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アリオスさんとこうなるとは思わなかった・・・。 ずっと好きであこがれていたけれど・・・。 アンジェリークは不思議な幸福感に包まれながら、アリオスにその身を委ねる。 「あっ・・・!」 愛しげに、アリオスは躰中をしっかりと愛してくれる。 「おまえ・・・、本当に綺麗な躰をしてるな」 称賛されながら肌にキスをしてもらうのは、なんて嬉しいもの何だろうか。 アリオスが白い肌に紅い花を咲かせていく。 「・・・見える部分には付けないでください・・・」 切なく甘い声に、アリオスは甘く笑う。 「見えない部分はいいのか?」 アンジェリークがそっと頷いたので、アリオスは含み笑いを浮かべる。 「見える部分も俺しか見ないぜ?」 「やっ・・・」 首筋を思い切り吸い上げられ、アンジェリークは艶やかな声を上げずにはいられない。 「これはもう、おまえが俺の女だっていう証しだ」 少しくすぐったいが、それは悪くない響きだと思った。 「やっ、あっ・・・!!」 アリオスにうつぶせにされると、今度はお尻をまんべんなく愛撫される。 ぷくんと揺れる二つの丘はもちろんのこと、間の溝に丁寧に舌をはわされた。 「んっ・・・、ああっ!!!」 溝の小さな皺ひとつひとつにまで、舌は蠢いて愛撫してくる。 「あっ!!」 濡れた熱い場所に指が延ばされ、全身に甘い痺れが駆け抜けた。 「・・・すげえ濡れてる・・・」 低い声で囁かれながら、胎内に指を挿入される。 アリオスの巧みな指捌きに、腰に力が入らなくなった。 「最高の濡れっぷりだぜ?」 「やっ・・・!」 指を抜かれた衝撃で、アンジェリークの華奢な躰が揺れた。 「アンジェ、俺を触ってみろよ。ちゃんと触れられたら、舐めてやるよ、ここ」 「やんっ」 一瞬だけ濡れた場所を舐められる。 ぺろりと一回だけのせいか、アンジェリークは物足りなくてしょうがなかった。 「ほら触れてみろ」 アリオスに彼の熱いものを差し出され、アンジェリークはおずおずと握り締める。 触れると悪くなかった。 それどころか、愛しさが込み上げてきた。 「俺のはどうだ?」 「・・・熱いです・・・」 「他に?」 「・・・硬くて、大きい・・・」 最後の声は恥ずかしさの余り小さくなって、聞き取れない。 「サンキュ。俺がどうやったら気持ち良いか、やってみろよ?」 「・・・あ、うん」 初めてでどうしたらいいかが判らない。 ただの耳年増で、聞いたことを実践してみた。 柔らかな手で熱い場所を優しく撫でてみる。 「んっ・・・!!」 アリオスの息が少し上がったことで、彼が感じていることをしてあげる。 次はキス。 アリオスがしてくれてたように舌を這わせると、精悍な躰が震えた。 アリオスが喜んでくれるのが嬉しくてしょうがない。 アンジェリークは、自分の心が命じるままに一生懸命頑張ってみた。 「クッ・・・、アンジェ・・・、もういい・・・」 快楽に煙る声が響き、栗色の髪を指先で梳かれた。 「アリオス・・・」 顔を上げるとアリオスと目が合う。 非常に恥ずかしかった。 「アンジェ、すげえ可愛いな」 「アリオスさん・・・」 「ご褒美だ」 「きゃっ!!!」 いきなり脚を大きく開かれ、その間に再び顔を埋められる。 「やんっ!!」 濡れて溢れた場所を、アリオスは舌先で丹念に拭った。 綺麗に舐められて、アンジェリークの躰が震える。 「あっ、やんっ!!」 快楽で躰がおかしくなりそうになるぐらい痺れた。 頭の芯がじんじんと痛む。 体の奥がアリオスを激しく求めてしょうがないくらいだ。 その証拠に腰がゆらゆらと淫らに揺れる。 「アンジェ、すげえな」 「なんか変なんです・・・っ! 狂いそうなぐらいっ・・・!!!」 「アンジェ・・・」 アリオスは顔を上げると、アンジェリークをそのまま抱き締める。 「その狂いそうな気分を取ってやるよ・・・」 「ホント?」 「ああ」 アリオスはアンジェリークの脚の間に躰を入れ込む。 「・・・痛かったら、俺の肩や背中に爪を立てていいから」 「うん・・・」 腕を優しく首に回してもらった後、アリオスの熱いものが濡れた場所にあてがわれる。 次の瞬間、ぴりりとした痛みを覚えた。 「いやあっ!」 生身を引き裂かれる痛みに、アンジェリークは泣いて叫んだ。 だが、もう止めることなど出来やしない。 「大丈夫だ、アンジェ・・・。怖くて、痛かったら俺に掴まれ」 「ひやんっ!!」 胎内を突き進んでくるアリオスに、アンジェリークは痛みに堪えて受け入れる。 先程触れたあの熱いものが胎内にすべりこんだ。 息ができない。 少女の痛みを取り除いてやるために、優しく体を進めてやった。 「やっ、くっんっ!!!?」 ようやく完全に胎内に入り切ると、アリオスが甘いキスをくれた。 「動いた時に少し痛いかもしれねえが、がまんしてくれ」 「うん・・・」 「うっ!!」 アリオスがこの上なく優しく動き始めたが痛みはまだある。 「アリオスっ…!!」 痛みの余りアンジェリークの全身に力が入る。 アリオスの肩にも爪が食い込んだ。 「…アンジェ…」 どれだけ衝撃があるか、アリオスもそれで理解する。 痛みを取ってやるように、何度もキスをしてやった。 甘く、そして深く。 「んんっ!」 何度かキスをして貰うと、痛みは少しは和らいでいるような気がする。 「アンジェ…」 「アリオスさんっ!」 「…動くから、おまえも少しずつ腰を動かせ…」 「いやんっ」 アリオスがゆっくりと動いてくる。 最初は痛くて、アリオスにしがみついていたが、徐々に痛みが和らいでいく。 「…すげえ、いいぜ…、おまえ…。動いてみてくれ…」 「んんっ!」 甘い声を上げてアリオスにしがみつくだけで、アンジェリークにはまだそんな余裕はない。 「…判らない…」 息を弾ませながら呟くと、アリオスは苦笑する。 「こうやって動けばいい…」 「やっ! あああん!」 アリオスに腰を掴まれてゆっくりと腰を動かされる。 何とも言えない心地よさが躰中にさざ波のように溢れて、アンジェリークは初めて嬌声を上げた。 「…ああっ!」 その甘くて可愛らしい声に、アリオスも思わず興奮してしまう。 「アンジェ…、すげえ可愛いぜ…。この調子で動け」 「ああっ! ああああんっ!!!」 無意識に腰を動かしながら、アンジェリークはアリオスが与えてくれる快楽に思わず溺れずにはいられない。 「はあ、ああ、ああっ!!」 感じすぎてどうしていいのか判らない。 アンジェリークはアリオスにしがみつき、痛みから快楽に変わった感覚にtpまどいなが裸、腰を無意識に動かした。 「…ああっ!!!」 最奥を突き上げられる。 「やああん!!!」 爆発するような快楽が押し寄せ、総てが無になる。 「…アリオスっ!」 「アンジェリーク…っ!」 後は二人して快楽に溺れればいい…。 「あ…」 目を開けると、アリオスと目があった。 どうも快楽の余り失神したようで、それが恥ずかしくてしょうがなかった。 「初めてにしては上出来だぜ?」 「アリオスさん…」 ぎゅっと抱きしめられて非常に恥ずかしい。 「…さんはなしだ、アンジェ」 「…アリオス…」 「これからは週末は、いつもここで残業しようぜ?」 アンジェリークはその意味を読み、真っ赤になってアリオスを見る。 「俺、すげえおまえが気に入ったぜ…。最高だ」 「アリオス…」 「おまえが好きって事だぜ?」 にやりと憎らしい微笑みを浮かべられての告白に、アンジェリークは胸がいっぱいになる。 ずっと好きだった男性。 アンジェリークは精一杯微笑むと、アリオスにしがみついて言葉よりも雄弁に気持ちを伝えた。 「アリオス!!!」 |
コメント アリコレの新しいえろです。 次回で甘いエロは完結。 最近頭がえろエロで困っています(笑) タイトルは「或る夜の出来事」です。 映画のようにロマンティックとはいきませんが、宜しくお願いします。 また続きを書きたいです、このふたりで(笑) とりあえずこのお話はおしまい。 |