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 KOF2000も無事終了した。ネスツは今回のゼロの失態で再び影を潜めた。
 ネスツの基地。そこにいたのはフォクシー、ダイアナ、そして未だに謎に包まれているネスツのボス。
ダイアナ「申し訳ありません。ゼロの失態がここまでネスツに影響を及ぼすとは・・・。」
ボス「その事についてはもういい。過ぎた事をいつまでも引きずってても仕方ないからな。それより問題は・・・。」
フォクシー「裏切り者達の事ですか。」
ボス「わかっているな。ネスツを裏切った者は・・・」
ダイアナ・フォクシー「死、あるのみ。」
ボス「そうだ。K´達の居所は掴めているのか?奴らを野放しにする程厄介な事はない。」
ダイアナ「はい。彼らの情報は全世界に配置した部下達により、逐一伝わるようになっております。」
ボス「そうか。ところでクーラは何をしている?」
フォクシー「先日直したキャンディと遊んでおります。」
ボス「なるほど。あいつにも伝えておけ。」
ダイアナ「伝える?」
ボス「彼女も立派なネスツの戦士。出撃は近いという事だ・・・。」
 3人が会議を進めている中、クーラは自分の部屋でキャンディに無邪気な笑顔を見せていた。

 アメリカ、サウスタウン。辺りはすでに薄暗く、明かりが街を不気味に照らしていた。
 路地裏。ここでは数人の人間達が戦っていた。だが、実力の差は明らかだった。
K´「ツェイヤァ!!」
 K´が右手から炎を繰り出す。一瞬にして数人の敵が火だるまと化す。
マキシマ「さすがだな、K´。もうちょい手加減できれば上出来だ。」
 マキシマの後ろから敵が襲ってくる。
マキシマ「わかってないなぁ。よ〜く見えるんだぜ、俺の目はな。」
 マキシマが肘打ちをお見舞いする。その場に倒れ、気絶する敵。体を改造されたおかげで与えるダメージは普通の人間のそれを遥かに凌駕している。
K´「お前も人の事言えねぇじゃねえか・・・。」
マキシマ「な〜に。あいつよりはマシさ。」
 K´はマキシマが指差した方向を見る。
ウィップ「お〜っほっほっほ!!」
 鞭で動きを封じた後、敵の頭をこれでもかという程に踏みつけている。この光景に呆気に取られる敵の仲間たち。
K´「あれは論外だ・・・。」
 K´が呆れたように言う。
ウィップ「ちょっと!聞こえてるわよ!!」
 ウィップが口を挟む。
 数十分後には敵はすっかり全滅していた。
K´「全く進歩のない奴らだぜ。」
マキシマ「そうだな。お偉方はいつになったら出てきてくれるのやら。」
ウィップ「お偉方ねぇ。それもいいかも。ウフフフフ・・・」
 ウィップが奇妙に笑う。それを見て少しひいた二人だった。

 ネスツの基地でその報告を聞かされるダイアナ達。
ダイアナ「そう。奴らそんな事言ってたの。」
ボス「なら望み通りにしてやろう。ダイアナ、フォクシー、クーラと共に出撃だ。」
ダイアナ・フォクシー「はっ!!」
 当のクーラはまだキャンディと楽しく遊んでいる。この出撃命令がとんでもない展開に発展するとも知らず・・・。
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