綾61の乗客数がここまで落ち込むとは、東武バスでも予想外だったのではなかろうか?
綾24のように双方向需要になり、2〜3割減で済むかと思われたが、いきなり半減か6割
近い減少となってしまった。沿線途中のバス停から八潮駅への需要は少ないようで、8月
下旬の帰宅時間帯、19時近くに八潮駅から乗ってみたが、私以外に3人しか乗車がなか
った。その後、八潮車庫から乗車が始まり、最終的に30人以上の乗車はあったのだが
・・・。
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浮塚、氷川神社近辺は、六町駅へ自転車で行ける距離であるし、円照寺、中馬場から
八潮駅へも自転車で行ける距離のため、沿線が綾瀬駅以外にもTX2駅が利用可能な路線
となってしまったことが大きいのであろう。
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今となっては、後扉から乗れずに「前扉から乗ってください」と言われたり、後扉から乗った
ものの、もはや居場所を確保するのもままならず、最後部席に座っている乗客の膝に触れ
んばかりの「雛壇」にたつ羽目になったことは良い思い出となってしまったのであろうか…
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これに対し、綾61沿線の事業所で働く人々の通勤需要は、駅から自転車という人は少数
派であろうことから、かつてほどの勢いはないが極端な落ち込みはないようである。
画像は朝の八潮方面への通勤客を乗せた八潮車庫行きバス。
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綾24は乗り通す乗客がほとんどいない代わりに、1往復すると綾瀬→ 第五都住、
加平橋→竹ノ塚、竹ノ塚→都営住宅、保木間→綾瀬の4回商売ができ、本数も絞っていた
ため、効率よく稼いでいる印象があった。
しかし、そんな綾24も予想されたことではあるが、青井6丁目、都営住宅、六町駅、足立
総合スポーツセンター入口⇔綾瀬間の需要の落ち込みが大きいようである。
また、竹17とわずかではあるが、重複区間が生まれたことにより、竹ノ塚〜第三都営住宅
入口間の需要の場合、竹17が先に来てしまえば乗客をとられてしまう状況になってしまっ
た。画像は運転席側の窓が見えない程、混雑している。
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六町駅経由になったものの、当初は乗降なしで通過する便も見うけられた六町駅である
が、最近、六町駅⇔竹の塚方面でバスからTX(TXからバス)という利用が定着しつつある
ようである。
改編前は早着などの際、第三都営住宅入口で時間調整を行っていたが、改編後は、六町
駅での時間調整へ変更された。
朝の混雑による、綾瀬駅での前中扉同時開閉降車や夕方、環七までの停留所では混雑
のため前扉から降車したことなど、綾61同様良い思い出となってしまったのであろうか…
ただ、乗客が減ったとは言っても、葛飾営業所のメイン路線であることには違いはない。
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綾24は両駅から車検場通りへ通勤、通学する乗客が大変多く、逆方向のラッシュもかなり
のものであった。綾瀬発7時20分頃から1時間は、画像のように混雑したバスが次々と発車
していた。このバスも多数の立客で、ドア側が一切見えない。
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綾24は車椅子の利用者が多いため、ノンステップ車が多く運用され、しかも容赦なく中型
ロングのHRが投入されている。また、足立区内の2大幹線道路を走るため、定時運行が
難しいという問題もある。このため、渋滞の酷い時や雨天時の朝の逆方向のラッシュは
大変なことになっていた。
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こちらも前扉から最後部席付近まで立客がいる。
8月24日以降はこういった混雑は滅多にないようである。
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綾24は日中の利用者も多く、綾瀬で満席近い乗車の後、乗客が入れ替わった竹ノ塚へも
満席近い乗客を乗せて到着することも多かった。
画像は13時台の竹ノ塚行。数名の立ち客を乗せて竹ノ塚へと出発した。
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綾40は、保木間町付近で綾24とクロスし、環七までは綾24と平行した道路を走り、
青井6丁目からは綾24と重複する路線のため、今までは綾24の補完路線といった様相
があった。
今回、日中〜夜は減便されたが、朝はもともとの本数が少ないためか、現状維持となっ
ている。8月24日以降、朝の上下線、夕方の上下線とも、8月24日以前と変わらないか多
めに乗車している感じで、減便分を差し引いても予想されたほどの乗客減になっていない
ようである。これは綾24が六町駅経由となり、所要時間が伸びてしまうため、どちらの系統
も利用可能な利用者が綾40へ流れたためであろうか?
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北11が鉄道並行路線となってしまい乗客が激減した現在、こちらが花畑営業所のメイン
路線となった感がある。
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一方、六18は、1日23回と本数も少なく、終バスも20時台と早い割にはそこそこの利用者
がいる。今後を期待したい路線である。
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乗客満載で駅へ到着、右折を譲ってもらい挙手をする白い手袋に、自信と誇りを感じる
のは気のせいか・・・
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再び綾瀬駅に活気が戻る日は来るのであろうか・・・?
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