相対論 まとめ

相対論 (theory of relativity)

・絶対と相対 (absolute, relative)
  ・絶対空間、絶対時間の廃止。
   空間、時間は相対的。
  ・光速度を絶対的なものする。

・特殊相対論 (special relativity)
  ・光速度不変の原理 (principle of constancy of light velocity)
    ・光は誰から見ても光速で進む。
    ・どんなスピードで運動している観測者が測っても、
     光の速さは常に光速度cになる。
    ・光速度(c) = 3×108
  ・特殊相対性原理 (special principle of relativity)
    ・じっと静止している人にとっても、動いている人にとっても、
     自然の法則は同じように成り立つ。

・特殊相対論から導かれる事柄
  ・空間と時間は同じ扱い(時空の統一)
  ・同時性の不一致
    ・異なる運動をする観測者の間では、
     事が起こった時刻が食い違う。
  ・時間の遅れ
    ・光速に近づくほど時間が遅れる。
  ・空間の縮み
    ・光速に近づくほど進行方向に空間が縮む。
    ・ローレンツ収縮 = √(1-v2/c2)
  ・質量の増大
    ・光速に近づくほど質量が増大する。
    ・何物も光速を越えることはできない。
  ・物質とエネルギーは同じ
    ・物質とエネルギーは転換できる。
    ・エネルギー(E) = mc2

・一般相対論 (general relativity)
  ・等価原理 (principle of equivalence)
    ・重力によって生じる力と、加速によって生じる力は同じ
  ・一般相対性原理 (general principle of relativity)
    ・重力場中にいる人にとっても、加速運動している人にとっても、
     自然の法則は同じように成り立つ。

・一般相対論から導かれる事柄
  ・物質が時空に影響して、空間を曲げる。
    ・物質があると重力が生じる。
    ・質量のない光も重力によって曲げられる。
    ・Rik-(1/2)gikR = (8πG/c4)Tik
     Rik : リーマン曲率テンソル
     R : スカラー曲率
     gik : 計量テンソル
     Tik : エネルギー運動量テンソル
     左辺 : 空間、時間の曲がり
     右辺 : 物質、エネルギーの分布
  ・時間の遅れ
    ・重力の強い場所ほど時間が遅れる。
  ・ブラック・ホールの存在
    ・存在が確認されている。
    ・シュヴァルツシルト半径(R) = 2Gm/c2
  ・ワーム・ホールの存在
    ・存在が確認されていない。
    ・離れた空間をつなぐには、ワームホールを作る。
     入り口がブラックホールで、出口がホワイトホール。
     重力で全てが押しつぶされるので、移動手段として使えない。


特殊相対論 速度がある 時空が縮む 質量が増す
一般相対論 速度が増す 時空が縮む 質量がある
エネルギーと質量 E = c2 × m

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