東京ショートトリップ!中編
(恵比寿ガーデンプレイス〜新宿〜高田馬場)

で、アトレであぁでもないこうでもないといいつつ、
自分たちの趣味に走りまくりつつ、
何とかプレゼントにする品をそろえたものの、
まだ何か足りない。

バクダンになりえる「何か」が足りないよねぇ。
どうしよう?
じゃ、新宿いくかぁ。

こうなった。

で、新宿歌舞伎町をうろちょろしてバクダンを買い、
織弥さんから終わったというメールがきたものの、
ラッピングする時間稼ぎをしたい我々は、

「つかれてるやろーからのんびりおいでやー」

というメールを打った。
それでもおっつかんくて、
↑ラッピングできて軽食が食べれるショバ探しに苦労したのだ。
ドグマさんが時間稼ぎ役、
私とりんたんがラッピング役に分かれて、
さかさか作る。
何とか完成。
軽食をとりつつのんべんだらりと。

そうすると、ドグマさんから「完了の報告を待つ」というメールがくる。
できたよ、と返すと電話がかかってきて、
そのまま店の前で待っててという話になり、やっとこさ合流。

そのあと思い出横丁(新世界のジャンジャン横丁に似てる)で、
ドグマさんと織弥さんのオススメな店で飲み食いする。
おいしかったぁ!
このふたりほんっとおいしいところ良く知ってるよね。

その後。
例の計画を実行すべくよいポイントを探せ、
という話になり、交渉上手なドグマさんがキャッチに交渉しまくって、
745円で飲み放題というなかなかすてきな店に行く。
が。安物買いの銭失いやった。
すべての酒がまずいうえに、すべての料理もまずいんでやんの。
ありえない。
とにもかくにも例の計画を実行しなければ私がわざわざのそのそと京都から出てきた意味がないので、
ドグマさんと私とりんたんの連携プレーでその話を引き出そうとするも、
ヤツもヤツでなかなかガードが堅い。
なんとか吐かせて計画を実行。
が、こいつ、気に食わないことにやたらめったら私にかみついてくるんでやんの。
それが気に食わない私は黙ってまずい酒をあおっていたのであった。
何のために京都からわざわざきたのかわかんねーよ、こらぁ!って感じ。
たぶんりんたんとドグマさんは私がきれてたことに気づいていたはず。

りんたんが明日学校だしそろそろ帰んないと、ってことで、
いったんお開き。
私はドグマさんと結構意気投合していろいろしゃべってたんだけど、
突如新宿駅で野郎のおたけびが。
しかもいきなり「シマリスさ〜ん」といわれて腕をつかまれて、
本気でびびった。てめえ誰の腕をつかんでるんじゃ、ボケッ!という形相で振り向いたら、
泣きそうな顔してる織弥さんの姿があった。
どうやら誤って消したのかしらんけど、録音してあった大事なものが消失トリックしたらしい。
自分が悪いんやんと言い捨てて、そのあとドグマさんに、なぁなぁ聞いてぇ!
といってる私はほんとにいじめっ子だと思う。
というか織弥さんは私に好き勝手言われる運命なのよーん。ほっほ。

高田馬場の飲み屋で仕切りなおし。
夏につれてってもらった飲み屋で飲む。やっぱりおいしい。
織弥さんとドグマさんのお友達の話を聞いてたら、会ってみたいなぁって言う人が結構いた。
で、私が織弥さんに、私今日ドグマさんと初めて会ったようには思えない、といったら、
あなたは絶対そういうと思った、とかえされる。
さらに、ふたりで組んで俺をいじめると思った、ともいわれる。
当然、当然。しかし京都では逆をやられそうだな。鏡花と組んで私をいじめそうだ。

いろいろ話してたらカラオケに行きたくなり、
私とドグマさんで、早く行こうよー!!!と訴えてみた。
織弥さんは終電逃してからで良いじゃん、といってたが、
そんなもんどーせ歩いて帰るんやろー、はよいこ、という我々の発言で却下。

で、カラオケ。
ドグマさんサザン歌わせたらマジでうまかった。
電波まで聞こえる耳の持ち主らしく、さすがにうまかったよ。
織弥さんは相変わらずシャウト系の歌が好きで、
歌ってるのは良いんだけど、ぜーんぶ走るか遅れるかするんだもん。
メロディー重視の我々にはたまらんかった。
さらに、何かにかこつけて、「あの人」がらみの選曲ばっかりする上に、
完全に頭がその話でいっちゃってるもんだから、
傍目で見てて面白いのだが、いいかげん飽きてきて、
私とドグマさんは織弥さんの自己陶酔する姿を見て、
こそこそとふたりで耳打ちしあう始末。

「なんなん、あれ」
「ってか、相当行っちゃってるよね」
「やばいよね」

なんて会話が私とドグマさんの間で繰り広げられていたことなど彼は露知らず。

さらに、ドグマさんが「波乗りジョニー」をいれたら、
織弥さんが、「こいつとカラオケ行ってからサザンはうたえないんだよね」などとぬかしつつ、
しっかりサビの部分はもってってやんの。
で、ドグマさんがまた私に耳打ち。

「歌えないっていったくせに歌ってるし…」
「ほんまなんとかしてほしいよな」

こんだけ親友ふたりにボロカスいわれる織弥さんだったけど、
福山歌わせたらうまかった。
そっち路線でいけばいいのにね。

4時ぐらいまで歌って、
寒い寒いといいながらてってこ歩いて帰る。
神田川渡ってあの曲を歌いたくなってしまった。

つづく。