AVENT CALENDAR

後編


 じっと見ているアンジェリークを尻目に、アリオスは、箱からひとつ取り出す。
「さて、使い心地を試してみねえとな?」
 よくない微笑を浮かべられて、アンジェリークは、大きな目を丸くする。
「えっ!? あっ!」
 そのままベッドに押し倒され、身体を弄られ始めた。
「あんっ、アリオスぅ」
 甘い声を上げながらも、アンジェリークは彼にその身を任せていく。
 白いネグリジェが取り去られれば、そこには真珠のような肌が露出する。
「おまえの肌はいつだって綺麗だな…?」
「ああっアリオス…」
 アリオスが首筋に唇を落とし、強く吸い上げると、アンジェリークの丸い胸が僅かに揺れた。
 ふるりと。
 彼を誘うかのように。
「アンジェ…」
 首筋に顔を埋めながら、アリオスは柔らかな丘を持ち上げるように揉みこんだ。
「あっ!」
 悲鳴にも似た甘い声が彼女の口から漏れる。
 その声がもっとききたくて、アリオスは、さらに彼女の豊かな胸を揉みしだく。
 柔らかな感触を楽しむかのように。
「あっ、んっ!」
 甘い声はアリオスをさらに誘った。
 彼の唇は、ゆっくりと、彼女の白い胸に降りてくる。
「はあんっ」
 体温より少し冷たい唇が、丘を捕らえた。
「ああっ…」
 挨拶代わりとばかりに、胸に舌を這わせて味わい尽くす。
 左右交互に胸を嘗め尽くされて、アンジェリークの息は甘い桃色がかったものに変化してゆく。
 彼の唾液でべとべとになったそこは淫らに美しい。
「アリオスゥ…」
 強請るような声が可愛くて、アリオスはフッと笑うと、薔薇色の蕾に、唇を寄せた。
「ああんっ!」
 彼に、薔薇色の蕾を強く座れると、彼女の華奢な身体は跳ね上がる。
 それに気を良くしたのか、アリオスは舌先で、たっぷりとそこを転がしてやる。
「アリオス、んっ!」
 舌先で蕾を出したり引っ込めたりすれば、さらに彼女の体が震えた。
「随分感じてるな? 嬉しいぜ?」
「アアン…」
 蕾の根元をかんでみると、その快感にアンジェリークは脚でシーツを蹴る。
「アリオス、あああ」
 唇で愛していないほうは、アリオスは手で揉み、愛してやる。
「アリオス…」
 彼女の白い肌が薄っすらと薔薇色に染まり、汗が光った。
 左右の胸を交互に唇で愛され、アンジェリークは全身を震わせた。
 息が速くなり、彼女をアリオスはしっかりと抱きしめる。
「可愛い…」
「アリオス…」
 彼の指先が彼女の花園に伸びる。
 そこは既に彼を待ちわびていて、蜜が流れ始めている。
「ああ…」
 彼の指に、彼女の花弁は掻き分けられ、花芯に触れる。
「やあぁんっ!」
 彼の親指と人差し指が、淫らに花芯をすれば、そこは熱を持ち、硬くなり始めた。
「ああ、ああ、ああっ!」
 擦る度に淫らに水音は響き渡り、アンジェリークがどれほど感じているかを証明する。
「あああっ! アリオス」
 彼はそのまま唇を舌へと下ろすと、蜜でべとべとになっている花弁に顔を埋めた。
「ヤ…ああっ…!」
 彼はたっぷりと流れ出てシーツを汚す蜜を、彼は舌で舐め取ってゆく。
 淫らに。
 そして、舌先で花芯を転がしながら。
「んっああああああっ!」

 アリオスの舌、やっぱり気持ち良い…

 彼の舌の動きに溺れながら、淫らにもアンジェリークの足は深く開く。
「あんっ! あああっ!」
 たっぷりと舌で愛されて、アンジェリークの震えは漣のように全身に広がっていった。
「はあっ!」
 アリオスは指を彼女の胎内に侵入させる。
「ああっ!」
 指で胎内をかき混ぜて、その上舌先で攻めつづける。
「ああんっっ」
 アンジェリークの腰が跳ね上がり始め淫らに揺れ始める。
「はあっ! アリオス!!」
 かりっと中心をかんだ瞬間、アンジェリークは最初の高みに襲われ、意識をゆらりと手放した。

 目が覚めると、アリオスが微笑んでいた。
「アリオス…」
「俺が欲しいか?」
 甘く淫らな囁きに、アンジェリークは、コクリと頷く。
「だったら、これを口で付けろよ?」
 ぽんと手に握らされたのは、先ほどの高性能薄型スキン。
 アンジェリークは真っ赤になってしまい、恨めしそうにアリオスを見上げる。
「アリオスゥ」
「欲しかったらやれよ?」
 踏み込むように見つめられると、やらない訳には行かない。
 その上、彼女のそこは彼を欲しがるあまりに悲鳴をあげている。
「…判った・・・」
 アンジェリークはそう言うと、スキンを口に咥え、アリオスの高まった場所に顔を埋め、つけ始めた。
「アンジェ、いいぜ…」
 アンジェリークはすこしずつ、彼のそこにそれを被せた。
 根元までそれを口で持っていくと、彼が栗色の髪を撫でてくれる。
「サンキュ」
 彼はそう言うと、彼女をベッドに寝かし、脚を大きく開かせる。
「待望のものだぜ?」
「あっ! あああっ!」
 熱く高まった彼が一気に押しいってきた。
 その余りにもの圧迫にアンジェリークは酔いしれながら、腰を淫らに動かしていく。
「ああ、ああ、ああっ!」
 彼の熱いものをすっぽりと飲み込み、彼女は腰を淫らに動かし、締め付け始める。
「ああっ!」
 締め付けは、いつも彼に快楽を齎せ、アリオスもアンジェリークを強く突き上げ始める。
「いいか? ナマでしてるぐらい」
「うん…ああっ!」
 あれの厚さを感じて、アンジェリークは何度も仰け反る。
「ああ、ああ、ああっ!」
 アリオスが奥を突き上げるたびに、アンジェリークは締め付ける。
 それが見事なハーモニーをかもし出し、二人を快楽へと誘っていく。
「あああっ!」
 激しい突き上げは、彼女が一番感じる場所へと到達する。
 激しく、時には優しく。
「ああ、ああ、ああっ!」
 アンジェリークの身体が淫らにも震えていく。
「ああ、ああ、ああっ!」
 小刻みに激しく震え、絶頂が近いことを伝える。
 そしてアリオスも。
「アンジェリークッ!」
「アリオスぅ!!」
 アリオスが渾身の力で突き上げた瞬間、アンジェリークはそのまま意識を手放した-----
 アリオスとともに、彼女は快楽に溺れた-----

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 それから毎日、アリオスはスキンを一枚つけては、アンジェリークと愛しあった。
 そして-----
 クリスマス当日。

 しっかりと愛し合った後、アリオスは、最後のカレンダーを開けた。
「あ・…」
 そこには、スキンではなく、綺麗なエメラルドのイヤリングが入っていた。
「アンジェ、俺からのクリスマスプレゼントはこれだ…」
 アリオスは箱から取り出すと、アンジェリークの掌に乗せる。
「有難う…」
 アンジェリークは嬉しくて堪らなかった。
 少しえっちな”アヴェント・カレンダー”のロマンティックな結末に、アンジェリークは嬉しくて涙が出そうになる。
「大事にするね?」
ああ」
 アリオスは笑うと、アンジェリークに手を出す。
「何」
「今からそれは邪魔になるからな?ここに入れておく」
「えっ!」
 強引にイヤリングは箱に直されて、アンジェリークは再び組み敷かれる。
「な、なに?」
「さてと、まだ夜は長いぜ? 楽しもうぜ?」
「え、いや〜ん」
 アンジェリークはそのまま甘い声を上げると、アリオスにたっぷりと愛され始めた-----

コメント


大遅刻!!!!!(笑)
クリスマスはいつ終ったのでしょうか