8.ヒーターリレーの動作確認をする

現在オーバーホールしている燃焼式ヒーターの最大の特徴は、このヒーターリレーの電極が三極のものになっているという点です。トヨタスポーツ800に搭載されているヒーターとしては古いタイプのものに分類されます。ということは、当然ハーネスも新しいタイプのものとは違います。ですが、この時点でできることは新しいタイプの4極のヒーターリレーとさほど変わらないのである程度参考になると思います。

電気をつなぐ まず、ヒーターリレーの動作確認をします。リレーを動作させるためには画像のように−極をリレーのボディに、+極を横から出ている端子につなぎます。+側を接してみてリレーの中から「カチッ」という音がすれば動作は大丈夫です。今回動作確認には以前作ったことのあるラジオに使っていたパワーパックを電源にしています。9Vと電圧は低いですが、これでも十分動作の確認はできます。
テスター当てる リレーを動作しながら、画像のように残り2極にテスターをあてます。導通があることを確認してください。以上で動作確認は終了です。
みがく ヒーターケースに搭載できるようにするために、台座を取り付けます。動作確認してお分かりのとおり、ヒーターのボディにアースされないと動作しません。まずはリレーのボディ下部を磨きます。
土台みがく 一方、ヒーターの台座部分のリレーと接する所と、この台座がヒーターケースと接する部分を磨いて地金を出します。余談ですが、この台座にヒーターリレーを鉄板ビスで留めるのも古いリレーを使うヒーターの特徴です。それにともなって台座部分に受けるナット部分がありません。
完成 リレーを台座に載せたら完成です。このままヒーターケースに搭載できますが、車載する際にこの台座の下にあるサーモスイッチにハーネスを取り付ける都合がありますので、この時点ではヒーターケースに取り付けない方がいいです。