「奇妙な森に迷いこんじまったみてえだな・・・」 サンクチュアリ国の皇子アリオスは、馬に跨がりながら、周りの空気に戸惑いを覚えていた。 ふと、足下に光るものを見つけ、彼は馬を停止させる。 「何なんだ!? 下のは」 馬上から見てみると、それは硝子で出来た立派な棺で、そこには栗色の髪の愛らしい少女が寝かされていた。 完璧に好みのタイプだったので、皇子はためらう事なく、馬から降りた。 そのまま引き寄せられるように、アリオスはアンジェリークの棺を見つめる。 見れば見るほど、彼女は彼にとってはパーフェクトな容姿で、アリオスは益々魅入られる。 最高顔との身体をしてやがる・・・。 こいつの魂を、俺の魔導で呼び寄せたいものだ。 アリオスは、顔の部分の扉を開けて、少女の頬に触れた。 「柔らかいな。まだ生きてるかもな」 ももいろの唇に魅せられて、吸い寄せられるかのように、皇子は唇を重ねた。 柔らかい唇に、まだ少女が生きていることを確かめてから、強く吸い上げる。 「ん・・・っ!」 少女の瞼がわずかに動き、アリオスは唇を離した。 「あっ・・・」 頬を染め、大きな青緑の瞳を開けた少女はとても愛らしく、アリオスは夢中になる。 「あ、あの、あなたは・・・・」 「アリオス、サンクチュアリの皇子だ・・・」 「皇子さま・・・」 アンジェリークはうっとりと、彼を見つめて離さない。 二人はお互いを一目で気にいった。 「おまえの名は?」 「アンジェリーク・・・」 「アンジェリーク、天使か・・・」 アリオスは、噛み締めるように彼女の名前を呼ぶと、じっと青緑のまなざしを見つめる。 「アンジェリーク、このままじゃ話し難い。棺を取ってやる」 「うん、お願い・・・」 慌てて、アリオスは棺の蓋を取り、少女を抱き起こした。不意にアンジェリークは違和感を覚える。 「足が上手く動かないわ・・・。腕も・・・」 泣きそうな彼女を、アリオスは、慰めるかのように抱き締めた。 「大丈夫だ・・・」 「あれ?」「どうした?」 「抱き締められたら、足首が少しだけ動いたわ・・・」 キスをして目覚めて、抱き締めると足首が動く・・・。 これはひょっとして・・・。 アリオスの中に、一つの考えが、頭をもたげる。 彼はアンジェリークを抱き上げると、森のふかいところに行き、柔らかな草の上にマントを敷いて、彼女をその上に寝かした。 「試してみてえことがある・・・。それが終わったら、俺の国に連れて帰るからな」 「うん・・・、嬉しいわ…」 本能で二人は惹かれ合う。 「これからすることは、おまえの為だからな?」 「うん・・・」 軽くキスをしたあと、アリオスは首筋に唇を這わせる。 「んっ・・・!」 強く吸われて、彼女は今度は右足首を動かす。 「右足首が動くわ・・・」 「いいことだ」 少し身体を浮かせて、ファスナーを下ろした。 上半身が、露わになり、その白さにアリオスは息を呑む。 そのまま夢中になって、コルセットを外した。 胸が露わになり、彼は夢中になって顔を埋める。 「皇子様、こうすれば、私の身体の痺れはとれるの・・・?」 「ああ、そうだ」 「ああっ!」 白い胸に舌を這わせながら、アリオスは胸をしっかりと揉みこんでいく。 「はあんっ!」 右足が自由になり、アンジェリークは、少し明るくなる。 「あっ・・・!」 唇は、薔薇色に薫り立つ蕾を、求めて吸い付いた。 「んっ・・・!」 身体が震える。強く吸われて、彼女は甘い痛みに声を上げた。 舌先で愛撫をしたり、時には歯で根元を噛まれたりと、左右の蕾は散々なぶられる。 「あっ、ああ・・・!」 身体が小刻みに震え、今度は右足が滑らかに動いた。 「はあ、ああっ!」 アリオスの唇は胸を離れ、平らなお腹を這い回る。 動くようになった左右の脚を、大きく淫らに開けさせると、そこに顔を埋めた。 「いっ、やっ!! アリオス皇子・・・っ!」 指で花びらを撫で、隙間をこじあける。 「あっ!!」 花芯に触れた瞬間、アンジェリークは腰を淫らに上下させた。 「はあんっ!」 その部分を擦り上げてやると、彼女は甘く息を乱す。 「あっ!」 淫らな水音が響き、アンジェリークは身体を快楽に震わせた。 「あっ、ああ・・・!!」 指で擦り上げられ、摘まれると、彼女は腰を淫らに動かす。 今まで麻痺していたその部分が動き、彼女は甘い戦慄を覚えた。 「あっ、ああ!」 花びらを指で大きく開かせたあと、アリオスは、襞の内側から、溢れかえる密を舐めとる。 「あっ、ああ・・・!」 蠢く舌は、蜜を綺麗に舐め取ってから、花芯にむかった。 「はあっ!!」 全身に、甘い震えを感じる。舌先で彼が花芯を転がせば、アンジェリークは嬌声を上げた。 「あああっ!」 彼の舌の動きは蠢くように巧みで、彼女は頭の芯まで快楽が染み入り、痺れる感覚を覚える。 「はあ、あああっ!」 蜜壺に指を入れられると、胎内をかき混ぜられる。 「あ、あああんっ!」 腰が淫らに揺れ始め、今度は腰の枷が取れた。 「ああ、腰が動くわ、アリオスっ!!」 「そいつは最高だぜ?」 「ああんっ!!!」 腰が淫らに動く彼女をアリオスは更に指と舌で攻め立てる。 舌先で蕾を攻め立て、指で胎内をかき混ぜる。 「あっ!!!」 指先が一点を突いたとき、彼女の腰は激しく揺れた。 「はあんっ!!」 そこを重点的に責め、アリオスは、舌の動きも速くする。 「あっ、あああんっ!!!!!」 その瞬間、アンジェリークははじめて絶頂を感じた---- 「あっ、ああ…」 目をあけると、今度は右腕が軽やかだ。 「アリオス皇子、今度は右手が動くわ!」 「じゃあ、最後の仕上げをしなくちゃな?」 「ええ。最後って?」 アンジェリークはこれから彼が何をするかは、具体的には判らない。 「少し痛いかもしれねえが、我慢してくれ? 馴れると良くなるぜ?」 「・・・うん・・・」 薄笑いを浮かべると、アリオスはズボンを腰まで下げ、彼女の脚を大きく開かせる。 その間に入って、濡れた場所に、熱く高まった分身を宛がった。 「いやああ、なにぃ!!! 痛い!!!」 こそこそと今までウォッチングを続けていた9人の守護聖たちは、アンジェリークの絶叫に、思わず飛び上がった。 「すげえ…」 ゼフェルは、ただそう言うことしか出来ない。 「アリオス・・・おうじっ!」 少しずつ容赦なく腰を推し進めてくる彼に、アンジェリークは右手で何とかしがみついた。 アリオスは無意識に締め付けてくるアンジェリークに快楽を覚えながら、腰を進めるのを止めることが出来ない。 「はあ、ああ、ああんっ!!」 すっぽりと彼女の胎内に入り込み、アリオスは、息を吐く。 「ああ…」 異物感を感じつつも、最初の痛みはないと、アンジェリークは感じた。 アリオスが優しく動き始めた。 「あああっ!」 アンジェエリーくは甘い声を上げ、だんだんと痺れるような甘い快楽が全身に漣のように広がるのを感じた。 「ああああっ!」 明らかな嬌声。 アリオスは、それを訊き、更に胎内をかき混ぜる。 結合部からは淫らな水音が響き渡る。 「ああんっ!!」 一点を突いたとき、彼女の体が今までで一番震えた。 「ここ感じるか?」 「ああっ!!!」 嬌声は何よりの証拠。 アリオスは、その部分を重点的に何度も突き上げ始めた。 「はあ、ああ、ああああんっ!!」 甘く切ないよがり声が響く。 彼女はアリオスをしっかりと締め付け、離さない。 左手が動いた。 「あああっ! 左手も…あああっ!」 ようやくアリオスを両手で抱きしめることが出来、彼女は、甘い声を何度も漏らす。 「アリ、アリ、アリっ!!」 視界がゆれている。 もう何も考えたり、見たりすることは出来ない。 「ああっ! もう、!」 アンジェリークの全身が激しく揺れ、アリオスもまた身体を揺らす。 二人は快楽の渦に巻き込まれる。 「ああ、ああああんっ! もうっ!!!」 「アンジェリークっ!!」 アリオスはアンジェリークの胎内の中に熱を放出する。 「ああああっ! アリオスっ!!」 アリオスとアンジェリークは、そのまま手を取り合って高みへと昇り詰めた----- アンジェリークの呪いは解かれた----- 「すごかったぜ…」 百戦錬磨を誇るオスカーが、思わず溜息を漏らしたのは言うまでもなかった。 「色々、お世話になりました!!」 アリオスと一緒に、アンジェリークは、金の髪の天使と守護聖に挨拶に行った。 「良かったはね? 皇子様が見つかって?」 「はい、有難うございました!!」 「幸せになるのですよ?」 金髪の天使はにこりと微笑み、守護聖たちもアンジェリークに「幸せになれ」と口々に挨拶をする。 握手もしたかったのだが、彼女の横にいる銀の髪の青年が、独占欲丸出しで、アンジェリークの腰を抱くものだから、ある意味恐ろしくて、出来なかった。 「皆さん、有難うございました!」 手を振りながら、馬に乗せられて、アリオスの国に向かうアンジェリークを見送りながら、リュミエールはしみじみと呟く。 「あれだと子沢山間違いないですね?」 その後、サンクチュアリ国では盛大な婚礼が行われた。 王となったアリオスはいつまでも王妃を溺愛し、子供がぽこぽこと生まれて、幸せに暮らしているという。 めでたし、めでたし。 |
コメント 35000番のキリ番を踏まれた、銀柳月鈴様のリクエストで、 『白雪姫』です。 はははは。 凄い皇子だ…GOLDFINGER |