パース〜ジェラルトン〜ポートヘッドランド〜
クヌヌラ〜キャサリン〜ダーウィン


ピナクルス
パースでは気温が47度まで上がり暑いのをとおりこして痛いくらいだ。これから進むルートでは気温は更に高いだろうし、雨期に入っている地域もあり、少しの不安が脳裏をかすめる。
「ピナクルス」と呼ばれる石化した木が立ち並ぶ奇観を巡る。砂漠の中に乱立する木々を見ると自然の偉大さを感じずにはいられない。
ピナクルス

モンキーマイア
ユネスコ世界遺産に指定されているシャーク湾は、ウエスタンオーストラリアで近年注目を浴びている観光スポットだ。モンキーマイアでは野生のイルカの餌づけに成功し、レインジャーの管理のもとイルカと戯れることが出来る。
モンキーマイアとの分岐にあたるオーヴァーランドロードハウスを越えると、アウトバックと呼ばれる荒涼とした景色が拡がってきた。
シャーク湾 モンキーマイア

グレートノーザン
オーストラリア外周を回る1号線は地域によってその名称が異なる。ポートヘッドランドからノーザンテリトリー州境までは「グレートノーザンハイウェー」と呼ばれている。しかし、この間の道路状況は決していいものではない。特に、ポートヘッドランドからブルーム間600キロにはロードハウスが2ヶ所しかない。更にそのロードハウス間が288キロという無給油地帯がある。もちろん、その間に店などもなく全くの無人地帯になる。そして、すれ違う車も数十分に一台というように極端に少なくなった。
グレートノーザンハイウェー

VIC HWY
ポートヘッドランドを越えるあたりから先住民族アボリジニの数が増えてきた。白人の入植とともにより厳しい環境に、結果として追いやられている。
ホールズクリークの町で浸水にあい3時間程足止めをくった。そのため、州境の町、クヌヌラに至る道は夜間走行になった。街灯などあるはずもないこの地では、ヘッドライトだけが頼りだが、動物はそのヘッドライトを目指して走ってくる。
ノーザンテリトリーはエヤーズロックで知られるウルル国立公園やカカドゥ国立公園などの大自然があり、「ネイチャーテリトリー」との別名を持っている。
ヴィクトリハイウェー

ヴィクトリアリバー
オーストラリア大陸を南北に縦断するスチュアートハイウェーとの合流地点キャサリンから200キロ手前のヴィクトリアリバーで大規模な洪水にあった。ここから上流で3つの川が合流するため一気に流れ込み洪水をもたらしたようだ。四国の沈下橋を思わせるこの地域の橋から溢れ出た大量の水がハイウェーを4メートル近く覆っていた。
ヴィクトリアリバー

ヘリ
ヴィクトリアリバーでの洪水で足止めをくった。幸いなことにロードハウスがあり、食事や飲物には困らなかった。二日目の昼過ぎ、ヘリで遊びに来ていたオージー二人組が対岸に渡してやると言う。朝渡ったイギリス人ライダーは150A$払ったと聞いている。それほどの余裕はないので交渉してみると80A$まで下がった。さっそくテントを回収し、パッキングを始め、ヘリに乗り込んだ。二人乗りのヘリは対岸まで三回往復し、まず、相方を運び、次にオートバイ、最後に私を運んでくれた。扉のないふきっさらしの機内で荷物を抱え旋回しながら降りていくヘリには少しの恐怖を感じた。対岸に渡ると数十台の車が水を引くのを待ちかねていた。
ヘリで運ばれるバイク









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