笑って、アリオスは再び口付ける。 甘い二人の恋はこうして幕を開けた。 その後、会長には全く浮いた噂がなくなり、代わって、彼も傍らにいる栗色の髪の会計とのロマンスが、構内で囁かれるようになった---- |
コメント
1122のキリ番を踏まれた雫様のリクエストで「先輩生徒会長アリオスと後輩アンジェリーク」のお話です。
ごめんなさい!! あまり激しくいけませんでした。
机の上だし・・・(笑)
雫様、申し訳ないです!!