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5.Vi環境の整備

Viを便利にするには


Viには、C ShellやEmacsなどと同じように、Viにも環境設定ファイルというものが存在しています。
それは、.exrcです。
なぜ、.vircでないかはよく分かりませんが、Viは行指向エディタであるexを引き継いだらしいので、
.exrcという名前が使われます。

このファイルは、通常ホームディレクトリに置かれますが、それ以外の場所にも置くと、
ホームディレクトリにある.exrcは無視され、その場所の.exrcが有効になります。
つまり、C言語のソースを書く時の設定と普通の文章を書く時の設定は、
それぞれ用意出来るということです。

ファイルの形式は、
set showmode
set number
 ・
 ・
などと、書いていけば良いでしょう。

これらのオプションはVi編集中に、:set (オプション名)とすることによって、
その編集中だけ有効にすることも出来ます。

モードの表示


これは、1.Viの二つのモードでも書いた通り、set showmodeで出来ます。
これをするとしないとでは大きく違ってくるので、特に問題が無ければ書いておきましょう。

オートインデントさせる


プログラムを書いている時に、条件ifなどが出てくると、普通はTabで一段ずらすものですが、
これがだんだん深くなってくると、Tabを何度も押さなければならないので面倒ですね。
こんなとき、自動的にインデントしてくれるのが、この機能です。
set aiで出来ます。
プログラムをしているときには便利でしょうね。
逆に解除は、set noaiで出来ます。

行番号を表示させる


プログラムを書いていると、コンパイルエラーってのは必ず起こりますよね。
その時に、コンパイラは必ず行番号と間違っている個所を指摘してくれるはずです。
そんな時、行番号が表示されていないと、どうしようもありません。
そこで、set nu(もしくは、set number)と記述することによって、
行番号を表示することが出来ます。
逆に解除は、set nonuで出来ます。

タブ幅を設定する


Windowsのメモ帳では、タブ幅が8となっていますが、これはちょっと大きすぎると思いませんか?
実は、Viもデフォルトのタブ幅は8なんですけど、メモ帳と違ってカスタマイズ出来る様に
なっています。
set ts=(タブ幅)でタブ幅を設定することが出来ます。(スペースは入れない)
例えば、set ts=4とすれば、タブ幅を4に設定することが出来ます。
これで見やすいソースプログラムが書けそうですね。

大文字と小文字を区別しないようにする


のちのちに、検索や置換をするときに、大文字と小文字を区別しないでそれらのことをやりたい時に、
このオプションを使います。
set icで出来ます。
逆に解除は、set noicで出来ます。
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