里子のパブリカ、別の車になって退院!


 入院していた43年式パブリカが帰ってきた。不調の原因はいくつかあったのだが、一番大きかったのは意外とキャブレターの不具合だった。
吹き返したカーボンでファーストアイドル系、スロー系の燃料経路が詰まっていたという。だから、大きくアクセルをあけると調子はいいのだが、低速時はまったく駄目ということだった。その他、点火のタイミングは進んでいたし、クラッチワイヤーも駄目とのことだった。今回はそれらをリフレッシュして帰ってきたのだ。
 さあ、走って見ての感想だが、正直言ってこれが同じ車なのだろうか、というくらい調子よくなって帰ってきた。何しろ低回転の時のトルクが段違いにある。1速から2速にいれるところ、ためしにすぐ4速に入れてみたが、トルクがあるおかげでストールすることはなかった。そればかりか、そこからアクセルを踏めばきちんと加速すらするのである。入庫前には全く考えられない。
もともとスポーツ800よりもローギアードなデフと相まって、パブリカの加速は現代の車と同等か、それ以上と感じた。
05/27/2001

44ミーティング無事終了

 掲示板などで既報の通り、26日夜、44ミーティングを行った。最初は、まあ近所の44年式持ってる人、たまには集まりましょうや、という、いたって無責任なほど軽いノリでやろうと思っていたのだが、次第に話が大きくなり、そのレベルで抑えることができなくなりそうだった。とはいうものの時間に制限があったので、会場やアトラクションを特別に用意することなく行った。
 結果参加できたのは、静岡から勝又さん、横浜からは大久保さん、そして、このページをよく見ていたという国分寺に住む上野さん、そして筆者の4人。他にも沢山の方から参加の表明があったのだが、いずれもご都合が悪くなったとのご連絡をいただいた。さびしい限りではあるが、致し方ないところだろう。まとまったミーティングはもとより、個人ミーティングも歓迎しますので、今回参加できなかった皆様とはその機会に譲りたい。
 参加車両は44年式2台、勝又さんの44年登録の1台、そして筆者が借りている43年式パブリカの計4台である。頭数より車が少ないというミーティングがありがちだが、今回はみな自分の車に乗っての参加で、非常に優秀である。
 このミーティングの意義については、参加した方々の判断にゆだねたいところだ。筆者としてはもう少しアトラクションがあったらよかったと反省している。
 個人的には、上野さんの44が実は自分の44より車体番号が一番若いだけというのが大発見だった。

05/27/2001

朗報?フューエルポンプの補給に異変


 フューエルポンプがアッセンブリーでなら補給されていることが判明した。フューエルポンプというと、ダイヤフラムのキットも存在していたが、最近これは一切出てこなくなってしまい、ついにパブリカ系車両もいつ開けるとも判らない冬の時代に突入かと、一部オーナーの間では語られはじめていた。現にこのアッセンブリーでの補給も一時止まっていたのだ。そう思っても無理のないところである。そこへアッセンブリーなら補給を再開したという、筆者の信頼を置いている筋からの情報を受けた。
 言うまでもないことだが、現在、部品の補給は奇怪な様相を呈している。曰く、アッセンブリーなら出るけれども部分部分では補給していない、というものもあれば、部分では補給しているけれどもアッセンブリーでは補給していないというものもある。これは部品の管理上細かくあった部品番号を廃止、統合しようとする動きの一環と思われるが、本当の所はどうなのか、よくわかってはいない。今後十分な調査研究が必要なところである。
 フューエルポンプアッセンブリーも前者の補給状況の中に入ったということか。持っていない方は手に入れるなら今だ。ちなみに部品のこの補給情報は東京地区のものである。他地方では事情が異なる場合もあることをご了承願いたい。そして、発注の仕方でも状況は変わるので、仮に出なかったとしても筆者は責任を負えないが、ここに書いたことは事実である、とだけ申し上げておく。
05/27/2001

されどベース車!パブリカ試乗インプレッション その4

 とはいうものの、トヨタ自動車工業始まってはじめてのスポーツカーのトヨタスポーツ800である。それらしいところはきちんとあることにパブリカに乗ってみて気が付いた。
 まず、高速コーナリング時の挙動が違う。比較するとスポーツ800はロールが始まるところが遅く、たとえロールが出ても低い重心と相まって、限界は高いのだが、パブリカはそこはファミリーカー、乗り心地はふかふかといい感じなのだがロールの限界は低い。なまじ走りがスポーティーに感じるが故に、そのロール限界の低さには若干フラストレーションが残るところである。里子のパブリカは40馬力の2U−C装備であるが、これがスーパーやコンバーチブルだったら、そのフラストレーションは大きくなるかもしれない。旧車に乗って、初めてカウンターステアを当てる準備をしてしまった。
 それとよくスポーツ800の2Uをナーバスとかデリケートという言い方をするが、パブリカに乗って初めて、なるほど2Uの方がナーバスなんだと知らされた。パブリカのエンジンはとてもマイルドでいくらでも回ってくれそうな感じがする。いや、多少回しても壊れる感じがしないという方が適切か。スポーツ800はパワー感、トルク感が湧き上がる感じがあるのはいいのだが、反面、これ以上回したら壊れちゃうんじゃないの…。という不安をオーナーは大なり小なり感じていると思う。パブリカにはそういった不安はほとんどない。…だからといって、雑に扱っている訳ではないんですよ。

05/20/2001

無念!里子のパブリカの緊急入院を決断!

 折角里子に来てくれたパブリカであるが、明日19日朝をもっていきつけの自動車修理工場に入庫と相成った。掲示板に既報の通り、点火時期が何しろ合っていないのがメインであるが、実はそれ以外にも小さなトラブルを黄色いパブリカは抱えていた。  まずはクラッチ。フィールが悪いのである。踏むとワイヤーがゴクゴク言って動く。ついでにいうと、クラッチの切れる位置がものすごく手前で、コラムシフトでリバースに入れると、筆者の左足の行き場がなくなってしまう。リバース時は正確なクラッチ操作が必要なだけに、これは由々しき問題である。こちらはクラッチケーブルの交換で十分対処できると判断する。
 点火時期の不良と元は同じかもしれないが、時々ミスファイヤをするのにも困った。最初はプラグがかぶったものと思っていたが、どうやらそうでないようだ。なお、キャブレターが原因だろう、とお思いの向きもあろうかと思うが、こちらは現在、新品を奢ってあるので、原因の中からは除外している。もちろん、修理のついでにキャブレターの調整も同時にお願いすることになろう。
 原因が不明なのが、スタータモーター。始動一発目には「ググッ」と言ったあと必ず止まってしまい、「げっ!マジかよ」と思った次の瞬間、「キュルルルル」と回りだすという、精神衛生上非常に悪い状態だ。多分、そういう癖だからと安心しきって遠出した時に限って、本当に動かなくなるという旧車の故障のパターンの中でも最悪パターンを引き起こしかねない。スタータモーターはオーバーホール済みのピカピカ。強いて原因を考えると、ボディアース不良などかと思っているが、はっきりしたことは判っていない。
 以上の理由から、入院を決断した。中には自分で出来る整備もあるのだが、出すと決めた以上全てトータルにやってもらうほうがいいと判断した。
05/19/2001

やはりベース車!パブリカ試乗インプレッション その3

 調子はあまりよくない…とはいうものの、バーハンドルミゼットからV8エンジンが轟くシボレーのトラックに至るまで、他の人の車に乗ることが大好きな筆者がこの好機を逃す手はない。不具合の診断も含めて必ず乗るようにしていたのだ。そこで気が付いたのは、当たり前かもしれないがやはりパブリカはスポーツ800のペース車なのだ、ということだ。
 まず、ステアリングの感じが似ているのである。軽いので回頭性がよく、小回りが利くのはそのまま同じである。しかし、あまり切り過ぎると、ステアリングが急に重くなりコーナリング中は外側のタイヤが路面から外れる感じ(接地面の面積が変化するのか、アライメントに極端な変化が出来るのか、原因はよくわからない)がするのまで一緒だとは思わなかった。実は、そんな感じがするのは筆者のスポーツ800だけかなぁ、と、相談したいけど相談できない乙女の悩みを抱えていたのだ。他の人の車に乗ると実に勉強になるので、筆者はやはり他の人の車に乗るのが好きである。
05/19/2001

さらば、我が愛しき44ヨタ!勉強のためしばしの別れ

 本日より我が44年式ヨタハチは暫くの間、里子に出すことになった。
ご存知の通り、筆者はパブリカオーナーズクラブ、準会員である。何故準会員かというと、筆者がパブリカを所有していないからである。経済的な障害さえ克服できれば、いっそのこと、現在借りているガレージ(鉄筋鉄骨コンクリート2階建て、クラウンクラスなら4台収納可能。電動シャッター付き。当然床面はコンクリートが打ってあり軽整備は十分可能。夏はカラッとしていて冬は更にカラッとしている、雨の日には車が磨けるという五木寛之も大満足の物件である)を買い取って、現在大家さんが使っている物置を住居にして、下にはヨタハチ、パブリカ、ミニエースのバン、コーチを置いて、一区画はリフトを配して、二回の一部はエンジン組み立てだけの部屋にして…と夢は尽きない。
 そこへ願ってもない話が舞い込む。うちの会長が暫く取りかえっこしないかと話を持ちかけてきたのだ。本人に確認はしていないが、昨年10月、浜松でのイベントの移動の際に、会長夫妻の僕のヨタに乗ったときのインプレッションが強かったらしい。パブリカオーナーズクラブにいながらパブリカに長く乗ったことのない筆者はかねてからこれではいけないと思っていたので、快諾する。
 
 今日代わりに借りてきたパブリカセダンは、43年式のデラックス。お誂え向きに多摩5シングルである。ライトには寒冷地仕様のライトカバーが付き、普通のパブリカとは印象が若干異なる。ヨタハチに乗りなれているせいか、旧車に自分以外の人を3人も乗せたという体験がなかったので、旧車に乗って女の子とわいわい猥談をするのがこんなに楽しいものかと、改めて知る。

05/13/2001

客層に違い?パブリカ試乗インプレッション その1

 ヨタハチオーナーで、パブリカには乗ったことがないという方もいるのではないであろうか?そこで、早速筆者のパブリカ試乗インプレッションをしてみようと思う。
 ヨタハチに乗っていて、対向車に乗っている二人がヨタの姿にびっくりして目をむいている姿を目撃したり、止まっていると「いやあ、懐かしいなぁ」と声をかけられたという体験はオーナーならままあると思う。
 しかし、その声をかけてくる人の年齢や反応がパブリカとヨタハチとでは違うと思った。ヨタハチは年齢に関係なく、男の人に声をかけられるということが多かったが、パブリカは若い女の子へのうけがよかったのが意外であった。また、やはり往時を懐かしむ中年以上の男性から声がかかるのだが、ヨタハチの場合「いやあ懐かしいなぁ」と言ったあと、「部品出るんですか?」という、ちょっとマニア受けしそうな質問がくるのであるが、パブリカの場合「いやあ、僕も月賦で払って買った車がこれなんだよねぇ」から始まり、自分の思い出話をとうとうと展開し、筆者は「へぇ、そうなんですか」と聞き役に回ることが多かった。これがコンバーチブルやトラックだったらもっと反応が違うのであろうが、セダンだとやはり購入したり、乗ったりという機会が多かった分、思い出も多いのであろう。
05/13/2001

女の子に好評!パブリカ試乗インプレッション その2

 実は今日は車を借りたついでに筆者の出身大学のラグビー部が試合をするとのことで、よってきたのである。
 試合の方はさておき、近くの駅まで、マネージャの女の子を送って行ったときの感想が印象的だった。車は小さくてかわいいし、乗ると視界がいい(対向車などの反応が楽しめる?)ので、優雅な気分になれるという。
 運転している筆者からしてみると、その優雅さは今ではほとんど見ない、マニュアルのコラムシフトのせいではないかと思う。ヨタハチに乗っている時のようにミケーレ・アルボレート(80年代、フェラーリF1のドライバー。ティレルチーム在籍時、シフトする速さが世界一早いと言われた。先日、練習走行中の事故で他界)もびっくりという早いシフトがメカニズム的に許さないためであろう。
05/13/2001

驚愕の事実!タンク内に錆が…

 既報の通り、細部の整備の一環として、初めてフューエルフィルターのエレメントを交換した。購入以来もうすぐ6年になりなんとする今日、初めてのことである。
 ちなみに、換えようと思ったのは部品が出たからに他ならない、現在なら後期用の細長いフューエルフィルターのアッセンブリとフィルターエレメントは部品の補給が再開したので、お持ちでない方は共販に急ごう。最後のチャンスだと思って、筆者はアッセンブリをひとつとエレメントをなんと5個も買ってしまった。ただし、これは東京での補給状況である。今の今は果たしてどうなのか、他の地域では出るのかと言ったことはこの保証の限りではないことをご了承願いたい。
 目視する限りは、購入時となんら変わらなかったフューエルフィルターだったが、ガラスのボールを開けてみてびっくりした。なんと、黒赤い錆がボールの底に1.5ミリほど溜まっていたのだ。旧車維持の上で、誰でも一度は直面する燃料タンク内の錆。筆者にとってはこれまで無縁だったので、少しがっかりする。しかし、同時にフィルターに残留しているのだし、6年でこれだからまあ優秀であろうと、自分のいいように解釈する(最近はこれをポジティブシンキングというらしい)気持ちが働く。、これまで通り乗ることに変わりはない。
05/05/2001