おかしい人。
1
「おかしくなっちまう。」

そう言われて抱き締められた。
うん、確かに普通じゃねえよ。
サンジともあろう奴がおれに抱きつくことがあるなんて。

そう言ってやろうとしたら顎捕まれてキス?された。
多分。チュってやってきた。一瞬だったからなんかの間違いかと思ったけど続けてなんかちゅーちゅーしてきたからやっぱキスだったみたいだ。
おれさ、こういうこと疎いから、いや、全然興味ねーからわかんないけどおれのいた村じゃユウジョウとか家族のアイジョウとかじゃ唇にキス〜なんてしなかったし、するのはふーふとかこいびととかだったんだよね。
サンジの村は違うのか?
友達でもこうゆうことすんのかなー
バラティエにそういう習慣でもあったかな。

なんて考えてたら。
「あ…っ」
胸に刺激があって、見てみたらいつのまにかシャツが開かれててサンジが乳首を触ってた。
ビックリした。
「サンジ…何、やってんだ??」
「だーかーら、オレ、おかしんだって。」
話を聞いてないといわんばかりにぐるぐるまゆげをしかめつつ、サンジの手はおれの胸にひっかかったまま離れない。
「…手がいうこときかないのか?」
サンジの触りたいモンつったら、ナミとかその辺のねーちゃんの乳だろ。
ゴムだからってガムみてーに膨らんだりしねえぞ、おれの胸?
「まーそーだな。いうこときかねーんだ、手も足も体全部。」
そう言って上半身を撫で回してくる。
ただ触ってんじゃなくて、なんかしつこくてやらしー触り方だ。

ちょっと気味悪い。
サンジ、ちょっと目がおかしい。
あんま見つめんなよ。おれの乳首なんか。
少し苦い顔をして、急におれの胸にかぶりついてきた。うわ、何なんだよ。
「っ!」
サンジが乳首舐めてる!
「サンジぃ!」
わけわかんなくてとりあえず叫んでみたけど全然聞ーてねーって感じ。
どうしちゃったんだよ。こわいよ、サンジ。
夢中になってる。俺の乳首舐めるのに。
「んあ」
チュっと吸われてヘンな声が出た。だってなんかヘンな気持ちなんだもん。
なんだろう、恥ずかしいから?なんで恥ずかしいって思うんだろう。
むずむずゾクゾクするー。
「気持ちいいのか?ルフィ」
ハアハアしながらサンジが聞いてくる。
なんでハアハアしてんだサンジ。怖いぞ。お前怖いよ。
「わっかんねー…なんか、ムズムズする。」
あ。おれも息があがってるよ。ほっぺが熱いよ。
「それな、感じてんだよ、お前。」
クックッと低く笑って乳首を強く摘む。
「ウアッ」
ビックリしてまた声が出る。なんか、へんな声だあ。出したくねーのになんで出んだ。
困ってる間もずっと舐めたり触ったり抓ったりを繰り返す。
やられる度になんでこうなるんだろうって考えるのが止まっちまう。
ああ、どうして考えらんなんくなるんだ?

「たまんねえ。」

サンジが呟いた。
なんかこの部屋の空気熱いぞ。息があがっちまうくらい熱い。
体が火照って…あ、やべえ、チンコ勃ってるかも…
そう思ってたらサンジの手がそこを触りだした。
うわ、やめろって、バレちゃうじゃんか。

「お前、乳首触られて勃ってんだあ。」
「んあ、やめろ、触んなよ」
「なんでだよ?」
「なんでって…」
ハズカシーからに決まってんじゃん!
でも恥ずかしいなんて余計恥ずかしくて言えねーし。

何で俺サンジに乳首とかチンコ触られて勃っちまってんだ。
どうしたらいいかわかんねえ。
わかんなくなってサンジの服にしがみついた。
なんかすがりつくもんが欲しかったから。

「かわいーな、ルフィ。」

・・・・・・・・は?
何言ってんだコイツ。
不審げに睨んでみたけど目ェ瞑ってちゅうちゅう顔を押し付けてきやがって全然見てねェし。


かわいーってのは、

俺もちらっと昔思ったことがあるけど

同じ村にいた同い年の女の子。


おんなじかわいいって意味??


それともちんこのサイズかな。
だとしたらちょっと失礼じゃねえ?

「なー、何がかわいいんだよ。かわいいってなんだよ」
髪を引っ張って聞いてみた。
「馬鹿、お前がかわいいに決まってんだろ。」
「…ち、ちんこが小っちぇえとか思ってんのか…?」
「ぷ。違げえから。」
笑いながら髪をくしゃくしゃされる。
「つーかでかくなってんじゃん、お前の。」
改めて再認識させてくんなくて結構なんですけど。
非難の目をするとニヤニヤ笑いのサンジと目が合う。
「顔真っ赤だぞルフィ。デカくなってんのがそんなにハズカシーのか?」
「…っ!へ、変な言い方すんなっ!」
「あーあー一層真っ赤になっちゃって…お前言葉責めされんの感じんの?」
はっ???
何言い出すんだコイツ。おかしい。ぜってえおかしい。
「ん?もうちょっと試してみようか?お前色々と自覚ないもんなー。」
そう言いながらまたチンコ触りだした。
ちょこちょこ触るとかじゃなくて、なんてゆうか、確信犯て感じ。
ぜってえ完勃ちさせようとしてる!
「ああっ」
またヘンな声が出ちまう。
「やらしー声。感じてんだろ、ルフィ。なあ、俺けっこう上手いだろ。」
「…っるせッ…」
「なんだよ態度かわいくねェな。こっちは汁まで出てきて素直に悦んでるっつーのに。」
たたた確かに堪んねェ指使いでチンコ、完全に勃っちまったけど、んなこと言えるかっ
「耳まで真っ赤だな。な?言葉に出すとお前すげえ感じるだろ?…ホラ、また。」
「んヤッ…」
「もう俺の手ベタベタ。ちょっとおもらしがすぎんじゃねェの?ルフィちゃん。」
「ば・馬鹿っっ!」
いやだ、そんなこと言うな。おかしくなる。俺もおかしくなる。
急速に昇り詰める。こんな、男に、仲間のサンジに擦られてイクなんて絶対やだ。
「離せよっサンジ!あ・あ ダメ…!やめッ…ッ」
俺は強いはずなのに。
サンジの手が俺のチンコを擦る度に力が抜けて無駄に手を動かすことしか出来ない。
チンコに手をやろうとしてもサンジの手に振り払われる。
耳元からは荒い男の息遣いと俺をなじる言葉が入り込んでくる。
「ホラ見ろよ…俺の手に色々されて、濡れまくって悦んでるぜ?」
くやしくて涙が滲む。
「ヤメ…離せ…ッン!」
「離すワケねェだろ。なあ、気持ちいいだろ?こんなデカくして、グショグショんなってもうイキてェだろ?」
正直なとこサンジの言う通りだ。くやしい気持ちさえなきゃめちゃめちゃ最高なんだけど。
自分でやるよか全然イイけど。
はいそうですなんて素直に頷けるもんか。
頑なに無視した。
「ガンコだねェ、ルフィちゃん。」
ククと喉で笑いながらサンジが耳を舐めてくる。
怖い。
いつものアホな声でナミのこと追っかけててほしい。
おかしいサンジじゃなくて
俺に料理作ってくれるぶっきらぼうに優しいサンジがいい。

「…なあ、俺おかしくなっちまうって告ったろ。」
「…っ?」
急に話が遡った。
サンジは手を動かしながらも続ける。
「それってお前のせいなんだけど。」
「えっ」

「お前がこんなに…かわいいのがいけないんだぜ。」
こんなに?
って、今の俺、サイアクなんだけど…
男が男のチンコ勃ってるとこ見て可愛いワケねえじゃん。
「な。何言ってんだよ意味わかんねえよ。どこがかわいいんだっつーの!」
喘ぐ(喘ぐことになるなんて!)息の合間から反論を交わす。
「可愛いじゃねえか。耳まで真っ赤にして、感じまくって頬染めてチンコビクビク勃ててんのが堪んねェんだよ!」
「おっ・おかしいぞお前!正気になれって!」
「あー無理。それ無理。それよりな、お前が一緒におかしくなる方が楽だと思うけど。」
「何言ってんだよ!あーもう離せっ離せよサンジ!」
「ホントに離しちゃっていいわけ?」
「…っあっ…!」
ぱ と離されて今までの駆け抜けるような快感から放り出される。
つい“ダメっ”て声出しちまった。
「くっく…ホラ、ダメなんだろ?なあ、じゃあイかして、って言ってみな。」
「!!言わねェ!」
んなセリフ誰が言うかっ!
「言えよ、言ってくれよルフィ。一緒におかしくなってくれよ。」
息遣いも荒くサンジが囁いてくる。いつもより数段低い声。…うわ、ちょっと声にも…感じる。

思わず頷いてしまいそうだった。
目の前がチカチカする中で、サンジがおもむろに自分のズボンの前を開け始めた。