唇が近づいてくる。 「アリオス…」 「最高に可愛いぜ?」 殺し文句の甘い言葉に、アンジェリークは身体がとろけそうな気がする。 彼に腰を支えられて、艶やかな異色の眼差しで見つめられれば、もう、何も考えられない。 近づいてくる、形の整った、少し固めの感触の唇を、自身の柔らかいそれが待ちわびている。 自然と瞳が閉じられて、彼は満足そうに笑う。 いとも簡単に"罠"にかかってしまった恋人に、喉を鳴らして笑いながら・…。 しっとりと唇が近づいてくる。 重ねられると、その官能的な感触にアンジェリークは息を乱した。 しっとりと最初は優しく、徐々に大胆になってくる彼の唇の動きに喘ぎながら、彼女も従順に答える。 「はあん…」 甘く漏れる声。 その声は、アリオスの"やりたいモード"に完全にGOサインを出す結果となった。 彼は舌を遣い、彼女の舌をやさしく愛撫しながら、味わい尽くしてゆく。 舌でつつかれたり、歯を当てられたり、余りにも深い口付けに、アンジェリークの瞳は潤んだ。 ようやく唇が離されても、彼女の息は上がったままで、アリオスの息遣いも少し早くなっていた。 「アンジェ…。今夜のおまえ本当に可愛い…」 「アリオスも凄くカッコいい・・あっ!」 急にきつく抱きすくめられて、アンジェリークは身体が痺れるのを感じた。 同時に、彼のつきあがる欲望を直に感じ、かの自余は甘い目眩を覚える。 「あ…、ダメ…」 「ダメじゃねえよ…」 アリオスはくぐもった声で言うと、彼女の白い胸に唇を寄せてくる。 「あっ!」 声を上げたときにはもう遅くて、彼の手は一気に彼女のチューブトップを下ろしていた。 「いやあん」 甘い声で形だけ抵抗する彼女に笑いながら、アリオスは剥き出しになった胸をゆっくりとした速度で揉み上げ始める。 アンジェリークの豊かな白い丘に快感が走り、彼女はそれに溺れないようにと、彼の手を自分の手で押さえて、止めようとするのが精一杯だった。 「バカ、そんな可愛い子とされたら、余計に燃えるじゃねえか」 「やン・・、アリオス・・・」 彼が胸をぺろりと舐めたとき、彼女はびくりと胸を震わせる。 「感じてるな、いいことだ…」 「あああ」 頂をまるで子供のように座れ、舌で転がされるといよいよ立っていられなくなる。 「アリオス!」 彼女は彼の両手を伸ばして縋った。 彼の手がスカートを捲り上げ、下着の中に入ってくる。 湿った水音があたりに響き渡る。 「ああ、あっ! ああ」 「随分濡れてるぜ?」 「イや…、こんなところで…」 淫らに開かれ始めた秘所を丹念に指で刺激し、宝石を指先で摩擦する。 「はあ、ああ、ああっ!」 腰を淫らに動かしながら身悶える姿は、まさにファントムの中に落ちた天使。 この淫らさは彼の腕の中だけで花開く。 「はああっ!!」 白い首を仰け反らせて、アンジェリークは身を強く捩った。 「きゃあ」 今度は下着を強引にひき下ろされて、彼女は大きな悲鳴を上げた。 「…この間みたいに…、投げちゃイや…」 「判ってる・それにこれがねえと、おまえ今夜はやばいことになるだろ…?」 「もうやばいことになってるわよ…。狼の罠にはまっちゃったんだもん…」 息を乱しながら話す彼女に、アリオスはニヤリと微笑みながら、彼は姿勢を低くした。 「これは最後に履かせてやるからな?」 「いやあん」 彼はそのまま彼女の秘所に顔を梅舌で、今度は愛し始める。 ひくついた花芯を舐め上げ、ひだを割るようにして丁寧に舐め上げてゆく。 「はあ」 花芯を甘噛みされ、アンジェリークはせかすように腰を降り始めた。 「アリオス、アリオス!!!」 硬く尖らせた彼の下が、彼女の入り口をこじ開けて中に侵入してくる。 舌で胎内をかき回され、頭の中で意識が一瞬はじけた。 肩で息をしている彼女をアリオスは軽く抱きしめ、そおのまま太腿を大きく持ち上げて、足を開かせると、高まった熱の含んだ部分を、彼女の熟れた部分に押し挿れてきた。 「はあああああっ!」 充分に濡れているのにもかかわらず、彼女の胎内は彼を受け入れるのにはきつくて。 「はああんっ!」 突き上げるたびに彼を締め付けはなさない。 限界まで彼の押し広げられて、彼胎内をにいっぱいにされ、悲鳴をあげそうな快楽が体を襲う。 「はああああああああっ!!!」 最後のひと突きをされたとき、余りにもの快楽に、彼女は意識を飛ばす。 「アンジェ!!!!」 彼が身体の中に熱を放出させたとき、アンジェリークはその場に崩れ落ちてしまった---- 暫くの間、アンジェリークは動くことが出来なかった。 「大丈夫か…」 アリオスに額にキスをされて、アンジェリークは安心したかのように瞳を閉じる。 「うん…、大丈夫…」 「おまえが欲しくてたまらなかったからな…」 「うん…。ちょっと歩きずらいけれど・・・」 その後、ふゅ足りは結局パーティーには参加せず、彼女の部屋で続きをしたらしい…。 |