車体は一新したものの、クーラー装備車の装備はそのまま引き継がれました。クーラーのパワーソースである我らが2Uエンジンもそのままです。クーラーユニットを搭載するためのレイアウトも同じ、一番後ろの一列のシートを撤去してその床下に納めてあります。コースターのクーラー装備車の見分け方もライトバスと同じで、屋根の中央が背骨の如く少しだけハイルーフになっています。
RU18コースターのリアビュー。網目になっている奥に我らが2Uエンジンがある。標準の塗装の場合、このくすんだ水色のラインの車がクーラーユニット装備の車両である。
バス旅行がいっそう楽しくなるという冷蔵庫も健在。
メロンが高級感を引き立てている?
さて、コースターのサブエンジンとなると気になるのが同じ800ccのエンジンでも、フルフローのエンジンかパーシャルフローのエンジンかという点である。時期が微妙な上、詳細な資料を現時点では持っていないので推測の域を出ないのが非常に残念である。しかし、仕様の変更は量産のパブリカに準じているという点を重視するならば、初期のものでも極めて初期のクーラー装備車にはパーシャルフローのエンジンが、それ以降はフルフローのエンジンが装備されて居るものと考えてよさそうである。パーシャルフローからフルフローのエンジンにスイッチしたタイミングについては、『フルフローエンジン小史』を参照してください。