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1日目 2006/8/5  (ソルトレイクシティー)

アメリカへ出発

今回の旅行は航空会社をユナイテッド航空にしました。 結構前に予約していたとはいえ夏の最盛期。かなり高い。。 またいつもと同じアメリカ一人旅です。 16:05にサンフランシスコに向けて出発。 その3時間ほど前に成田エクスプレスで成田空港に到着しました。 UA、全日空などスターアライアンス系の航空会社は新しくできた第一旅客ターミナルに集結しています。 新しく出来ただけあって、ターミナルは広々しています。
最近はチェックインは自動チェックイン機で行うのですね。航空会社社員がキーボードを叩いて行っていた作業を客が自分自身でタッチパネルを操作して行うのですけど、登録する項目が多くてとても面倒。 これだとどちらが早いのかよく分からない。。。結局、マイレージカードの入力が出来無くって航空会社の人に入力してもらいました。

航空会社の人「サンフラン経由ですね」...「サンフラン」って略すなー。 新しくなった成田空港では免税エリアに「NARITA NAKAMISE」という大規模な買い物スポットが出来ていました。 化粧品から電化製品までいろいろありますね。そうそう。 なぜだか「AKIHABARA」なんて店まで。。 ぶらぶらすること1時間ほど。出発の時間がやって来ました。
去年と同じくユナイテッドの太平洋線です。 ボーイング747-400です。 ただ去年も感じましたが、ちょっと内部は古いですね...液晶モニタもないし、全般に作りがぼろい。。。 今回は椅子がぐらつく!!!。椅子が床にちゃんと固定されていないので揺れると椅子がガクンガクンってなる。これってぼろいとかいっている場合ではない。まあ、墜落しなければいいか。
そんなかんなで離陸。 いってきまーす。
そうそう。 ユナイテッドは機内放送の9ch で航空無線をモニタできるのですが、なぜだかこの機体では聞こえませんでした。 やっぱりぼろっちいのか、それとも太平洋線では意図的に聞こえなくしているのかどちらなんだろうな (あとで書きますが、アメリカ国内線ではちゃんと聞こえました)
今回も座席は通路側を選びました。 気軽に席を立てます。 隣の人はぐっすり寝ているようで、途中で起こされることもなく気楽。 途中で4時間ほど睡眠。 まあ、最近は椅子で寝ると腰が痛くなってしまうのですが。。

アメリカ入国

夜明けを機内で迎えて、ちょっとするとサンフランシスコ到着です。 サンフランシスコ湾をサンノゼ方向から進入。下には橋が見えます。対岸で旋回してサンフランシスコ空港に到着。 遠く見える高速道路(I-101?)は 車が右側通行。いよいよ来ましたアメリカー。
座席が後側だったこともあり、降機は最後の方。 空港の通路を駆け足で急ぎましたが、すでに入管には長い列が... 多くの人が入管フォームをちゃんと書いていないのか書き直しさせられているみたいで時間かかっている。。。結局30分以上待たされました。 私の場合はさくさくと終了よかったよかった。
サンフランシスコで今度はソルトレイクシティに乗り継ぎです。 一旦スーツケースを受け取り、 荷物再預け入れです。 まあここまでは 早かったです。 その後、国内線のセキュリティーチェックが時間かかる。 ここでも30分ぐらい待たされました。 ただこの「30分」というのはまだまだ短かったのだと思う。 今回旅行中にイギリスでのテロ未遂事件が起きたために、セキュリティーがとても厳しくなり1時間以上かかるのは当たり前になってしまったからな(帰国日にはとても時間かかりました)。
ソルトレイク行きの飛行機は エアバスA321。 日本でもローカル線に使われている小振りなジェット機です。 この飛行機で1時間30分ほど。 だいたい東京ー福岡 ぐらいの距離でしょうか。 途中は、一面砂漠。 ちょうどネバダ上空を飛んでいる感じでしょうか。 しばらくすると、ソルトレイク到着です。
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成田出発。 ユナイテッド航空のボーイング747にてサンフランシスコへ 機内食。ビーフストロガノフ? アメリカ上空での夜明け

ソルトレイクシティ到着

ソルトレイク到着が午後3時頃。ソルトレイクは、近くにいくつかのスキー場があるのか、スキーリゾートの宣伝がちらほらと(って、冬季オリンピックを開いたんだから、あるのはあたりまえか)。 遅めですが昼飯のハンバーガーをパク付き、レンタカー屋に向かいます。ソルトレイク空港は小さな空港なので、ターミナルとレンタカーオフィスが隣接しているので移動は楽です。 今回はハーツの「#1 Gold」 というメンバーになったので、手続きをする必要がありません。すでに私の車が準備されています。 これをやるためにわざわざ年会費5000円払っているし、満足。予約しておいたフルサイズの車に荷物を積み込み、いざ出発。今回の車はフォードトーラス。一人で乗るには十分すぎる大きさ。

アメリカでレンタカーを借りるのは6回目になりますが、いつもこの瞬間がわくわくします。ゆっくりとレンタカーオフィスから出ると、すぐにインターステートの入り口です。
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サンフランシスコ国際空港にて。乗ったのはこの飛行機ではないのですが、 ノーズだけユナイテッド航空のものをつけているのが面白かったので1枚。 Ted という航空会社はユナイテッドの子会社。 サンフランシスコ-ソルトレイクシティの間。エアバスA321のの後方のドアより。時間的にネバダ州都のReno上空あたり ソルトレイクシティ空港到着。 これが乗ってきた飛行機
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ソルトレイクシティ空港の風景。こんな感じののんびりとした空港です レンタカーオフィスにて。 ゴールドメンバの資格で事前予約しているので、窓口に並ぶ必要がありません。私の名前も表示されています。

大きな塩湖 ソルトレイク

いつもは初日に400kmほど走るとか無茶をしているのですが、今回はこのソルトレイクシティに宿を取っているので比較的ゆったりとした行程です。
まずは、I-80(インターステート80号) を西に向かいソルトレイクシティの名前の元になっているソルトレイク(塩湖)に向かいます。 とても大きな湖です。州の公園になっていて家族連れも多く見かけました。広々してて気持ちいい。湿地帯になっているので水鳥も多く生息しています。水際には1mmにも満たないような小さな羽虫が群れになって生息しているようで、歩くとその羽虫の大群がまるで砂埃のようにバーーと移動していきます。
ここからあと100kmほど西に行くと、湖の水が干上がった塩の大平原があります。 車の世界最高記録を出したコース(確かマッハ1ぐらい出したのでしたっけ?)があったりと面白そうなのですが、時間の都合上今回の旅では訪れませんでした。
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こんな感じで広々としたソルトレイクです。 見ての通り水深はほとんどありません 水鳥もやって来ます 広々してます

モルモン教の聖地 ソルトレイクダウンタウン

ソルトレイクを見終わって今度はソルトレイクシティの中心部に向かいます。 ソルトレイクシティは、モルモン教の信者によって作られた街なので、中心部にはモルモン教の大きな教会が建っています。 ソルトレイクシティでは "LDS"という単語をあちこちでみかけます。
"LDS" = "Latter Day Saint" ということだそうで、 日本語にすると、"末日聖徒" ですね。 モルモン教のことみたいです。 ヨーロッパのように古い歴史を感じる建物ではありませんが、白く、すっと高く伸びたきれいな建物です。
教義はよくわかりませんが、開拓時代にモルモン教の人たちが遠く東からキャラバンを組んでここにやって来たのがソルトレイクシティの始まり。 この道は「モルモントレイル」と呼ばれていて西部開拓時代の有名な駅馬車の道になっているみたい。アメリカの歴史で「西部開拓」は避けて通れない重要な出来事ですね。 「今の生活は貧乏だ。金を掘り当てて一発逆転」 というような生活のために移動したゴールドラッシュ時代のいわゆる「フォーティーナイナーズ」(1849年組) が主だと思っていましたが、それと同時期に、当時の教会から「異端」扱いされて居場所の無くなったモルモン教の人たちも西部の不毛な荒野を渡ってきたのですね。 経済的あるいは宗教的に居場所の無かった人たちが死ぬ思いをして西部開拓に従事したわけで、 このような事実は今のアメリカの文化を見る際に大事なことなのだろうな。
ただいろいろと暗い歴史もあって、アメリカのキリスト教全体の問題になるのだろうけど、ネイティブアメリカンに対する民族浄化の暗い歴史もあります。ソルトレイクシティがあったあたりは比較的肥沃なところで、もともとネイティブアメリカン(インディアン)が暮らしていたところ。 ここを追い払って街を作ったのでしょうね。 でそのあとネイティブアメリカンの子供は親から離されてキリスト教をベースとする教育を受けさせられ、民族の言葉や慣習をすべて「未開人のもの」として捨てさせられているようです。ネイティブアメリカンの人たちって、グランドサークルの赤茶けた土地にしかいないけれど、これってこの砂漠のような所にしか住ませてもらえなかった結果なのだろうな...
いかん。話が脱線。 本当はもっと勉強して確証とってから書くべきなのだろうけど、書いちゃってます。一部思いこみや誤解があるかもしれません。

教会の敷地内では、若い信徒がボランティアで観光案内をしていました。日本人の方もいました。なんでも、モルモン教は20代の頃は布教活動をするのが推奨されているようで、日本でも自転車に乗った外国人が「英会話どうですか〜」と駅前で勧誘しているのを見かけますが、あれもモルモン教の布教の一つだそうですね。 そういえば、「ユタは田舎じゃないよ〜」とテレビで叫んでいたケントデリカットもモルモン教の宣教師でしたね。どうでもいいですが、ユタは田舎かどうかといえば、まあ「いなか」なんでしょうけど、でもまあまだ人の住んでいる雰囲気はあります。自然豊かでいいところです。
ソルトレイクシティ中心部には路面電車も走っていて、ゆったりとした街作りになっています。 中心部のデパート(ZCMI センター)は2時間まで駐車無料です。ただし、最終日に気がついたのですが日曜日は定休日となっています。安息日にはデパートも休むとは、さすがはモルモン教の聖地です。
一通りみたあと、この旅の買い物のために、近くのウォルマートに立ち寄ります。(さすがにいきなり探すのは困難なので日本に居るときにネットで場所をチェックしておきましたが)ここでは今夜と明日朝の食事(電子レンジで作れるハンバーグステーキ)、当面の飲み物(パワーエードを4リッター)それと、Tシャツ、そして、iPodのFMトランスミッター。 FMトランスミッターは、iPodをカーオーディオにFM電波で飛ばすというもの。 日本でも売っていますが、日本とアメリカでFM放送の周波数が違うために、アメリカで売っているものでないと使えません。 CD持ち込まなくていいので楽です。
ウォルマートは店舗が広いので一通り見ているだけで1時間ほどかかってしまいます。 でもウォルマートでの買い物は楽しいのですよね。
買い出しを終えて、今日のホテル Days Inn に向かいます。 DaysInn も ウォルマートもインターステート I-15 沿いにあるので移動はインターステートを使えばよくて楽です。 ただソルトレイクシティは アメリカ西海岸の南北の大動脈 I-15 とアメリカを横断するI-80 という二つの大きなインターステートが変則的な形でクロスしているので、ちょっと気をつけないと意図しない方に行ってしまいますが。
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モルモン教 総本山。 りっぱですね モルモントレイルを越えてきた開拓者の銅像。 こんな大八車(HandCart)で1600kmほど歩いてきたそうです。 志半ばにして旅に倒れた人たちを追悼するための銅像です。教会の真下に飾られています。 ソルトレイクの街には、こういう路面電車が走っています。

今日の宿

I-15沿いのDaysInn に無事チェックイン。 一般的なモーテルです。 2階建てですが、部屋は1階。 部屋のドアの目の前に車を止められてとても楽。たしか78ドルほど。
ここの宿は 無線LAN対応で、 持ち込んだPCも1発でネットに接続出来ました。 試しに自宅にPC経由で電話をかけたところ(Skypeというインターネット電話を利用)問題なく接続できました。
さて、ソルトレイクシティは緯度も高く北海道と同じぐらいです。 おまけにサマータイム中なので、夜も9時ぐらいまでは外が明るいです。
ただ、明日はここを5時に出発して、アーチーズ国立公園に向かう予定で。現地でも歩いて体を酷使するはずなので、睡眠をたっぷり取るため早めに寝ます。というわけで、外が暗く待ってまだあまり時間が経っていませんが、現地時間10時過ぎに就寝です。
おやすみなさい
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ウォルマートで買い物。意外と一杯買い込み 今日の宿のDaysInn

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