アサリの漁のお話です
盤州干潟では、毎年 春と秋に アサリの仔が 生まれます。
アサリの旬は2回あるのはそのためです。 潮干狩りが 春の風物詩であるのは春の
日中に潮が最も干るためかもしれません。
アサリの仔は卵から幼生が3回変態しひと月かかって アサリの姿になります。
生まれてから 2年位が一番おいしく 味噌汁の具として大量のアサリをいれる この
地方の方言で ホウガシと呼ばれるものは 大変美味であります。
採り方は いろいろありまして フッカキ(潮干狩りで使うものを漁師も使います。)、腰
捲き(大きな歯のついたカゴを人が引きます。)、放し捲き(大きな歯を人が引き アサ
リを拾い集めます。)大捲き(船をウインチで引き大きなカゴを船の上で操ります。
アサリ漁から 帰って 組合の検量待ちをしている場面
です。手前のカゴを漁師が引っ張ってアサリを採ります。
カゴの目の大きさや、一日に採るアサリの量を 制限を
して資源保護を しています。
もっとも多く採ったときのアサリの量です。
漁師一人あたりこのくらいしか採らせません。
上に置いてあるものは ガタと呼ばれるもので 採った
アサリを ふるい にかける道具で、規定よりも小さなア
サリは海に戻されます。
どうしてもふれて おきたい貝です。
ツメタガイ といいます。アサリが主食のグルメな貝です。
ここ数年大発生していて アサリを食べつくします。
この貝自体は ちょうどサザエのような味で内臓はフォア
グラの感じで 私は 好物ですが、市場価値は低く 漁師
の嫌われ者です。どうにかしないとアサリが少なくなります。
もっとも 一般的な アサリの採り方です。
カゴが 見えるように 浅いところで 漁を
してもらいましたが もう少し深いところが
仕事的に楽です。
これが アサリ漁の すべての道具です。
ただし この夫婦は 役割が さかさまです。この奥さん
は すごく上手です。