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くちゅくちゅといやらしい音が部屋に響き渡る。水音がこんなに淫らに響くとは今まで思わなかった。音に煽られて、余計に感じてしまう。 「やっ、んんっ・・・!」 アンジェリークは息を激しく吸い込み、アリオスに視線で縋らずにはいられない。 痺れるような鈍い快感が躰に染み渡り、熱い部分が更に熱を帯びてくる。 「ーっ! アリオスっ! 変になっちゃう!」 「ああ、変になっちまっても構わねえぜ・・・。もっと乱れたおまえが見たい・・・」 アリオスに低くて甘い声を耳元で囁かれて、ゾクリとしたものが全身を駆け抜けていく。 真っ赤になって敏感な朱い肉芽をアリオスの繊細な指は容赦なく捕え、ゆっくりと蜜壷に延びていく。 「やっ!!」 つぷっと深い場所に入る音がした。胎内にアリオスの指が入ってくる。 「やだっ! アリオスキツイっ!」 「馴れたら大丈夫だ。心配すんな」 「はっ! あうっ!」 更に水音は激しいものとなる。アンジェリークは淫らに腰を動かしながら、アリオスの愛撫に無意識に応えていく。 「もっと感じろよ・・・。おまえの声をもっと聴かせろ・・・」 「あうっ!!」 アリオスの指が胎内をくちゅくちゅと掻き回す。敏感な場所を突かれて、更に蜜は溢れかえる。締め付けも徐々に強くなっていく。 「アンジェ、おまえすげえ素質あるぜ」 「んふっ!」 情熱的に唇を奪われる。舌を絡められ、口腔内をしっかりと愛撫される。その間も、アリオスの指は増やされて、胎内を支配する。 「はっ! あっ! ああっ!!」 指の動きは更に大胆なものになる。アンジェリークの胎内の感じる場所を突いてきた。 「やっ、だめっ!」 何度も出し入れを繰り返され、その度に蜜が溢れかえる。 「すげえ濡れて溢れてる」 「やっ・・・!!」 指が一気に抜かれて、アンジェリークの躰が揺れる。 「やっ・・・!!」 アンジェリークが泣きそうな表情でアリオスを見て来た。このままでは我慢できないほど熱が胎内に篭り切っている。この熱を取ってくれるのはアリオスだけなのは解っている。 「お願い・・・」 「溢れてるからな・・・。ちゃんと始末してやるよ」 「あっ!」 いきなりだった。心の準備等出来ないまま、脚を大きく広げられる。その間に顔を埋められ、羞恥の余りにアンジェリークは瞳に涙を浮かべた。 「いやっ!!」 だがそんなことを言っても、止めてくれるアリオスではない。足の付け根に思い切りキスをされて紅の痕を着けられると、そのまま唇は横の濡れた場所に移動する。 「恥ずかしい・・・っ!」 停電でも恥ずかしさは同じだ。 「綺麗だから気にするな」 さらりとアリオスは言うと、熱く濡れた場所に唇を寄せる。羞恥と同時に言葉では言い表せない感覚が躰に押し寄せる。 「あっ・・・!」 ちゅっと音を立てて吸い上げられる。 漣のように押し寄せる快楽に、アンジェリークは唇を噛み締める。 アリオスの舌が襞を割り入り込んでくる。蜜で溢れたそこを丁寧に舐めてくる。 「ひゃんっ! あっ!」 「良い声だぜ。もっと聴かせろよ」 真っ赤に熟した熱い果実をわざと避け、周りを丹念に舐める舌。それがじれったくて、アンジェリークは無意識に腰を揺らした。狂おしい熱に、思考が停止する。 「アリオスっ、どこっ!!」 「おまえのそばにいる。いつだってそばにいる・・・」 「あっ!!」 アリオスの舌が果実をぐるりと舐め回し始める。舌先で味わうように転がされて、アンジェリークは華奢な躰を震わせた。 「やっ、アリオスっ!!」 今までに経験したことがないような、頭の先がじんと痺れるような感覚に溺れてしまう。 「あっ! ああっ!」 アリオスの唇が肉芽を強く吸い上げていく。 この快楽に溺れたい。そんな想いがアンジェリークを支配する。 全身に到達した快楽が、肌を気持ちをざわめかせる。 「やっ、ああんっ・・・!」 アリオスの唇の責めが激しくなり、身体を弓なりに反らせる。 「あっ・・・!」 後は意識を手放してしまえばいい。 ざわざわと音を立てて、快楽が引いていくのを感じた。 アンジェリークが瞳を開けると、アリオスが抱きしめてくる。 「ずっとおまえとこうしたかったんだぜ」 暗闇にも関わらず、アリオスの瞳が艶やかに光った。 アリオスが脚の間に身体を入れてきたのが解る。不意に、熱く硬いものて、胎内入口を撫でられたのが解った。 「やっ! ああっ!!」 甘く狂おしい感覚が走り抜けた後、熱いえぐるような衝撃がアンジェリークに襲い掛かった。 「いっ、やあっ!!!」 ずんと胎内の奥にずんとした痛みが襲い掛かる。どうしようもないほどの痛みが襲ってくる。 「アリオスっ! どこにいるのっ! 私を助けてっ!!」 しっかりとアリオスの精悍な肩にしがみつき、愛する男性を求める。 「おまえの胎内(なか)にいる・・・」 アリオスの男としての猛りが暴れ、アンジェリークは痛みの余り涙を零す。 「アリオス、痛い・・ ・」 「大丈夫だ。俺が付いてるから。すぐに良くなるから。もう止められないからな」 「あっ!」 アリオスが深く入ってくる度に、痛みがアンジェリークの身体を貫く。それを唇を噛み締め何とか耐える。 「・・・入り切ったぜ…」 アリオスは息を乱しながら囁くと、深く唇を重ねてきた。 口腔内の舌と腰が同じ動きを始める。 「んんっ」 痛みが揺らぎ、痛くも心地良い感覚に変化していった。 「------んっ! あああっ!」 熱い塊が胎内に蠢き、新たな喜びを産む。 これがアリオスなんだ…。 私が知らなかった、本当のアリオス…。 アリオスは、アンジェリークを征服するために、ゆっくりと動き始める。 「やっ、あ……!!」 こんなに夢中になる躰は初めてだった。 この上なく優しく動くアリオスに、アンジェリークは乱れながらしがみつく。 「アリオス…!!!」 ぐいっと愛する男性の躰を引き寄せ、無意識に腰をゆらす。 アンジェリークは本能で、どうすればいいのかが判っていた。 「…アンジェ、いいぜ…!」 「アリ、アリオスっ!!」 暗闇の中でもいつでもアリオスをいつもよりも近く近く感じられた。 「あっ! あああんっ!」 「もっと、もっと、おまえを感じたい…」 「あっ!!」 ぐいっと力で奥を突かれる。 瞼をもう開けていることは出来ない。 出来ることはアリオスを精一杯感じることだけ。 「すげえ…締め付けだな…」 息を乱しながらも、アリオスは喜びを溢れさせる。 「…んっ、ああああっ!!」 アリオスが渾身に突き上げ、アンジェリークはその熱を受け入れる。 後はふたりで高みに昇り、弾けるだけだ------- |
コメント NYで大停電があったので、タイムリーに(笑) 停電の時って出生率が上がるそうです(笑) おもろいなあ。 10パーセントぐらい上がるそうです。 ふたりも子作りか(笑) |