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1日目 2009/4/29

アメリカへ出発 どうなる豚インフルエンザ

出発の前日、WHOが新型インフルエンザの警戒レベルを「フェーズ4」に引き上げました。 ちょっとだけ出発を迷ったけれど、アメリカでは死者も出ていないし、外務省はメキシコしか渡航延期勧告を出していないということで、旅行は計画通り行くことにしました。旅行中にどんどん騒ぎが大きくなって怖くなってしまいましたが。。
今回使ったエアラインはユナイテッド。 ラスベガスに移動するには一番乗り継ぎがよかったので、選択しました。機内サービスの充実度はアメリカンの方がいいと思うけれど、仕方なし。 3月初旬に予約して国内移動の飛行機はほとんど空いていませんでした。

空いている!?成田空港

ゴールデンウイークの初日。 長蛇の列を懸念していたけれど、思いの外、成田空港のターミナルは空いていました。ブタインフルエンザの影響ではないと思うけれど、あっけにとられるぐらいスムーズに搭乗手続きが終了。 チェックイン後は、屋上の展望エリアで飛行機を眺めながら時間をつぶし、搭乗時間のちょっと前にゲートへ移動しました。 ユナイテッドのボーイング747が駐機しています。 2004年のニューヨーク行きと同じ風景だなあ。いざ搭乗!と搭乗券を改札機に通すと、なぜか跳ねられる。 ユナイテッドの係員がチケットを再発行したのですが、なぜか番号が違っている。
なぜかと思いきや、家族連れを隣同士にしたからとのこと。あう、 飯屋で相席にするときにも普通は前から座っていた客に断り入れるだろう。 まあ、 同じ通路側の席で、前の方に変更になったからいいけどさー。

座席狭いよ!

通路側の席。 便所に出るのに気兼ねしないから、海外に行くときはいつも通路側を指定しています。 今回3列シートの真ん中に座った人は、日本人だけど私以上に体格のいい人だ。両腕が私のシートのほうまではみ出してくる。こまった。 睡眠中も、手すりの奪い合い? で大変。 結局、あまり眠れなかったなあ。
これまでのアメリカ行きはなんだかんだいっても、途中3時間以上は寝ていられたのだけど、今回はほとんど記憶がある。サンフランシスコに到着してからが眠くて辛かった。

機内ではマスク

今回の旅行ではブタインフルエンザも怖かったし、一応空気を読もうということで機内ではマスク着用していました。 街中では不要だと思うけれど、飛行機の機内でマスクするのは、インフルエンザ予防は別にしても、乾燥防止に効果があることがわかりました。 喉の渇きも少なく、過ごしやすかった。
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成田第一ターミナル。 ゴールデンウイークにしては人が少ない!? 出発ロビーには、新型インフルエンザの注意を呼びかけるポスターが貼られています ユナイテッド航空機内食

さあ、アメリカに出発

サンフランシスコ!

眠れないまま、アメリカ本土へ。 ユナイテッドの機体には、個人用モニターは無いので前の方のプロジェクターに映される機体の地図を見続ける。 太平洋を南下し、サンノゼあたりでサンフランシスコ湾を越え、フリーモント手前で、およそ270度左旋回。 湾の上で高度を落としながらやがて着陸。 着陸直前に見える101号線で車がみんな右側通行しているのをみて、「あーまたここに来たんだ!」と思うのだ。
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もうすぐサンフランシスコに着陸!
今回はエコノミーの中でも比較的前の座席だったので、出るのも早い。 747で400人近く乗っているので、後ろの方だと、入管で長くまたされるけれど、今回は楽かも。 急いで入管にたどり着くと、各ブースで5人ほどしか並んでいない。 これは時間短縮が期待できる。 .. と思ったのだが、今回はどのブースも時間がかかっている。 一人当たり5分ぐらいは面接をしている。これまでだったら、もめない限り2分程度で終了するのに。 私は普段から入管はスムーズに行く方だけれど、今回は念入りに質問された。 帰りのチケットを提出させられたのは初めて。指紋も、10指全部を取るようになっていた。何に使うのだろう。 結局5分ぐらいかかってようやく通過。 税関はいつも通りフリーパスだったけどね。 トランジットがあるので、もう一度荷物は預けた後、国内線のゲートへ徒歩で移動です。 ラスベガスへの乗り継ぎ便という事で、待合室には日本人が多い。ほとんどの日本人はマスクをしているな。 私も空気を読んでマスクしていました。余裕をもったため、乗り継ぎまで3時間近く開いてしまいました。 軽く仮眠をしたり、コーヒーを飲んだり、はたまた公衆インターネットの使い方が分からないというイタリア人にキオスク端末の使い方の質問をされたり(なんでオレにピンポイントで質問したんだ??)なんて時間をすごしいざラスベガスに向けて出発。

ラスベガスへ移動

ラスベガスへの機体はUS Airwaysの A320。日本でもローカル線で使われている小型ジェット機です。機内もアットホームな感じ。 出発前に機長が現れて挨拶するし、直前までコックピットのドアは開けっ放しにしているし。 スチュワーデスは、格闘系のスポーツ選手かと思うような体格の良さ。こりゃハイジャックの危険性はないな。 今回一つチケット手配で失敗したのは、アメリカ国内便も、通路側を指定してしまったこと。 途中で気がついてHISに「アメリカ国内は窓側に!」と依頼をしたけど、埋まっていたかで変更できなかった。窓側2列は、カップルが座っていて、二人でいちゃついているから窓の外が見えない。。 出発から1時間ほどの飛行時間でラスベガスに到着。 飛行経路から想像するに、ヨセミテの山が見えたはず。 もったいない。

カジノもあるマッカラン国際空港

着陸の直前は、ちょっとだけ外の風景が見えました。 まさになんにも無い砂漠。砂漠の中にぽつんと街ができているのがラスベガスですな。空から見るとよく分かります。 ラスベガスのマッカラン国際空港。ここはラスベガスのホテル群の目と鼻の先。ラスベガスのホテル街のためにできた観光用の空港ですけど、4本の滑走路を持つ本格的な空港。 この空港は、ターミナルの中にスロットマシンがある(もちろん換金できます)のが特徴。さすがはラスベガス。 待合エリア、バゲージクレームなど、待ち時間がある場所にはかならずスロットが置いています。 さすがはラスベガス。
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サンフランシスコからラスベガスへむかう飛行機。出発前に機長が挨拶 ラスベガスのマッカラン空港。飛行機のすぐ後ろにはホテルのビル群が建ち並びます。まさに目と鼻の先 マッカラン空港の荷物受取所(バゲージクレーム)。ここにもスロットマシンがあります。 ちょっと荷物が出てくるまでカジノで遊ぼうということでしょうか

さあ、行動開始だ

レンタカーで移動開始


今回はラスベガスはあくまで出発地。近くのカジノ、ホテルには目もくれず、レンタカーオフィスに直行です。
バゲージクレームのすぐ横に停まっているレンタカーシャトルバスに乗り込み、レンタカーオフィスに移動。 アメリカの大手空港らしく、レンタカーオフィスは空港横ではなく数キロ離れたところにあります。
レンタカーシャトルを降りると、風が暑い。 サンフランシスコでの乗り継ぎ時はひんやりとしていたけれど、ここ砂漠のラスベガスは4月末とはいえ、初夏の陽気。 これから数日砂漠の中を走るけれど、暑そうだなあ。
今回のレンタカーもハーツレンタカー。 2005年にハーツの「#1 Club Gold」という会員登録をしていて、予約や借り出しが優待されるのだ。 例えば、借り出しの時は駐車場に直接向かって、自分の名前が書いてある車に乗り込めばそれで手続き完了。
今回も事前に申し込みを行ったのだけど、なぜか掲示板に名前がない。。 係員に確認すると、「チェックアウトが10時で予約されてたけど、遅くなったので取り消されてました」とのこと。 予約WEBではチェックアウト時刻を入れるところはあるけど、時間は適当でもいいものだと思っていた。
まあ、すぐに車の割り当てをしてくれたのでOK。 今回の車は、トヨタカムリでした。 今回もフルサイズで予約しました。一人で移動するには大きくてもったいないけど、やっぱり長く走ったときに疲れかたが違う。大きめの車だと楽です。

ラスベガスの街へ走り出す

レンタカーオフィスから高速に出る道でちょっと迷ったけど、なんとか大はまりもせず、無事出発。 今日の行程は、一度道に乗ってしまえば、迷うことの少ない一本道なのであとはオートクルーズに任せましょっと。
アメリカでの車の運転は2年ぶり6回目か。初めてアメリカで運転した2002年の時は左ハンドル車に慣れず左車線にはみ出すこともあったけど、もう何度も走っているので慣れてきたな。 ラスベガスを出てしまえば大きな都市もなく、渋滞もなく楽です。
今日の行程は、ラスベガスからインターステートI-215 → I-515 → US93 でキングマンへ。 200km弱のちょっとしたドライブです。
最初の街。 フーバーダム工事のために作られた街 Boulder City 。フーバーダムへは街を突っ切って行くのだと思っていたら、街の入り口で左折なのか。間違ってしまった。2002年の時にも通ったけど、そのときは間違えなかったのにな。 まあ、砂漠の中のちっちゃな街の風景を見られたからよしとしましょ。
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レンタカーオフィス。 プレステージカーとして、シボレーコルベットも置かれています。1週間10万円ほどで借りられますが、さすがに自重。車好きの人にはお勧め!。500馬力近くあるそうです。 ボルダーシティ付近のUS93号。砂漠の中を通っていきます

超大型ダム フーバーダム

ここまでは道が広かったけど、この先はフーバーダムのあるあたり。ちょっと峡谷になっています。 つづら折りの狭い道を下っていくと、秘密基地のようなフーバーダムから伸びる電線、変電所が見えてきます。1931年から工事が始まった超巨大なダム。 コロラド川の峡谷を埋めて作られています。貯水量は、琵琶湖の1.5倍という超大型ダムです
US93は、ダムの堤防の上を通るため、大型車が通行禁止です。 アメリカの物流を支える18輪のトレーラーはここを通れません。フーバーダム以外はラスベガスからキングマンまで広い道なのですが、ここがネックになっていてUS93号は乗用車しか走っていないスカスカの道なのですな。 それを改善しようとして、いまフーバーダムの下流に橋を架ける工事が進められています。 断崖絶壁に建設中の橋をみると、時を超えてフーバーダムの建設当時の苦労が偲ばれます。

フーバーダムで車を止め、30分ほど散策。 ダム近くには有料の駐車場もあるけど、かすかな記憶で無料駐車場があったことを思いだしました。 意外と覚えているものです。
今は水が少ない時期なのか、ダムの取水口までがはっきりとみれます アメリカのダムでは、日本では見かけないようなダイナミックでちょっと怖い吐水口があります。ネットで「ダム穴」とかいわれていますが、フーバーダムの穴もちょっと怖い。 どこか闇の世界につながっていそうな大きな穴が空いています。。 こういう大きな構造物をみると漠然とした恐怖がおきます。

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フーバーダムの近くにあるアリゾナ州境の看板。フーバーダムは,ネバダ州とアリゾナ州の州境にあります 建設中の橋。断崖の間に橋を架けています。難工事。日本の大林組が作っているそうです。 ダム横の穴。満水時にはここから下流に水が抜ける構造

荒野の一直線 US93

フーバーダムを超えて南に行くと、これぞアメリカの荒野という風景に出会えます。 周囲の大平原を一直線に突き抜けるハイウエイ。
対向車線との間には50mほどのスペースを空けているという豪勢な土地の使い方です。 速度制限は65マイルで、オートクルーズをセットした後はのんびりと運転するだけ。 ちょっと退屈ですね。 交通量の少ない道で、前後に見渡す限り一台も車がいないという事もしばしばあります。 たまに速度を上げた車に抜かれるぐらい。
昔この道を通ったときは途中のゴーストタウンに寄り道をしたけれど、今回はもう夕方だし、一直線に目的地キングマンを目指します。 フーバーダムから1時間ほどでキングマン近郊に到着。

キングマン

キングマンは、インターステートI-40沿いというか、ルート66、BNSF鉄道沿いにある街。古くからアメリカの東西の交通の旅籠宿として栄えてきた街です。
街の中心にそびえるのが、ルート66と名前の入った機関車用の給水塔。 ルート66の中でもシンボル的な存在のこの給水塔。前回キングマンに来たときは見落としていたので、今回ぜひ見ておきたかったポイントです。 タイミングよくBNSF鉄道の貨物列車がゆったりと通り過ぎていく所でした。
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土漠の荒野を一直線に伸びる道路。US93号。 アメリカらしい風景。 キングマンの街の中心にあるBNSF鉄道の給水塔。ルート66のモニュメントとしても有名です。
さて、もう5時近くになり今日の宿を探さなければ。今日はキングマンのどこかのモーテルに宿を取る予定で事前に予約はしていません。
道沿いを走っていると「H」のマークを発見。これってホテル街というマークかなあと思い、街の中心部へ。 あれれ? ホテルは見えないなあ。 そのかわり、大型のスーパーを発見。 どちらにしろ今日のメシと明日の間食を買い込む必要があったので、ここで食料を調達。
元来た道に戻って、もう少し直進すると、 I-40 との交差点沿いに何軒かモーテルが見えてきました。 探すのが面倒なので、最初に見えたベストウエスタンにチェックイン。 後から考えたら、「ベストウエスタン」はモーテルの中でも高級な方なので、ちょっと高めだったけど、まあいいかー。
フロントのおばあさん(推定70歳以上)「あなたはAAAの会員ですか?それとも米軍関係者もしくは老人パス保持者ですか?」
私「どれでもありません」
(真顔で老人パス保持者ですか?とか聞くなよ(笑) マニュアル文化だわ)
まあ、割引してもらえないのかなーと思ったら、サービスでAAAの割引レート適用してもらえた。 ちょっと高めなだけあって、部屋の設備は整っている方。 冷蔵庫、電子レンジなど整っているし、バスタブもゆったり目。 そうそう。アメリカではバスタブの有無は重要。 シャワーしかついていない所なんてざらにあるからなあ。
当然のようにWiFi も無料。 無線LANのセキュリティがなくてもつながるのはちょっと気になるけど、モーテルの場合、認証無く勝手にネットにつなげられるケースが多いな。
ここでPCで日本のニュースを見ると、わずか1日でブタインフルエンザの状況がかなり悪化している。。。 日本に無事帰れるのだろうか。。 とちょっと心配になったが、もうしかたなし。 旅行を楽しむことに精一杯になろう。
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今日のモーテル。停まっている車が今回使った、トヨタカムリ 日本のテレビがリアルタイムにアメリカでも見られてしまうというのも便利なのかなんなのか。アメリカは夕方ですが、日本の昼12時のNHKニュースをリアルタイムで視聴。旅情もなくなっちゃいますね。
そんなことで初日終了。
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