皆様、ようこそいらっしゃいました。一部にわかにはわからない部分もあるかと思いますが何卒お付き合いのほどを。或いは、こちらを見ていただく前に、トヨタスポーツ800関連の先輩方のページをご覧になったり、雑誌等をごらんになることをお勧めします。

 希少と言われている昭和44年式トヨタスポーツ800。「でも何がそんなに希少なのよ?単に売れなくて少なかっただけじゃない」そう言うあなた、それは正しい。「部品が追加されただけでしょう、簡単じゃない」そう思うあなた、それも間違えではないです。
 自分の車が壊れて、直すために部品を集めたのはいいけど、いざ直そうとしたら部品が全く違ったりして、すごく悔しい思いを何度もしました。みんなが言っていることは本当にそうなのか?いざ自分が所有して、走らせて、修理した結果そうではないと分かりました。
 僕はオリジナル至上主義者ではないと自分では思っています。しかし、自分の車の素性を知らないで過ごしてしまうのは非常に残念なことだと思います。手を入れるのは簡単ですが、なぜそう設計したかを考えると、そこには絶対に何か意味があるのです。それを知らないで自分の車と付き合うのは不幸なことだと思います。じゃあ、この車のオリジナルって一体…。それが知りたいがために研究をはじめ、ここまでに至ってしまいました。
 そして、調べものが好きな性格が災いして、いろいろな事がわかったのだけれども、遂に全部を覚えていられなくて、ここで吐き出してしまいたいと思ったこと。でもそれでもまだ情報が不十分で他の人達の協力が必要になったこと。それがこのページを開こうと思った動機です。
 聖書を紐解くと「人間はみな神の祝福を受けて産まれてくる」とあります。それが人間の所産であるからなのか、祝福されないで産まれてきた車、それがこの昭和44年式のスポーツ800です。時代の流れ、メーカーの思惑、そしてユーザーの志向…。これらが複雑に絡み合った末に生み落とされたのが「祝福されない子」昭和44年式のスポーツ800です。ところが、その持っているポテンシャルはというと、これが素晴らしい。人智とは別の力が働いて出来たとしか思えません(ちょっと誇張しています)。そういう思いに至ったのは何故か?それをこのサイトで披露していきたいと思っています。

派生車種担当 松浦秀昭