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『薔薇の封印』
お茶会報告
PART T

12月7日(日) 宝塚ホテル  宝寿の間

 きりやんの復帰公演お茶会に参加しました〜。
 今回のお茶会のタイトルは「きりやん復帰記念パーティ」です。
 今回もシアター形式のお茶会で、私は前から3列目(^o^)できりやんのお顔がよく見えてうれしかったです〜〜。
 ということで、はじまりはじまり〜〜〜。

  

★きりやん入場。服装はグレー(がら入り)のスーツ(すみません、インナーは忘れました(^_^;))
  会場の皆さん、大拍手〜〜〜!!

  会場「きりやん、復帰おめでと〜〜〜う!!!」(拍手)

  ウエーブ(事前に一回練習しました)&拍手の嵐(ほんとにすごかった)、あちこちから「おめでとう」という声

  きりやん(以下「き」)
    「…(涙で言葉にならないみたいでした)…ありがとうございます…」

  司会(以下「司」)
    「大丈夫…?」

  き 「はい。いきなりで…、すみません」

  司 「皆さんの素晴らしいウエーブは…?」

  き 「素晴らしかったです。…練習したでしょ(爆&拍手)ありがとうございます。…もう大丈夫です」

  司 「改めまして、きりやんから皆さんにご挨拶をお願いいたします」

  き 「はい。皆様、本日は師走のお忙しい中、復帰後初となりますお茶会にお越し下さいまして

    ありがとうございました(拍手)

    (きりやんまた涙…)すみませ〜ん。公演がまだ終わったわけではないですけれども

    (またまた涙…会場から励ましの拍手)

    …なんかこんな事初めてだわ。10年間宝塚にいるんですけれども、初めてですね、感極まってしまいまして…。

    皆様方が温かく迎えてくださって…(と、まだ涙)」

  司 「頑張ってください」(笑)

  き 「進まないわよね(笑)公演は残りまだ半分ぐらいあるんですけれども、

    今日は楽しいお茶会を…楽しくなるであろう(笑)お茶会を、迎えられてうれしく思っています。

    今日は皆さんと一緒に、…ちょっと今ぐっと来てしまいましたが、楽しい会にしましょう。

    よろしくおねがいしま〜す!」(拍手)

★ 休演についてのお話
  司 「それでは皆さんきりやんのお声が聞きたいと思いますので、ご用意の方はよろしいでしょうか?」

  き 「はい、大丈夫です!!もうバッチリです」

  司 「休演されてから病名がわかるまで期間がありましたけれども、どのような心境だったのでしょうか?」

  き 「東京公演は6月の終わりからだったんですけれども、とにかく自分の調子がいつもと違うかな…と感じまして、

    ちょっと不安なまま東京入りしまして、お医者さんにも…。またこれがねえ、なかなか行かなかったんですよ。

    これがほんとに今思うと、無責任な行動だったなと思うので、本当に反省するべき点ではあるんですけれども。

    公演が始まる前にも皆さんのお耳に“体調がどうやら悪いらしい”“休演するかもしれない”っていう話が出てたと

    思って…皆さん本当に不安な幕開けを迎えてしまったと思うんですけれども。

    で、公演が始まりまして、自分でもいつものように舞台にのれないな、こんなままで舞台を務めるのも

    お客様に対して失礼かなと思って、10年目にして始めて、休演することを決定しました。

    それから病名が発覚するまで3週間近くかかったのかな。本当にこの病気はわかりにくい病気みたいで、

    いろいろ経過を見て行かないとはっきりしない病気みたいで…。

    病名が発覚してからも、発表するにあたってよく相談して。

    発表してしまうとね、皆さんの病気に対するイメージとか、

    やっぱり舞台を務める体力勝負の仕事をしている私なので…。

    イメージとかいろいろあったんですけれども、劇団とも相談しまして。

    隠してしまったりとか、皆さんにウソをついてしまうことが私としてはいやだったので、これは正直にちゃんと

    打ち明けようと思って、発表させていただきました。で、関西の方で入院して本格的な治療を始めまして。

    …休演を決めた時は一週間ぐらいで大丈夫かなと思ってたんですけれども、病名がはっきりしない部分がありまして、

    結局まあ、全休という形になってしまいまして。病気の経過もあって、バウと青年館の方も降板ということになりまして、

    東京公演を含めバウホール・青年館と、…ポスターも貼り出されてましたし、本当に皆様にはご心配とご迷惑をおかけ

    しまして、申し訳ない思いでいっぱいだったんですけれども…。

    公演の方も、私が休演しても観て下さったり、バウ公演もたくさんの方が観に来て下さったりというのを聞いて、

    本当にうれしかったですし、入院中の治療とかも…(涙で絶句)…皆様の励ましのお手紙にすごく助けられまして、

    早く元気にならなければいけないなとおもいました。

    で…、驚異的なスピードで回復しまして、今回の公演も出ることができて、今のところ順調にいっております。

    本当に皆様の励ましのおかげで…。

    今もね、温かいお言葉を頂いて…、「おめでとう!」という言葉を何回も何回も声かけて頂いて、ファンの方々は

    もちろんのこと、宝塚を応援して下さっている全ての方々から…本当に幸せだなと思いますし、

    恵まれた所にいるなと思いますし、病気に打ち勝たないといけないなと思います。

    まだね、半信半疑で「大丈夫かしら…?」と思われている方もい多いと思うんですけれども、舞台の上ではとにかく、

    今自分ができる事を誠心誠意…病気する以前のようにはもう出来ないかもしれないんですけれども、

    今出来る範囲でこれからもやって行けたらいいなあと…思います」(拍手)

  司 「病気になって入院されて、いろいろと決心されてからというのは、心境的にも何かあったんでしょうか?」

  き 「まず初日の舞台があいたときとかにも、“これだけの皆さんが見て下さったんだ”って改めて実感しましたし。

    やっぱり病気になってしまったということも、自分自身の至らぬ点というか、

    心や体の弱さがこうなってしまったと思うので、そういうのをとにかく覆したいなという思いが強くなりまして、

    そういう意味で宝塚歌劇の男役として、90周年ですし…、 改めて、ありきたりですけれども

    初心に戻ってというか、毎日毎日“初舞台の気持ち”じゃないんですけれども…。

    今もとにかく無事一日一日が終わっていくことがうれしくって、もちろん反省もしながら…。

    自分の体のことばっかり神経が行ってしまいがちなんで、まだまだ周りが見えていない部分があると

    思うんですけれども。…なんなのこのシーンとした雰囲気は(笑)

★ 公演について
  司 「まずオープニングのヴァンパイアがカッコよくてすごく人気なんですけど…。

    (き「あ、そうなんですか?いやいや…(と、なぜかウケル)」)幕開きから登場されていますが、ご感想は」

  き 「なんだかねえ、すごいプレッシャーで。初めて何も先入観を持たないでご覧になる方は、あれはもう紫吹淳さんだと

    思われててね(爆) 初めて自分が振り返った時に拍手を頂いたんですね。うれしかったんですけども、

    「これってあたし、紫吹さんと間違われてるんじゃないの?なーんやって思われてるんじゃ」って思いながら…。

    でもやっぱりとっぱしでございますので…、「うーうーうー」みたいに思われた方が多いと思うんですけれども、

    そういう意味で責任重大なので。まあ始まってみればちょっとオトボケなクリフォードなんですけれども。

    小池先生もドラキュラ物で以前紫苑ゆうさんで「蒼いくちづけ」というバウをやられたのかな、

    私は拝見してないんですけれども、稽古中からとにかく

    「紫苑ゆうさんみたいになって、紫苑ゆうさんみたいになって」(爆)ってことを呪文のように言われてまして、

    ビデオを見たりとか、まだまだまだまだ研究の余地ありなんですけれども、

    とにかく、私はあまり得意ではないんですけれども、ナルシストぶりをもっと発揮しなくてはいけないなと思いながら

    やっております。でも最近すごく楽しくなってきたので」

  司 「髭の方は最初からつける事になっていたんですか?」

  き 「いや、今回は何役もね…私は2役ですけれども、そういう意味では“いかにも”って感じで出たかったので、

    まあ口ひげも…。あまりああいう小さい…今までおじいさんとかで髭をつけたことはあったんですけど、ああいった形の、

    ちょっと二枚目風のね、ちょっとバトラー系のああいうの。でももっとまじめな芝居をしてみたいという(笑)

    ま、それはまた今後にね、渋いまじめな役が回ってくることを祈りつつも。

    あれは自分の意思で、言ったら小池先生も「あー、やってみて、やってみて」(笑)って…。その方が自分のなりきり度

    というか、強く出るかなーと思いまして。でも前後に早替りがあるので、たまにゆがんでる日とか(笑)あって。

    芝居の中ではちょっと滑稽な人物なんですけれども、カッコよく出れたらいいなと思っております」

  司 「髭に指をやる仕草がステキなんですけれども、自分でお考えになったんですか?」

  き 「あれはそうですね。「ちょっとずれたぞ」とかね(笑)「ちょっととれそう」とか。ちょっとひげを整えてみたりとか…

    あると思うんで、そういう仕草をミックスしながら、いろいろと試行錯誤でやっております」

  司 「第2話でルイ14世をやられていますが、ルイ14世の役と聞いた時は…?」

  き 「まずコスチューム物ということで…、今回のお話はどうやら4つぐらいに分かれるらしいとか、時代もいろいろ

    あるらしいみたいな噂はあったんですけれども、ルイ14世なんかとは思ってもみなかったんですけれども…。

    バレエを発展させた方というのは、一応私もバレエ畑で育ってましたので認識はしてたんですけれども、

    なんか大変なことになってしまったなあという事と、いざ台本を開いてみると、いわゆる大奥の方に讃えられまくって

    出演しますので、これはなんという大きな役なんだろうということで、ちょっとビビリましたね」

  司 「“ダンスで女を失神させたい”という」(爆)

  き 「あれは〜すごいですよね。初日があいてお客様の反響がすごかったので意外だったんですけれども。

    ダンスにかける情熱というのを一番に打ち出さなければいけない役なので…」

  司 「ルイ14世とフランシスの紫吹淳さんとのダンス対決がすごく楽しみなんですけれども、あのダンスは毎回形が

    決まってるんですか?」

  き 「そうなんです。決まっているのでね、難しいんですよ。本当にごまかしのきかないバレエのステップというか、

    ま専門的に言うと“パ”というんですけれども、あの衣装とね、靴とね、かつらと戦いながら…。

    紫吹さんはわりと涼しい顔してやってらっしゃるんですけど(笑)あたしはもう対抗心むき出しで、必死になってやる

    というのがポイントなんですけれども、その辺の部分が対比して、面白おかしく表現できたらいいなあと思いながら…。

    最後フェッテとシェネが続くんですけれども…フェッテっていう回転技とくるくる回っていくシェネっていうんですけど、

    あれはマジです(爆)でも、千秋楽まで正確にその辺は…、あれがフラフラ失敗してしまうと話が始まらないので、

    その辺は責任を持って。

    今回の公演は本当に始まる前とか、バーレッスンとかバレエのウォーミングアップがかなり必要とされてまして、

    もう出番ぎりぎりまで…。1話は出てないので、ソデとかで常に必死で確認しながら日々やっております」

  司 「ルイ14世はモテモテでたくさんの女性が周りにいらっしゃるんですけれども」

  き 「ありがとうございます。もうこのような役は初めてでございます(笑)ましてや女の方々の嫉妬に挟まれるみたいな…

    もー、楽しいですねえ(笑)でも、まだ楽しめてない、初めてでちょっとドキドキしちゃってる自分もいるんですけれども。

    盆周りのシーンとかきっと、見える角度とか見えない角度とか席によってあると思うんですけれども、

    あれはかなりすごくうれしい心境をグッと抑えながら…。ほんとに稽古場でね、初めて振りがついた時は、

    ほんとにあたしうれしそうな顔で(笑)やってたらしくって、かなり周りでみてた上級生の方々から指摘を受けまして。

    「あんなに嬉しそうにやってはいけない!(笑)ルイはそれが普通なんだから」みたいな。「あ、そうですね」って、

    そういう自分の正直な気持ちを抑えながら…(爆)ルイとして、女の人に囲まれながら育ってきたルイとして、

    もっともっと遊び心を持って、もっともっと濃厚に、皆さんがいろんな角度からみたいわと思って頂けるように、

    あの場面はなかなかポイントだと思います」

  司 「かなり色っぽいのでドキドキします」

  き 「でもねえ、宙でやるのは…大変ですね。昔の人はよくやってましたね(爆)ほんとにね、いろいろね、

    「ベルサイユのばら」とか宝塚ではやっぱり有名ですけれども、長谷川一夫さんがいろいろ見える角度とか細かい

    演技指導があったと思うんですけど。

    まずね、普通に女役さんに抱きつきたいと思っても輪っかがジャマして行けないんですね。で、やっぱりかつらとか、

    自分とか相手にも引っかかっちゃうし、そういう意味ではもう、稽古場の時のほうがやりやすかったんだけど、

    舞台はひと筋縄では行かないとう感じで、コスチュームでの難しさを感じつつ、でも一番きれいに見える角度とか

    あると思うので、その辺を研究しつつ、もっともっといい場面にしていきたいですね」

  司 「宮廷の中で一番のお気に入りの方は…?」(笑)

  き 「そんなん難しい質問やなあ…。まあルイは余が一番好きな人ですからね(笑)

    “余が一番!”って思ってる人なので、もう…。

    余はみんなのものですからね、ほんとに一人にはしぼれないと思いますし、

    実際すごいたくさん子供も作ってる方ですし。

    フランシスさんはね、最初のリディアっていう人を思い続ける、思いを貫いてる方だと思うんですけれども、

    ルイはどうなんでしょうね。みんなのものですから、決められないでそのままいってしまう人なんではないでしょうか。

    ある意味、悲しい、淋しい人かもしれないんですけれども、その分皆さんに愛をふりまく

    太陽王だったんではないでしょうか」

  司 「二幕で出演されていない時は、どういう事をされてるのですか?」

  き 「今回はゆっくりできると思いきや、ルイのおぐしが…ちょっと大変で。パレードでまたかぶりますので、

    おぐしの手入れで終わってしまいますね。でもタンゴのナンバーが今回おもしろくて、タンゴの曲を口ずさみながら、

    それに合わせてずっとおぐしを整えているという感じですかね。で、あっという間に終わってしまいますね」

  司 「フィナーレの紫のお衣装がすごくステキなんですが、そのお衣装で銀橋を渡って歌われる気分は…?」

  き 「今回初めて本公演でひとりでセリ上がりさせて頂いて、ルイのアポロンもそうなんですけれども…。

    あのような場面ですっごーい緊張してますね、毎回毎回…。まず着替えて、奈落まで行って、で行くっていうのも

    すごい緊張なんですけど、やっぱりお話が終わって、フィナーレナンバーへの移り変わりというか、橋渡しというか、

    気分を変えていただくという意味では、とても責任重大な所なんですけれども。

    あと、暗い銀橋で当たるスポットがまぶしくて、足元踏み外さないようにっていうか、その辺気をつけながら…。

    ほんとナンバーがとてもステキなので。前々回「With a Song in my Heart」では「Blue Moon」を歌わせて

    いただいて、初めてそれが銀橋ソロだったんですけれども、わりと明るい曲調で歌うことが今まで多かったので、

    しっとりと歌うナンバーで、皆さんにはじっくり聴いて頂きたいなあと。

    お芝居の余韻を感じている方も多いと思うんですけれども、じっくりと歌をお聞かせするというのを目標に…

    させていただいております」

  司 「黒エンビ姿で踊っていますが、今回紫吹淳さんのサヨナラ公演ということで、踊られているときの気持ちというのは」

  き 「今回は本当にフィナーレナンバーの全てがサヨナラ色が強いというか、なんかこう…いいですよねえ、

    とか言って…自分で言うのもなんなんですけど。

    最後に宝塚の男役の最高の美学という黒エンビを着て紫吹さんと組ませていただいて、

    最後には手と手を取り合って見つめ合っちゃったりして(笑)頬をよせてまるで娘役さんみたいで…。

    あそこは一瞬ですけど“トップ娘役”の気分ですね(爆)

    ほんとはね、引っ込む時とか「わ〜〜」って残していきたいんですけど、

    ほんとはすごい残していきたいところなんですけど、

    やはりね、残しすぎてもいけないので潔く入ってるんですけれども、一瞬でもそういう事を味わうことができまして。

    お芝居ではね、辛くされてしまうんで…「好みがありますから」とかね(笑)ここでは甘えさせていただいて。

    その前の「ダンス天国」でもりかさんと楽しく、男役みんなで囲んで踊ったりとか…。フィナーレナンバーの全てが

    大切な場面で、毎回毎回終わっていくのが淋しいんですけれども、淋しい思いが募っていってしまうんですけれども…。

    でも、りかさんが一番仰っていたのが、 “笑顔で”ってことだったんで、まずは笑顔でお見送りできたら。

    ご一緒させていただくのも貴重なことですので、楽しく送れたらいいなと思います」

★オフのお話
 
司 「皆さんもうご存知とは思いますが、話題のフィンチ君を、きりやんの方からご紹介を…」

  き 「ちょっと休演中に飼ってしまったんですけれども、フィンチというフレンチ・ブルドックをこのたび…、

    飼ったというか、家族に、仲間に入りまして、皆さんからも可愛がって頂きまして、本当にありがとうございます。

    わたくし、家族ができたような感じで、これからもますます舞台の、自分の励みにして、仲良くやっていきたいなと

    思っておりますので…よろしくお願いします。“よろしくお願いします”って変ですね、変です変です(爆)

  司 「とてもかわいらしい」

  き 「はい。なんか私似てきてしまったみたいで。あまり似すぎないように(笑)しなければいけないなと思いながらも」

 

          

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