源平天照絵巻 痣丸 覚え書き 06/04更新

ということで第一部完です。なのでとりあえず更新も停止します。
  二十五話以降の話はこちらへ。
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基本的に漫画内で説明が必要な箇所は漫画内で説明しなければならないと思ってますので
ここに書いてある事は唯の雑学です 読まなくても本編には関係ありません
ですが、歴史的要素もそこそこある漫画なのでこのページを作りました、
わざわざこのページを見てくれた人に対してのおまけぐらいに思ってください(DVDの音声解説みたいな感じ)、
あと自己満足。

ちなみに本編の進行具合により書かないほうが良いような事も書きません
あと、この漫画(伝奇)の覚え書きなので史実とは違う部分も少々あります
本編に連動して情報を追加していこうと思います 、、、ヒマなら

後、そろそろどこを更新したかわからない文章量になってきたので更新した所には””と書くようにします

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■悪兵衛チーム (カッコ内は初登場話/で区切られているのは名前だけの後にちゃんと登場した場合)

 ○悪兵衛−(1)本編の主人公、本名 平景清、壇ノ浦合戦で失われたはずの草薙神剣(痣丸)を
         携え源氏に復讐を誓う平氏の生き残り。
         自分の事を悪兵衛とうそぶく理由は 秘密。
         ちなみにこの時代の悪という文字は現在の使い方と違い強いという意味合いが
         強かったらしいです、武士のあだ名等に多かった為やはり良い意味ではなかった
         とは思いますが、たぶん喧嘩上等とかそっち系ののりで使われた文字のような気が
         します。でも悪という文字があだ名に使われているのはこの時代だと
         ”悪左府”藤原頼長、”悪源太”源義平、”悪禅師”阿野(源)全成、”悪七兵衛”平景清
         だけ(俺が知ってる限り)なので相当な暴れん坊だったと思います。
         16話で過去に六波羅の禿であった事が明かされる、
 ○平景清−(1)上総藤原(悪)七兵衛景清ともいう、いっぱい名前がありスマン。
         平氏全盛時には滝口武者(天皇親衛隊)にまで上り詰めた。
         源平合戦では真っ先に飛び出して暴れまくるような人物として平家物語には
         描かれている、壇ノ浦もこの男が口火を切ってるし、、
         浄瑠璃とか歌舞伎とか伝承で語られる景清像をごちゃ混ぜにして漫画内で描いてます。
         史実では平氏の為に良く働いたから平の姓で呼ばれるらしいですが、漫画内では
         わかりやすい区切りが欲しいので、滝口武者になったときから平姓を名乗るようになったと
         してます。(と、思っていたのですが、読者様から景清の平姓について有用な情報をいただきましたので、
         それを採用させていただき、平姓になったから滝口武者になれたとします、順番が前後しただけですが。)
 ○巴御前−(1)本来なら源氏側の人間(木曾義仲の部下)だが、反頼朝でこっち側。
         つまり源氏ではなく義仲のみに従っていた。
         天冠を被り長い髪をたなびかせ薙刀を振り回すイメージ、、、
         なので髪切っちった(アマノジャク)。この時代、髪のバリエ少なそうだし。
         漫画内の年齢は聞かないで(笑)  かわいい方がいいじゃん。
         13話でさっそく悪兵衛と結婚しちった。
         22話から新ユニフォームになる、紐追加だけですが。
 ○服部家長−(4)忍者、平氏側として源平合戦に加わっていた。
         煙りの末と呼ばれる家長配下の ”組織”とする文献もあるが個人のあだ名にした。
         死んだ振りが得意。色んな事をすでに知ってて、悪兵衛と巴の仲人でもある。

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■八十面党

 ○葵御前−(8)巴と共に義仲に付き従った女武者、倶利伽羅峠で藤原忠綱(悪兵衛の兄)に討たれる。
 ○伊勢三郎−(2)義経の配下、漫画内ではぺらぺらな腕をしている。
         被っている面は”大飛出”面
 ○鎌田光政−(5)義経四天王と呼ばれる内の一人、盛政と合体 騒がしいだけの方。
 ○鎌田盛政−(5)義経四天王と呼ばれる内の一人、光政と合体 口から血ビーム。
 ○残夢 −(14)元八十面党、はぐれ 残夢は偽名で本名は常陸坊という。
         骨法の使い手、義経によって黄泉返らされた自分の体を呪っている。
         が、その力を使い、出来る事があると考えた時にはぐれた かも。
         そしてそれが全て水泡に帰したとき、自分に対する呪いは元凶である義経へと
         ストレートに向けられる事となった。
 ○静御前−(3/13)京一番の白拍子と言われた、義経の思い人。義経の子を宿すが
         生まれ出でた瞬間に頼朝により殺されてしまう、作中では黄泉返りに失敗して
         人間以外の魂が体に入ってしまった状態となってる。
 ○平知盛−(7/12)平清盛の四男で平氏の総大将の平宗盛を助け平氏滅亡まで戦った。
         公家化が進む平氏の中にあって唯一の武者らしい武者とも言われた、
         12話で顔登場、神にもっとも愛され、ヒーローになるはずだった男
         第22話で黄泉返りとしてやっぱり登場。
 ○平教経 −(21)一般的には景清よりも平家最強と言われる事が多い人。
         壇ノ浦で生き残った強い武者が景清だけじゃなければ知盛かこの人を主人公にしてたと思う、
         文献によって死んだ時期が違ったりする謎な部分もある人でもある。
         被っている面は”抜頭”面
 ○源(悪源太)義平−(13)悪源太の悪は悪兵衛の悪と同じような意味で、源太は長男って意味です。
         兄弟が多いので源太兄とわざわざ呼ばれている。ツルツル頭 1160年没
         この男が死んだ自分の兄弟を神返りとして黄泉返らせている。
         黄泉返った時はサラサラヘアーだった
         被っている面はオリジナル、悪源太面とでも。
 ○源(次郎)朝長−(14)源義朝の次男、1159年没。趣味の合わない義門の事を嫌っているが、
         当の本人もとても趣味が良いとは思えない、というか変態。
         黄泉返った後、その力は自分の変態趣味を満足させる為だけに使っている。
         22話で今の朝長の顔は平宗盛の顔を使っている事が明かされる、なので本当の顔はわからずじまい。
         一応フォロー入れときますが、漫画では酷い扱いのキャラですが、能や伝統文芸での朝長は
         悲劇の人として書かれる事が多い人です、戦に落ちた後、重傷を負って、動けなくなった朝長は
         父、義朝の手によって自害する事になるので。
         被っている面は”稜王”面
 ○源(三郎)頼朝−()源氏の項参照
 ○源(四郎)義門−(13)源義朝の四男、本編が白黒なのが申し訳ないが、真っ赤な直垂とおかっぱ頭で登場。
         八十面党として黄泉返らせる時にわざと人以外の魂を使う。没年不詳、多分1160年ぐらいに没
         登場した際の格好は”六波羅の禿”と呼ばれる平氏の自治組織を模した格好で、
         もと禿の悪兵衛を大いに怒らせる事となった。
         被っている面は”童子”面
 ○源(五郎)季義−()出てないけど隠す事でもないんで。1182年没
 ○源(六郎)範頼−()源氏の項参照
 ○源(七郎)全成−()源氏の項参照
 ○源(八郎)義円−()出てないけど隠す事でもないんで。1181年没
 ○源(九郎)義経−(2)源義朝の末っ子、1189年没
         言わずと知れた源氏の軍神、頼朝軍に合流して僅か四年弱(実質1年弱!)で
         平氏を滅亡に追い込む。義経がいなければこの戦は10年続いたと言われている。
         もしくは三国志のように北方は奥州藤原、東国は源氏、西国は平氏と、なってしまったかも。
         黄泉返ってからは烏の羽を持つ
         被っている面は”烏”面
 ○源(新宮十郎)行家−(23)犬
 ○源朝長の部下−(24)朝長といっしょに法皇の屋敷にやってきた2人組みの部下。
         被っている面は”納曽利”面と呼ばれるもので、舞楽では”双竜の舞”と呼ばれる舞を舞う。
         一撃で悪兵衛にぶった切られてるが面の下は元平家の武将、
         もちろん生前は景清と一緒に戦ってた人物。最後の言葉が「かげ、、、」ってのも、ああ無常。
 ○源(木曾)義仲−(1/6)以仁王の令旨により、頼朝より先に京へ入京し
         平氏を京から追いやった男。その戦いぶりは烈火のごとしで怒涛の進軍を見せた。
         そして入京後、朝日将軍となり、(実は朝日将軍とは実体の無い肩書きとも言われ
         ているが) 最終的に征夷大将軍にまで上り詰める。が、10日後に頼朝に討たれる事と
         なる。1184年没。因みに義仲の格好は連獅子からヒントをえてます、
         時代的にどうかという向きもあるとは思いますがかっこよさ優先。ついでに阿修羅ってる腕を
         隠すのには丁度良いので。
         20話で義仲が征夷大将軍になった経緯が語られた、史実では義仲が無理矢理なったと
         されているがこの作品内では法皇にちゃんと任命されている。
         因みに暴れん坊のイメージがつきまとう義仲ではあるが(もちろんそんな気もするけど)
         記録上では京に入った後、治安回復の努力とかしている。そんなに悪い奴じゃない、
         個人的には、後に書かれた書物とかが悪意に満ちてるだけだと思う。
         被ってる面は”鬼”面
 ○源(鎮西八郎)為朝−(13)頼朝の父、義朝の弟で、そのため一緒に登場した義門には叔父貴と呼ばれる。
         生きている状態であったならたぶん源氏最強、この当時から強力の者が現れると為朝の再来とか
         揶揄されるほどだった、でも黄泉返りの際、動物の魂を入れられたため、おつむが非常に弱い。
         鎮西とは今で言う九州の事で、子供の時から暴れ者だった為朝を京から九州に追放した際、
         2年で九州を制圧してしまった所からこう呼ばれる、とにかくその一生は化け物じみていて
         さまざまな伝説をも生むに至った。被ってる面は”狸”面
 ○武蔵坊弁慶−(1)源義経第一の臣、義経とともに1189年没。
         因みに弁慶が被っている面は”不動明王”面で、昔やったTVの時代劇で
         弁慶の立ち往生の時”死して不動とならん”と叫んでいた弁慶が
         印象に残っていたので不動にしてやった が、最後はUMAっぽくなってる。

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■平氏

 ○平清盛−(20)栄華を極めた平家一門の棟梁、武家が実質政権を獲ったのは
         源氏と思いがちだがこっちが先、色に負けて頼朝らを殺さなかった事が悔やまれる。
         残念!
 ○二位の尼−(2)平時子、清盛の妻、2話で入水した人です。
 ○藤原忠綱−(8)悪兵衛の兄で倶利伽羅峠で巴に討たれる
 ○山吹 −(1)巴の従者 文献により色々な説がある女性

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■源氏

 ○安達盛長−(4)頼朝の配下、頼朝の幼馴染でもある。
 ○今井兼平−(9)義仲の配下、巴の兄でもある、鬼剃り。
 ○梶原景時−(4)頼朝の配下、和田義盛が番長だとすると裏番長な人。
 ○曾我五郎−(19)兜に五と飾ってる。北条義時の配下。
 ○曾我十郎−(19)兜に十と飾ってる。北条義時の配下、五郎とは兄弟でこちらが兄、史実上では曾我兄弟は
         義時の配下ではないけどね。
 ○畠山重忠−(4)頼朝の配下、顔に一文字の傷がある、何気に熱血
          もうちょっと強力っぽく描いた方が良かったかも。
          四話での行動は重忠自身謀反の疑いをかけられた過去がある為。
 ○北条時政−(13)頼朝の配下、髭ともみあげが繋がってる。
 ○北条義時−(20)時政の息子、髪の生え際のラインが美しい。因みに本編中で北条は平氏の出だと
          書いてあるが、源頼朝を旗印に掲げて平家に戦を仕掛けた板東武者と呼ばれる武士団の多くは
          実は平氏の出だったりする
 ○源(三郎)頼朝−(1/4)源義朝の三男、
         源氏の総大将、義経ばっかり評価されてかわいそうな人。
         頭をパンチパーマにしようとも考えたがやめといた 正解。
         そして作中でも義経に苛められてて、やっぱりかわいそうな人。
         それはともかく頼朝が伊豆の蛭ケ小島に流されていたとき、ある夜翁が現れ、
         「早く兵を起こして平氏を討滅し、天下を統一しなさい。私は鎌倉鎮座の神である」
         とせかしたという伝説がある。で、鎌倉入り後に社殿を造った神社が佐助稲荷神社。現在もあります。
         祭神は宇迦御魂命、話が長くなるので割愛しますが須佐之男神に帰一する神名とする説もある。
         それがどうしたと言われればそれまでですが。
 ○源(六郎)範頼−(4)源義朝の六男、生きています。
 ○源(七郎)全成−(19)源義朝の七男、生きています。
 ○和田義盛−(4)頼朝の配下、今で言うと官房長官みたいな役どころか?
         頼朝配下の中 何気においしい所を持っていく。

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■公家とかその他

 ○あさひ−(14)八十面党に襲われた落人村から残夢が救い出したちびっこ。モヒカン
 ○後白河法皇−(20)第七十七代天皇、とてもエライ人です、本当は顔を向けただけで殺されても
         文句が言えないぐらいの人です。
 ○西行法師−(10)歌人として現在も有名な人物だが、史実的にも重要人物。
         高野山で修行中に反魂の秘術で死人を黄泉返らせた話も有名。
         実はこの物話が始まる前の年に死んでいる。没年1190
 ○以仁王−(20)平氏追討の令旨を出し、それによって頼朝ら源氏は旗揚げした、つまりクーデターの
         発起人、でも当の本人は直ぐに鎮圧された。

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■神仏系

 ○天津神−(1)神道で言う所の高天原に住む神々。
 ○天照 −(4)天照大神。
 ○神返り−(10)ただの黄泉返りではなく十種神宝を用いて悪源太が自分の兄弟を国津神として
         黄泉返らせたのを指して特にこう呼ぶ。
         なので、死んだ兄弟分の神返りがいる
 ○草薙神剣−(2)壇ノ浦の戦いにおいて二位の尼とともに入水したとされる三種の神器の1つ。
         あとの2つの神宝はすぐに拾い上げられ事なきを得たが剣だけは見つからなかった、
         史実では”それ”はレプリカで本物は別にあったという事になっている。
         現在でも誰も見ることが出来ない物なので形に関しては想像です、それでも盗み見た
         人はいるもので、その言を借りると”剣身は両刃で白く、鍔も鉄の一体型で、
         柄は扁平中抜きになっている”から、この形に落ち着きました。
 ○猿田彦−(7)天孫降臨の際、瓊瓊杵尊を道案内した神、祭などで先頭を天狗みたいな面を
         被っている人が歩いていたらそれが猿田彦です
 ○神武天皇−(4)初代天皇。
 ○天孫降臨−(4)高天原の神々が地上の支配の為にその直系の代理が地上に降臨する事を言う。
 ○十種神宝−(10)三種の神器とともに天皇家に代々伝わってきた神宝だが平安期になくなっています、、、
         というのが定説になっていますが、実は現在も奉納されているとされる神社はあります、
         3社ぐらい、でもやっぱり一般人は見ることが出来ない物なので確認できず。
         その物自体はダイレクトに黄泉返りの道具みたいな扱いのしろものです。
         この漫画内では、その一つ一つに国津神の魂が封じられているとしてます。
 ○大無量寿経の浄土の地−(24)あの世、というか朝長的にはこの世を指している様子。
 ○瓊瓊杵尊−(4)(古事記だと邇邇芸命 他色々あります)天照大神の孫で神武天皇の曾祖父にあたる
 ○はぐれ −(8)八十面党の中から出た離反者の事
 ○彼岸の先−(10)あの世
 ○布瑠言−(10)いわゆる黄泉返りの呪文です、
 ○八十国津神−(10)天津神が天孫降臨でやってくるまで、この国を支配していた神々
 ○八十面党−(4)一度死んだのち、黄泉返った源氏のゾンビ軍団。黄泉返った事がバレないように
         面を被って顔を隠している所から八十(やそ−この時代でいっぱいという意味)面党と
         呼ばれる。彼らがバレないように顔を隠さなきゃならない理由はそのうちに。
 ○八咫烏−(1)古事記や日本書紀にある道案内の神、この漫画内ではもうちょっと安く使ってます。
         日本サッカー協会のシンボルマークとして有名。
 ○八握剣−(24)悪兵衛に会いに来た朝長がついでに持ってきた剣。
         十種神宝の一つでもあるこの剣は、草薙剣と同じく神璽宝剣と呼ばれる。
 ○大和の大蛇−(7)無い脳みそ絞って色々考えてんだーよ 今は書けんけどね
 ○黄泉国−(6)あの世
 ○黄泉返り−(1)黄泉から現世に甦った八十面党の事です

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■その他

 ○悪兵衛が隠れ住んでた社−(1)ここだと特定はしませんが今もある社です。
 ○悪兵衛が彫ってた仏像−(1)本編を見てこの時代は四角い形だったのね?と聞かれましたが
         違います、悪兵衛が下手なだけです。
 ○悪兵衛の面−(1)5話で血ビームで壊れなかったので金属製ということで。
 ○悪兵衛の鎧−(7)7話でアバラを折ったままの悪兵衛がなんだか硬そうという理由からか
         勝手に神社の宝物庫から持ってきた鎧、当時としても古代の鎧で、
         何かありそうな形をしてるがただの鎧です、現代に復元された古代の鎧や、出土された鎧等を
         ごっちゃにして描いてます
 ○痣丸 −(1)悪兵衛がいつも自分の痣を写している為勝手にそう呼ぶ剣。→草薙神剣
         昔見た市川雷蔵の映画「斬る」(だったっけかな?)に痣丸という刀が出てて
         (もちろん平景清が使ってた刀として)自分で顔を焼きその姿を写したからそう呼ばれるは、
         そこからヒント貰ってます。
 ○東夷  −(13)あずまえびす 平氏が源氏の事を侮蔑の意味を込めてこう呼んだ、東方の蛮人という意味。
         20話でこの作品内でのこの言葉の位置付けが明かされる。
         夷とは恵比寿と同じ意味で現在だと七福神の1柱に数えられてるが、そのルーツは、蛭子命や
         異邦人とも。それがなぜ七福神の1柱にまでに成ったかというと日本の神道では
         祟り神はあがめて怒りを納めるものだからともいわれるている
 ○粟津 −(1)悪兵衛が巴に言った地名、義仲の最後の地と言われている。
 ○家長の体質−(6)脱臼癖をつけてあるとあるが常人には勿論無理、(脱臼ってかなり痛い)
         現在だとコラーゲン異常の一種の症例に数えられるであろう体質の持ち主だから可能な技。
         と、本編中に注釈を入れたかったが、諸々の事情によりここにしか書けません。
 ○厳島神社−(20)広島の宮島に現在もあります、なかなか良い所ですよ。
 ○美しくない−(24)朝長が泣いている悪兵衛に対して発した言葉、
         無責任で申し訳ないですが朝長の言動は描いている作者ですらよくわかりません。
         多分こんな状態だとこう言うだろなー、、、、のみで描いてます。
 ○俺が考案した弓、、−(14)家長が作った秘密兵器、というかパチンコ。
 ○清水寺境内地主神社−(9)清水寺というのは清水の舞台で現在も有名な所です、
         その境内に地主神社も、恋占いの石もあります。ちなみに景清(悪兵衛)にも縁がある寺です。
 ○狩衣  −(13)公家男子の日常服、義経が着てるタイプの着物です。後々に公家の礼服となったが、
         この当時はラフな格好として、公式の場では着る着物ではなかった。
         因みに本編中義門の着る衣装が真っ赤な直垂と言いつつこの狩衣を着てますが、
         より子供っぽさを出す為にそうしました、実は直垂ってのは本編中では、
         武家の人間がが多く着てるタイプの服で、ちょっと大人っぽい為ウソ描きました。
 ○霧島神社−(4)最古の神社の1つだが何回も火事で焼けてるので想像です、この頃は小社だった
         みたいだが現物が無いので現在の神”宮”の形を参考にしました、今とは場所も違います。
 ○熊   −(2)今も昔も日本生態系の頂点、、、のハズなのだが2Pで死亡。
 ○倶利伽羅峠の戦い−(8)木曾義仲が牛の角に松明をつけて突進させ平氏を崖から追い落としたと
         言われているが義仲側にも戦死者が結構いることから、そんな簡単な戦いではなかったろうと
         思います。
 ○源平討魔伝−namcoから出てるゲーム。漫画のうんちくじゃないですが、これが無ければ
         景清自体も知る事はなかったと思う。当のゲーム自体は微妙(失礼)なのだが
         それを面白く感じさせてしまう程世界観が完成していて、もちろん自分も好きでした
         鎌倉時代版魔界転生系伝奇の出だしとして、つっこみ覚悟の上で あえて
         キャッチ−なこの形で始めました。誰も知らん武将出してもしょうがないんで。
         でも一番最初に柳生十兵衛対宮本武蔵をやってしまったかも。
 ○恋占いの石−(9)現在も観光客や修学旅行生等に大人気らしい。作中に出てきたのは
         少々取材不足で位置関係等が不明瞭ですが勘弁してね。
 ○小烏丸−(7)巴が5話から使いつづけてる平氏の宝刀、鋒両刃作と呼ばれる先端から半分以上が
         両刃になっているつくりで普通の太刀より小ぶりな形の太刀。
         この太刀も草薙神剣同様壇ノ浦で無くなったとされてるが江戸時代初期に見つかったとも、
         最後に持っていた人物は諸説ありますが一番お話にからみそうな平知盛説を採用です。
 ○骨法 −(15)この時代の格闘技の一つ、他には相撲等もあった、掌底攻撃がメインの格闘技で
         超接近戦を得意とした、らしい
         作中では黄泉返った残夢が行使していてとんでもない威力になってる
 ○猿  −(8)ニホンザル スノーモンキーと呼ばれ雪で遊んだり温泉に入ったり芸をするのは世界的に
         珍しいらしい、ニホンザルが世界で一番北に生息する種類の猿でもある。
 ○神璽宝剣−(2)神璽という言葉自体は三種の神器の中でも勾玉のみを指す場合が多いのですが、
         本来の意味”神の印”という意味のみで使っています。
         肉体のみではなく魂自体を断ち切る剣。それ自体に意思があるかのような描き方をしてますが
         作品中ではその意思を喋ったり文章にしたりはやりません。
         というか神様の言葉なんて俺にはわかりません。擬人化できるものでもないと思ってます。
         (神返りは国津神の魂も入ってますがベースは黄泉返りなのでぺらぺら喋ってますが)
 ○征夷大将軍−()本来は夷敵を討つための臨時の将軍という位置付けの役職で、
         戦争時という非常時の国の最高責任者という事、だから武士の世界は幕府(軍の幕内)と呼ぶ。
         頼朝以後(作中ではまだ頼朝は征夷大将軍ではありません)は、戦争中だと言い続ける事で
         朝廷に対して発言権を武士が持ちつづけた。それこそ江戸時代が終わるまで戦争中と
         言い続けたからえらい、で、征夷大将軍となったのは義仲が史上4人目、頼朝は5人目となり、
         (実は文献によって歴代に任官した数はマチマチだったりする。)
         それぐらい朝廷からすると任命したくない役職でもあった。
         20話でこの作品内での征夷大将軍の位置付けが明かされる。
 ○それまでの戦なら〜−(19)舟の水夫や漕ぎ手は非戦闘員として戦で狙われる事はなかったらしい、、、
         てか源氏でも平氏でもない一般から集めた人間だし、いなけりゃ舟自体出せなくなっちゃうから。
         が、天才義経さんはやっちゃったわけです。屋島の戦いでは悪天候の中、船を出さなけりゃ
         お前ら漕ぎ手全員ここで順番に殺すぞと言ったのもこの人、義経記以降の義経さんは悲劇の
         ヒーローとなってるけど、本来は野武士団のリーダーですから、それぐらい当たり前だったんじゃ
         ないかと思います。(そこにシビレる!あこがれるゥ〜! byジョ、、、)
 ○高千穂峰−(4)地名の高千穂とは別の場所にあり鹿児島県に属する霊峰。
 ○壇ノ浦の戦い−(1)現在の関門海峡にあたる海上での戦い、全国規模の天下分け目の大戦となると、
         結構意外だが壇ノ浦と関が原と明治維新ぐらいしか無い、つまりそれほどの戦だった。
 ○天皇の即位にも、、、−(20)史実として源平合戦自体が三種の神器の取り合い合戦だった。
         なぜなら天皇の即位には三種の神器が必要な為、現在もそう。
 ○仲人  −(13)仲人の起源ははっきりいうと不明、鎌倉時代の武家社会になってからだろうといわれてるが、
         紀記に仲立ちという祝言に際しての立会人の存在が明記されてある事から、
         おかしくはないだろうと思ったので仲人の記述で通しました。
 ○二本の太刀を自在に操る事なんか出来ねぇ。。−(7)悪兵衛が2本の太刀を振り回す義仲に向かって
         発した言葉(脳内でだが)、後年宮本武蔵の二天一流を継ぐものがいなかった理由の一つと
         してその怪力があげられている、つまり二本同時に操る怪力がなければ二刀流自体無理
         ということだ。刀を振るだけじゃなく 斬った後抜く事が出来ないらしい、
         でも多分悪兵衛ぐらいなら出来ると思う(←この男も怪力自慢系) 二本ならな〜
 ○南無八幡台菩薩−(19)間違いました八幡”大”菩薩です。源氏の旗に書いてある文字です。
         しかも単行本用に修正する時間が無かったので単行本でもそのまんまです。がっくり
 ○八百年後ぐらいに。。。−(4)家長が巴に言った言葉、この時代”八”という文字は多いという意味で
         よく使われた(八十−やそ、八百万−やおろず)ため、けっして現代を指している訳では無い
         、、、ちと苦しいか(汗
 ○鳩  −(13)伝書鳩 家長が使った。白い鳩が良いかとも思ったがこの時代に白い鳩がいたかどうか
         わからないので当り障りの無いのにした。
 ○火玉 −(4)でかいかんしゃく球。
 ○火玉連琵琶 −(7)家長手製のマシンガン。つまりワルノリ 色々な機能があるぜ!
         平家琵琶(←現在の呼び方)としても使える、平家琵琶と今の琵琶との違いは弾き方、
         巴が弾いている絵があるが ホントはもっと琵琶を水平に構えて弾く。
         つまり巴も弾くのは下手。
         11話で新機能登場→火炎放射機能。
         12話で新機能登場→オプションで火玉爆裂弾(グレネード)を装備できる。
 ○七久里の湯(8)−七苦離とも書く、現別所温泉 日本最古の温泉の1つで由緒正しい温泉
         別所と言う地名自体、義仲や時の豪族の別荘地として栄えたためらしい。
         葵の湯とかある。
 ○日向国−(1)ひむかのくに 現在の宮崎県。
 ○豊後の国−(8)ぶんごのくに 現在の大分県
 ○平氏の落人−(13)壇ノ浦を船で逃げつつ偉そうな口上を述べてたが4ページ後に死亡。南無
 ○面掛行列−(7)現在も9月に行われている祭 もちろん写真撮影を兼ねて取材に行って来ましたがな。
         まったりとした感じの祭でした 行列自体は17世紀ぐらいから始まったらしい
         痣丸自体は12世紀後半でそろそろ13世紀という時代(1191年9月スタート)の物語です。
         ちなみに寿永四年とか本編中に旧暦も書いてますが、年号コロコロ変わって判りづらくなる
         だけなので西暦表記メインにしたいです。
 ○由布岳の大火−(12)山火事。
 ○義仲最後の主従五騎−(8) 源義経に大敗した義仲が粟津に落ちるとき残ったのは、巴を入れて
         五騎だけだった。その時の義経の軍は6万対する義仲の軍は7千、そりゃ負けるって。
         (本編中で主従”七”騎と書いてしまいましたが、読者様の指摘により間違いが判明。)
 ○六波羅の禿−(16)平氏が栄華を味わっていた頃にあった最低の自治組織、
         要は平氏にあらずんば人にあらずとまで言ってた頃の告げ口団体、←最低でしょ
         告げ口だけじゃなく暴れまわっていたらしい、で、悪兵衛はそのOB 
         おかっぱ頭に真っ赤な直垂を着た格好がその特徴だが、正確には”切りそろえた髪型”
         なのでおかっぱ頭の悪兵衛は想像しないで い た だ き た い




後、私の知識もたかが知れてるので間違い等ありましたらメールいただけると嬉しいです