月組宝塚大劇場公演
『ガイズ&ドールズ』
1月12日 11:00公演 観劇
待ちに待った『ガイズ&ドールズ』を観てきました。
本当にすごく楽しみだったんです。きりやんが女役をされるという事もあったし、ブロードウェイ・
ミュージカルが観られるというのも、とてもうれしかった(^○^)
…何しろミュージカル(っていうか、商業演劇全般だけど)ってお値段お高いでしょ?なかなか観に
行けないもんでねえ^_^;
幕開けからいかにも“アメリカ〜〜!!”ってカンジで、もう心はウキウキー。
ネオンチカチカの背景も、ニューヨークっぽくってステキっ。
男役さんのスーツ姿の群舞もクールでカッコよかったし、アデレイドちゃん率いる“HOT BOX”
の踊り子さんのショー場面も華やかで、ハバナのラテンっぽい場面もよかった。(私はここの場面
が結構お気に入りです。クバーナの歌手の研ルイスくん、上手かった!)
出演者の皆さんも頑張っていて、楽しかったんですが、ここからはちょっとだけ辛口。
(ゴメンナサイ…)
言わずと知れた、『ガイズ&ドールズ』はコメディです。でも、期待をし過ぎたせいか、アメリカ人と
コテコテ日本人の私との感性の違いなのか、「ここは笑いを取る所なんだろうな…」って箇所で、
笑えないところもチラホラと…。
役者の皆さんの頑張りが逆に空回りしたり、ドタバタしちゃったり…。
やっぱりコメディは難しいですね。そして翻訳物も。
と言っておきながら矛盾していますが、私は『ガイズ&ドールズ』大好きになりました〜。
なんといっても、話が明るいのがいい!ハッピーエンドなのもいい!
私は一応女なので(笑)お堅い女の子のサラがスカイに段々惹かれていく気持ちも、結婚を延ばしに
延ばされても大好きだからネイサンから離れられないアデレイドの気持ちも分からなくはないなー。
(でも、私がアデレイドだったらきっと待たないよ(笑)けなげだねえ、アデレイドちゃん)だから、二人とも
好きな人と結婚できてよかったね、ってうれしかった。特にアデレイドが。(これはきりやんだから感情
移入したのではないゾ!…と思う…)でも、街角で偶然出会ったサラとアデレイドが『あの人と結婚しよ
う!』って歌った次の場面で、もう2組とも結婚しちゃって急展開にビックリしてしまったけど(笑)
それから、ステキなナンバーがたくさんあって、やっぱ良いよ、ブロードウェイ・ミュージカル。
特に好きなのは上にも書きましたが、ハバナの場面、ラテン良いよねえ。
それから、下水道でスカイとギャンブラーが歌い踊る『運命よ、今夜は女神らしく』。フィナーレでは、
この曲を美々杏里さんが英語で歌っていますが、これがカッコいいんだ〜。ちずさんには脱帽です。
そしてハバナから帰ってきたスカイとサラが歌う『はじめての恋』…すごく優しい気持ちにさせてくれる
ステキな曲ですね。リカちゃんとえみくらちゃんが歌っているのをきいていて、胸がキュンとしてしまい
ました。年甲斐もなく(笑)
それでは、主な出演者についての一言コメント
◎紫吹 淳(スカイ・マスターソン)
スカイという役は立っているだけで絵になる2枚目でないといけないらしい。(プログラムの誰かの
お話に書いてあった)その点ではリカちゃんはやっぱりトップさんですね。でもカッコイイ顔をして
時々ボソッとおかしい事を言って笑いをとってました。
第一部の最後、サラに誤解されて切なそうな表情で歌う『はじめての恋』と、ドライアイスの中で
舞台奥に歩いていく後姿はもーたまらんですわ〜。かっちょいい〜〜!
声の方が高音はちょっと出にくそうなので、喉のケアに気をつけて楽まで頑張ってほしいな。
◎映美くらら(サラ・ブラウン)
今回の役はえみくらちゃんにとても良く似合っていたと思います。スカイにキスをされてぽーっと
なっている表情とか、ハバナで酔っ払った演技とか、なかなかよかったんじゃないかな。
だんだんスカイに惹かれていく様子もよく出ていたと思うし。
歌もたくさん歌っていましたが、ちょっと音程が不安定になってしまっていた所も。
ただサラのナンバーは中音っぽい音域が多くって可哀相だったかな。
高音は結構伸びて聴けていたので…。
◎大和 悠河(ネイサン・デトロイト)
タニちゃんには、ワタクシ“敢闘賞”を差し上げたい!
『ガイズ』の配役を知った時、本当に申し訳ないのですが、一番心配だったのはタニちゃんの
ネイサンだったんですけど、ヒゲもなかなか似合っていたし、相変わらず声は少々高めでは
ありますが、台詞もしっかりしていたと思います。でもやっぱりちょっと若かったかな…。
歌も今回はまあまあでした!(あまりソロのナンバーはなかったんですけどね)
ネイサンは台詞も多いし、大変な役だったと思いますが、タニちゃんはとっても頑張っていて好感
が持てました。カッコよかったですネ〜。フィナーレで「タニちゃん、大役頑張ったね〜!」と親心に
なってしまい(笑)きりやんの時と同じぐらい大きな拍手をしてしまった。
◎汐美 真帆(ビッグ・ジュール)
怖いギャングのボスがクマのぬいぐるみを持っているところから、すでに笑いをとる“準備はOK!”
ってカンジだったケロちゃんですが、ちょっとお茶目なギャングを好演してましたね。
時々ボソッと言う台詞がツボにはまったりして結構オイシイ役だったんじゃないでしょうか…。
ちなみに一緒に観劇した下の息子はビッグ・ジュールの「クラップやろうぜぃ!」の台詞が妙に印象に
残ったらしい…。
◎大空 祐飛(ナイスリー・ナイスリー・ジョンソン)
ナイスリーは歌も多く、出番も多く、明るくて(というかノー天気!?)な役で、ゆうひくんもすごく楽し
そうに演じてました。クール・ビューティのゆうひくんもステキですが、明るい青年役もいいですね。
それにしてもゆうひくん、足が長い!スタイルがいいなあ…。
◎月船さらら(ベニー)・北翔 海莉(ラスティ)
さららんとみっちゃん、今回はハデハデチェックのスーツ着て、ゆうひくんとトリオで出ることが多く、
おまけに歌もたくさん歌って、お得な役です。
さららんは全国ツアーの時よりも(あの時は悪役だったという事もあったかもしれませんが…)すごく
伸び伸びと楽しそうに演じてましたね。おどけた仕草とかかわいかった。それにキレイ♪
みっちゃんは歌がやっぱり上手ですねー。役柄的にはおっとりした性格の役らしく、ツッコミのさららん
に比べると少々地味だった様な気もしますが…。
◎霧矢 大夢(アデレイド)
…は、長くなりそうなので別に書きます(笑) という事でこちらへど〜ぞ(^○^)
娘役さんにあまり活躍の場がなかったようで、ちょっと淋しかったですが、カートライト将軍のユラさん
のはじけっぷりと、“ピンクの電話”のよっちゃん(わかる?)みたいな高〜い声で台詞を言っていた
(「愛のソナタ」のマリーテレーズとのギャップが大き過ぎ!)ちずさんが印象に残ったかな…。
専科さんが出演しないということで、薄っぺらな舞台になってしまうんじゃ…と心配していましたが、
出演者の皆さんのアンサンブルも良く、上手くまとまった作品になっていたと思いました。
『ガイズ&ドールズ』…ギャグはところどころすべっていましたが(笑)観た後で、なんだかあったかい
気分になるステキな作品でした。
おしまい
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