メルボルン〜グレートオーシャンロード〜アデレード〜ポートオーガスタ 〜ノースマン〜エスペランス〜アルバニー〜パース

	大阪空港からシンガポールを経由し、オーストラリア第二の都市メルボルンに到着した。南半球にあるこの大陸は日本とは季節が正反対になり一月は夏にあたる。メルボルンではまず、日本人が経営するバイクショップ「サザンクロス・スポーツ」に向かい今回旅をともにするオートバイと対面した。ＸＪ−９００、大陸一周に頼もしい相棒だ。 メルボルンからフリーウェイを走りジーロングに向かう。ここからは「グレートオーシャンロード」と呼ばれる美しい海岸線沿いの道が続く。トークウェイ、アポロベイの町を過ぎ、ロンドンブリッジ、１２人の使徒など最高のパノラマポイントであるポートキャンベル国立公園に着いた。素晴らしい景観を楽しんだ後、サウスオーストラリア州アデレードを目指した。
グレートオーシャンロード 「１２人の使徒」
	アデレードでは、ワイン産地バロッサヴァレー、Ｆ1のコースにもなっているヴィクトリア競馬場を観光した。翌朝、ポートオーガスタに向かった。ここからウエスタンオーストラリア州ノースマンまで「ナラボー平原」と呼ばれる世界有数の平原が拡がっている。灌木しか育たないこの土地はその名のとおり木のない平原だった。セデューナの町から１４００キロは町がない。「ロードハウス」と呼ばれるＧＳやレストラン、売店、モーテルが一緒にになったものが２００キロごと位にあり、旅人を癒してくれる。
ナラボー平原
	ナラボー平原の道はひたすらまっすぐだ。世界最長直線道路もここにあると聞く。そしてウエスタンオーストラリア州境近辺で南極海をのぞむことが出来る。世界で最も人の手が入っていない海の一つであろう。断崖の上からのぞむ南極海は遥か水平線まで澄み切っていた。
ナラボーからのぞむ南極海
	美しい海が拡がるエスペランスは野生のアザラシを見ることが出来る。エスペランスから幹線道路をはずれＢｒｅｍｅｒ　Ｂａｙを目指した。この海岸は石英質で粒子が非常に細かい砂で出来ており白く美しい砂浜が続いていた。 この日は「キャラバンパーク」と呼ばれるキャンプ場にテントを張った。キャラバンパークはオーストラリア全土に渡り数多く存在し、小さな町でも必ずあった。そして、料金もリーズナブルで施設も非常に整っており、旅人の一夜に最適だ。 エスペランスからアルバニーを経由し、南極海とインド洋が接するルーヴィン岬に向けて、オーストラリアでは珍しい山岳路を走った。岬に立つ灯台に登り海流がぶつかる様子を眺めていた。
エスペランス
	「世界で最も美しい街」と称されるパースに向かった。キングスパークから見るその姿はスワン川の拡がりもあり百万を越える人口を持つ街とは思えない美しさだ。 パースの外港町であるフリーマントルはイギリス風の建築物が数多く残っており、パース中心部とはまるで違った雰囲気を醸しだしている。 旅を初めて２週間が経った。フリーマントルにある日本人宿に宿をとり休養にあてた。バイクのメンテナンスを行い、この先進む北部地域に備えた。
フリーマントル

次へ


コンテンツへ戻る