ニュートリノ

・ニュートリノってなに?
  ・はじめに発見されたのは、中性子の崩壊であった。
   中性子は崩壊して、陽子と電子になる。
   しかし、崩壊前と、崩壊後で質量と運動量が一致しない。
   その違いがニュートリノが生成されたものによると
   考えられた。
  ・ニュートリノは電荷を持たないので、他の粒子とほとんど
   反応しない。
  ・クォークと10-16cm以内に近づいたときだけ
   散乱や吸収を受ける。
  ・2億kmの鋼鉄を貫通してやっと50%が散乱や吸収する。
  ・太陽の中心で生まれた光が表面に到達するのに200万年
   かかるが、ニュートリノは2秒で到達する。
  ・太陽から放出されるニュートリノは、人間の体を毎秒1000兆
   個が貫通している。

・ニュートリノと反ニュートリノの違いは?
  ・ニュートリノと反ニュートリノは対消滅する。
  ・通常の正粒子と反粒子のような電価の違いは無い。
  ・ニュートリノと反ニュートリノは違いはないかも知れない。
   そうであるなら、2重ベータ崩壊が起こる。
   2重ベータ崩壊はニュートリノが出ないベータ崩壊である。
   中性子の崩壊によって出た、反ニュートリノが、
   他の中性子に正ニュートリノとして吸収され、
   ベータ崩壊を起こす現象である。

・ニュートリノの電子、ミュー、タウの違いは?
  ・崩壊する粒子の違いによって分けている。
    ・ダウンクオークの崩壊では、電子ニュートリノが出る。
    ・ミュー粒子の崩壊では、ミュー・ニュートリノが出る。
    ・タウ粒子の崩壊では、タウ・ニュートリノが出る。
  ・中性子と反応したときに生成するものが違う。
    ・電子ニュートリノが反応したときは、電子が出る。
      n + ν → p + e-
    ・ミュー・ニュートリノが反応したときは、ミュー粒子が出る。
      n + νμ → p + μ-

・ニュートリノ振動
  ・ニュートリノは、電子、ミュー、タウの間で互いに変化する。
  ・3つのニュートリノの違いは、3つの成分の構成比率の違い
   によるとされている。
   構成比に変化があると別の種類のニュートリノになる。
   3つの成分が干渉すると変化する。
   違った周波数の音が干渉して、うなりを生ずるのと似ている。

・ニュートリノは左巻きスピンのみ存在する。
 反ニュートリノは右巻きスピンのみ存在する。

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