4.ヒーター内部を組み上げる
内部を綺麗にした燃焼炉とブロアモーターとを組み上げます。基本的には取り外した時の逆をやればいいのですが、作業にいたるまでに多少時間がたっている場合がほとんどですので、最初からはじめます。
組み始める前に、ブロアモーターから出ているハーネスの端子を荒めの空研ぎペーパーで磨きます。埃っぽいところで使用されていますから、泥のような汚れが必ずついていると思ってください。特にボディでアースされるこの金具がついている側は念入りに汚れを落とします。後述しますが、このヒーターの動作には確実にアースを取ることが重要ですので、電気の接するところは綺麗することを心がけましょう。
燃焼炉とブロアモーターを留めるビスとスプリングワッシャーです。ヒーターのケースにも同じものが使われていますので、外したビス類の中にたくさんあると思います。基本的には以前使用していたものを綺麗にして再使用しますが、それぞれ同じものが純正部品で出ますので綺麗にする機会に全部新しくしてもいいでしょう。同じようなビスとスプリングワッシャーがホームセンターなどに売っていますがお勧めしません。耐候性に問題があるのであっという間のに錆びるし、スプリングワッシャーは必要な圧が得られないのでビスが早く緩みます。
いよいよ組み付けます。燃焼炉側のくぼみにブロアモーターの吸気口が嵌るところで留るようになっています。燃焼炉にある四箇所の穴からブロアモーターのボディにあるねじ穴にビスを通して留めます。留める際には四箇所を均等に締めるようにしてください。どこかに偏らせるとケースに入れる際に入りずらかったり、ファンがケースの内部を叩いたりする場合があります。
一箇所は画像のように端子と燃焼炉を共締めにすることを忘れずに。
ヒーター内部の組み上げは終了です。
最後にテスターで導通のテストをします。テスターの一方はブロアモーターから出ている丸ギボシに、もう一方はヒーターのケースと接する部分に当てて導通を確認します。ヒーターケースと接する部分は、写真のようにブロアモーターについているステー部分や、燃焼炉端の外側にスポット溶接で追加されている部分です。導通のテストをする前に、この部分は空研ぎペーパーなどで磨き地金が見えるようにして置いてください。導通が確認できれば完了です。