From Me To You

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「ねぇ、お屋敷の中に入っていいの?」
「もうプールに入っちまったんだから、どっちにしても不法侵入は同じだろ?」
 これにはアンジェリークは驚いてしまう。
「うそ!?」
「んなわけねえだろ。ちゃんと、ここの持ち主には許可を取ってる」
 これには流石にアンジェリークもほっとする反面、むくれている。
「アリオスお兄ちゃんのバカ」
 少し艶の入った拗ねた声に、アリオスは満足そうに笑った。
「アンジェ」
 唇に指を置かれて、アンジェリークはびくりとする。
「”お兄ちゃん”はもうなしだ。”アリオス”だ」
「・・・うん」
 ずっと心の中ではそう呼んできたが、いざ解禁になると恥ずかしいような、照れくさいような、なんとも言えない気分だった。
「アリオスって呼んでみろよ」
「・・・アリオス・・・」
 小さな声で呼んでみる。
「何言ってるか判らねえぜ? もっと大きな声で言えよ」
「・・・アリオス・・・」
「もっと」
「アリ・・・っ!」
 そこまで言ったところで、唇を深く塞がれた。しっとりと包みこまれ支配されるような深いキス。
 躰の中心が熱くなり、胸が切なくなる。
 キスを受けている間夢中だった。
 そにはアリオスとふたりしかいない空間に変質した。
 舌で何度も口腔内を愛撫されて、アンジェリークはその躰を芯から震わせる。
 空気すべてを奪われて、アンジェリークはうっとりとした恍惚とした気分になった。
「あふっ・・・」
 ようやく唇を放されて我にかえると、アリオスは廊下を歩いていた。
 いつの間に階段を昇っていたのだろうか。
 ぼんやりとそんなことを考えていると、部屋の中に入ってしまった。
 アリオスは二人の衣類をいすの上に置くと、そのままベッドに向かう。
 ベッドは、シンプルで大きく、どこか心地が良さそうだった。
 そこに寝かされると、何だか胸がときめいた。
 背中に当たるシーツがひんやりとしていて心地が良い。
 アリオスの視線を感じて、思わず胸を隠し、茂みを見せないように躰を捩った。
「今更じゃねえかよ。もうおまえをたっぷり見たんだからな」
「やだ・・・」
 アリオスの黄金と翡翠の対をなす瞳には逆らうことなんて出来やしない。
 アンジェリークは泣きそうになりながら、アリオスを見つめた。
「・・・見ないで・・・」
「ダメだ」
 きっぱりと言われた後、アリオスに腕を取られる。
「あっ・・・」
 アリオスに腕を離されると、白い豊かな胸が露出する。
 ぷるりと揺れるのがとても恥ずかしい。
「おまえはもう子供じゃねえよ・・・」
「あっ・・・!」
 強く抱き締められて息が出来ない。
 アンジェリークはアリオスの腕の強さに溺れた。
 じっと見られて、恥ずかしくてしょうがない。
「アリオス・・・、あんまり見ないで欲しいの・・・」
「綺麗なんだから、かまわねえだろ?」
 まじまじと見つめられるのは恥ずかしいが、綺麗だと言ってもらえるのはとても嬉しかった。
「んっ・・・」
 軽く唇を塞がれて、アンジェリークは息を飲む。
 唇が離された後、ふたりは見つめ合う。
「アンジェ・・・」
 ぎゅっと包み込むように強く抱き締められて、アンジェリークは甘く呼吸した。
「俺のものになれよ・・・」
「アリオス・・・。いいの?」
「いいに決まってる。おまえと再会してから、おまえとしたくってたまらなかったんだからな」
 首筋に情熱の唇を感じて、アンジェリークは首をのけ反らせた。
「はあっ・・・!」
 アリオスのものになるということ。それがどんな意味かは判るほど大人になっている。
 今は身も心もアリオスのものになりたかった。
「はあっ!」
 アリオスの手が胸に伸びてくる。
 張り詰めるほど揉み上げられて、アンジェリークは下半身が甘く鈍い感覚に支配されるのを感じた。
「アリオスっ・・・!!」
 喘ぐと、さらにアリオスの手は激しく揉み上げていく。
「はあっ!」
 白い肌が紅に染まり、とても美しかった。
「おまえ、すげえ綺麗だぜ」
「やっ、んんっ!!」
 堅くなった蕾を指でくにくにとされると、たまらないほど心地好い。
 堅くなった乳首を、アリオスが唇に含んでくる。
 強く吸い上げられ、アンジェリークは激しく息を乱した。
「やっ、あんっ!」
 舌先で堅くなった場所を丹念に吸い上げられる。
 余りに甘くて切ない感覚に、アンジェリークは華奢な躰をのけ反らせた。
「アリオスっ!」
 こんな感覚は生まれて初めてだ。
 今までに知らない未知の感覚に、無意識に腰を揺らしていた。
 ふたつの胸を指と舌でしっかりと愛撫されると、白い肌が真珠色に輝いていく。
「アリオス・・・」
 アリオスを誘うように、アンジェリークの肌は宝石のようにきらめいていた。
 白い肌に舌を這わせ、アリオスが充分に楽しんだ後、彼の手がアンジェリークの熱い場所に延びてくる。
「いやんっ!」
 甘い声を上げてももう遅く、濡れた部分を優しく撫でられた。
「やあん…」
 その部分に触れられるだけで、アンジェリークは甘く肌が燃えるのを感じた。
コメント

夏休みの恋物語です。
今年は甘酸っぱい恋をお届けします〜。

ちなみにタイトルは久々にBeatlesの初期の曲からです。

次回もこちらです(笑)





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