アメリカ旅行記/レンタカーで走る真夏のアメリカ グランドサークル

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八日目 バークレー(UCB)、 サンフランシスコ(2002/8/9)

サンフランシスコ観光(フィッシャーマンズワーフ)

アメリカ旅行記/ サンフランシスコ ケーブルカー アメリカ旅行記/ サンフランシスコ ケーブルカー ユニオンスクエア
夜明けのユニオンスクエア。観光客は誰もいません。 始発のケーブルカー。乗客は終点まで2人だけ
いよいよこの旅も最終日。今日は15:40 サンフランシスコ国際空港発の飛行機で出発。レンタカーの返却が12:30までだから午前中しか観光できない。
昨日はサンフランシスコ中心部着が7時でほとんど明るいうちに観光できていない。例によって、早起き。ケーブルカーの始発で海岸の"フィッシャーマンズワーフ(Fisherman's wharf)”に出かける。ケーブルカーの始発は5時50分。何しろ、ホテルの目の前がケーブルカーの駅。楽ちん。 5:30には支度をして外に出てみる。真っ暗闇。
昼間は観光客でごった返すマーケットストリートにも観光客は誰もいない。ホームレスの人がちらほらといる。声をかけてくるから、さすがにちょっと危険を感じてその場は離れる。ってことで再びホテルに戻って仕切り直し。ケーブルカーが来たのを見てホテルを出る。 普段は混んでいるケーブルカーも始発だと乗客はいない。私だけ... とおもったら出発間際にもう一人乗車。バスタオルを首からかけて下は短パンというラフな格好のおじさん。それでも乗客はたった二人。昼間は1本やり過ごさないと乗れないほどのケーブルカーを2人で占有とは贅沢なもの。始発駅のユニオンスクエアではまだ夜が明けきっていなかったのだが徐々に太陽が昇ってくる。朝日に輝くレールがサンフランシスコの街並みに調和している。早起きして良かった。
このおじさん、話好きそうで、ずっと運転手とケーブルカー談義をしていた。そのうち、私にも話しかけてくる。

「私は近くのサンタクルズから来たんだ。これから泳ぎに行くんだ。日本から来たのか。
私の息子もね交換留学で日本に行ったんだ。えーと地名は忘れたけど、室内でスキーが出来るところがあるって言ってたな。知ってる?」


 きっとザウスのことだろう。千葉の高校に留学してたのか。
この旅行のことを最初から話すと、

「へーすごいな。デスバレーも行ったんだ。デスバレーってどこにあるんだっけ?」 ...

カリフォルニアのネバダ州境の近くだよとおしえる。... っておじさん、カリフォルニア住民なのに、なんでデスバレーの場所を神奈川県民の私が教えるのだろう (^^ 。 その後、サンフランシスコの街をどう思うかなどとサンフランシスコ談義で盛り上がった。やっぱり旅行は現地の人とコミュニケーション取るのが楽しいよな。

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路地裏を走るケーブルカー。古い建物の間を走り抜けてゆきます フィッシャーマンズワーフカニが名物前日に予約していれば、朝、カニを手に入れることも可能。うまくすればそのまま日本にお土産で持って帰れますね。 漁港。漁船が係留されています。どことなく、日本の船とは違います。
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Sea Lion こと、Pier39のあざらし。ぎーぎーうぉーうぉー鳴いています。 フィッシャマンズワーフの...何か博物館かな?本当の碇でしょう。 フィッシャーマンズワーフの転回所
終点フィッシャーマンズワーフの駅で二人は降りて、おじさんは更衣室のようなところへ。 私はまずはこのフィッシャーマンズワーフを探索。フィッシャーマンズワーフは名前の通り、昔からの漁師の街で小さな漁船がたくさん係留されている。ここの名物は「カニ」。カニ料理のレストランが何軒もある。ユニオンスクエアとはまた違った、「港町サンフランシスコ」の雰囲気を醸し出している。サンフランシスコと横浜は非常に似ているのだが、このフィッシャーマンズワーフは横浜にはない独特の雰囲気。ここ一帯は、イタリアの移民の漁師が作った街らしい。だから横浜にはない雰囲気なのか。その日に取れたてのカニを売ってくれるから、帰国日なら日本へのお土産に買って行けるかも..

フィッシャーマンズワーフの岸壁を歩いていると一帯から魚のにおいがしてくる。やっぱり、漁港なんだな。

さらに東に歩くと、フィッシャーマンズワーフの中でも一番栄えている "Pier 39" に到着。 "Pier 39" 直訳すれば、39番突堤。昔は漁港の突堤の一つであったのだろうけど、今は、土産物屋やカニ料理店のモールになっていている。
この Pier39にはアザラシの群れが生息している。さすがに「あざらしのタマちゃん」のように流れ着いたのではなくて、生息地から連れてきたのだろうけど。
これだけアザラシがいると、ずいぶんと鳴き声もおおきい。 あざらしの鳴き声というと ”キュー” ”モキュモキュ"という擬音を想像するが(これ自体、少年アシベの”ゴマちゃん” の影響か(?))、実際は”ギーギーギー” というなにやらノイズのような鳴き声。桟橋にアザラシが100頭近くいるのだけど、乗り切れず、海に落ちるあざらしもたくさん。そういや、アザラシって、英語では"Sea Lion" っていうのか。

朝のフィッシャーマンズワーフ見物は終了。すがすがしいサンフランシスコの朝であった。再び、ケーブルカーにのり、ユニオンスクエアへ。
ホテルの隣にあったマクドナルドのセットで朝食。 これでも旅行中の朝食としてはまともな方(^^ そういや、このマクドナルド、店内に警備員がいてトイレを利用するには警備員に鍵を開けてもらわなければならない。ホームレス対策かな?さて、今は8時30分。次はUCB だ。

アメリカ旅行記/ サンフランシスコ  ユニオンスクエア
ユニオンスクエア

バークレー(UCB)

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Bartの車両とチケット。このチケットはプリペイド式で、チャージ可能。 UCBのキャンパス。生物学部だっけかな?
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緑豊かなキャンパス。 Bacteriology... 微生物学? きれいな建物。
ホテルの前はケーブカーの旋回点であるとともに、サンフランシスコの高速鉄道の駅でもある。サンフランシスコの鉄道は Bart (Bay Area Rapid Transportation) という名の鉄道。
サンフランシスコの中心部と、東岸のオークランド地方とを結んでいる。近々サンフランシスコ国際空港とも接続されるとのこと。キップは、SUICAの様にプリペイド式。1ドルからでもチャージが出来る。
ホテル前のPowell駅から Berkeley 駅までは25分。とにかく加速が急。駅を出る頃にはトップスピードになっている感じ。サンフランシスコ湾の部分は橋ではなく海の下を通る。Berkeley駅到着。この高速鉄道、自転車でそのまま乗車できるのが素晴らしい。ゴールデンゲートブリッジも自転車通行可能だったな。車社会の西海岸の都市だけど、自転車も十分に市民権を得ている。素晴らしい。

なぜ「バークレー」を訪れたか...
シリコンバレーを訪れたのと同じように、サンフランシスコに来たら場所の一つにバークレーのカリフォルニア大学バークレー校(University of California Berkeley 通称UCB)があった。カリフォルニア大学といえば、ロサンゼルスにある UCLAも有名だけど、コンピュータの世界では UCB の方が有名。特にコンピュータ自体を動かすソフト:オペレーティングシステム(OS)の研究では世界のトップクラスで、その中でもUNIXというWindowsよりも遙かに遙かに歴史のあるOSの開発を行ってきた有名なところ。
UNIXの中には、今でも ”UCB" というディレクトリがあるし、最近はやりのLinux と双璧をなしている FreeBSD の”BSD”は ”Berkeley Software Distribution(バークレー校が作ったソフトウエア)”の略だしと、有名なところ。”UCB"って、コンピュータの文献を見ているとよく見かけるのだけど、どんな所なんだろう?と思って、サンフランシスコとは湾を挟んで東側なんだけど、行ってみようと考える。(時間との戦いでもある)。

Berkeley 駅から階段を上がるとBerkeleyの中心街。200mほど歩くと、UCBの入口。緑豊かなキャンパスだった。キャンパスは夏休みのためかそれほど学生はいない。

入口あたりは生物学部の建物。ギリシャ建築のような重厚感あふれる建物が多い。まさに「白亜の殿堂」。白い建物と緑の芝生のコントラストがまぶしく、きれいなキャンパスだなというのが第一印象。キャンパス内はかなり広いようだ。自転車がないと移動は厳しそう。 コンピュータサイエンスの学部を訪れてみたかったのだが、入口から遠そう(そもそも看板見ても見つからなかった..)そろそろ時間がない。戻るか。 きれいなキャンパスであった。

駅周辺はオフィス街でもあるが、喫茶店や本屋など学生街の雰囲気も漂わせている。大学の入口には、大学のビジターセンターまである。観光で訪れる人も多いのか。

サンフランシスコ国際空港へ

BART でパウエル駅に戻る。もう10時。空港までは40分あればいけそうだから、車を戻してもらってサンフランシスコの街中をもう一度ドライブしようかと思う。
チェックアウトして、バレーパーキングから戻してもらおうとする。... 戻すのに30分かかるって? しょうがないので、手前にあるNORD STROM で買い物。妹に頼まれた Estee Lauder とかいう口紅を買うことに。なにやら色指定までされた。 店員さんに聞いてみると、「うーんこの店ではEstee Lauderの全てのもの扱っていますけれど、その色はないです」って。廃盤の色かい。サンフランシスコで一番大きな店でないのだから、本当にないのだろう。Cliniqueの蒲鉾型の石鹸も頼まれていたが、こちらは売り切れ。まあいいや。いろいろとお土産買ったし。

さて、ホテルに戻る。あらら?まだ車来てないじゃん。なんだらほい? フロントにクレーム。

「休日でバレーの人が忙しいのでしょうがないのです」

おいおい〜レンタカーの返却時間が迫ってくるよ。ようやくフロントの人がバレー会社にあおりの電話を入れてくれる。それでもまだ来ない。結局1時間半も待ってしまった。(それでも旅行ガイドどおり、バレーの運転手にチップをわたす小心者(^^;)

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レンタカー返却完了。総走行距離3800km。無事に全行程終了。 サンフランシスコ国際空港
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出発が2時間遅延?? ようやく出発。さようならアメリカ〜
さあ、時間との勝負。レンタカーの返却時間まで25分。一度でも道を間違えたらアウトだな。急いでサンフランシスコの中心部を抜けUS-101の入口を目指す。
ここ数日は街中からインターステートに乗るとき、入口を間違えることが続いていたが、今日は一発で正しい道に乗れた。さあ、間に合うか.. さすがに暴走は出来ないが周りの流れよりもちょっと速い速度で走行。3com Park をすぎ、ようやくサンフランシスコ国際空港の看板が... あらら? うっかりしていて降りる車線を間違えている。看板の書き方が悪いのだが。
3車線一気に変更か.. ういーーん。と一気に車線変更し、すれすれで正しい降り口に向かう。 後ろでクラクションを派手にならしているな。まあ、ぶつかる危険は無かったからいいか。

ようやく国際線ターミナル。レンタカーの返却場所は実は知らない。看板を見れば分かるだろうと楽観的。ここまでダウンタウンから15分できてしまったよ。素早いな。成田-東京とは大違い。成田から東京なんて何時間かかることやら。 さて、看板に注意していると.. あったあった。"Rentacar Return" 。 ぐるっとまわって、ターミナルからずいぶん離れてしまったがようやく到着。レンタカーをチェックインし、車からトランクを降ろす。

ふーーーーーーーーーーーーー。 無事全行程完了。

無事故無違反。 天候にも恵まれ、素晴らしい旅行でした。8日間の総走行距離2400マイル3800km。ほとんど走らなかった日が2日あったことを考えると、走った日は一日600km以上走っていたか。

さて航空会社にチェックイン。 3時発の成田行き。 2時間遅れ?? 何じゃい。ってことで、このサンフランシスコ国際空港で4時間ほど待たされることに。 ひま〜。この時間があればサンフランシスコをもっともっと観光できたのに。 空港のピザ屋でドリンクだけ頼み、しばらく席でぼーっとしていました。隣の席には日本人の家族連れ。この家族も楽しかった旅行のことを一日一日思い出すように語っていました。主に食べ物の話。あそこでたべたあれは美味しかったね〜 と。 見た景色はきっとこの家族に負けないだろうけど、食べ物はなあ(^^;


さて、ようやく2時間遅れのJALに搭乗。行きと違ってがら空き。こんなので採算とれるのかな? 帰りは事前予約で2階席。こじんまりとして静かでいいのだ。おまけに窓際の席はものを載せる台があるので手が楽。まるでビジネスクラス。 帰りの機内食は牛丼。でも日本食に飢えていたので、おいしく食べられた。帰りはずっと起きていた。機内放送の釣り馬鹿日誌も二回みたし、プロジェクトXも二回見た。
ようやく日本到着。 成田エクスプレスで大船へ。何事もなく無事帰宅。


いろいろな風景が目に焼き付いているなあ。 グランドキャニオンのトレイル下り、モニュメントバレー付近のどこまでも続く道、ブライスキャニオンの林立するフードゥー、暗闇の中にでてくるラスベガスの明かり、灼熱のデスバレー、オートクルーズでダーっと進んでゆくインターステート、眠気と戦いながらたどり着いたサリナス、渋滞の中からふっと見えたゴールデンゲートブリッジ... いい経験をしたものだ。 また長期休暇の際はどこかの国で走りたいなあぁ。
おわり

積み残し事項
- 文章の見直し
- 地図の入手(一番大事)

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