聖母はすべてご存知だった

女教師

 

 

1.聖母はすべてご存知だった

2.聖母は聖言の内意をご存じだった

3.最も内なる天界の天使たちの知恵は中間の天界の天使たちの知恵に無限にまさり

4.マリア・ワルトルタ

 

 

 

 

 

1.聖母はすべてご存知だった

 

 

マリア・ワルトルタ/イエズスの受難/P10

 

母の知らないことは何もなく

 

 

 

聖母マリア/マリア・ヴァルトルタによるマドンナの生涯/上巻/天使館/P107

 

 この時から私の霊的な母性の役割が始まりました。私の運命について、シメオンに再度説明してもらう必要はありませんでした。私はもう承知していたのです。なぜなら神の英知がすでに私の内に住んでおられ、私の内で形をとられ、そのお言葉は血液のように私の全身を駆け巡り、御言葉を預かる私の胸に押し寄せていたからです。御子の行く末がどうなるのか、御子を産んだ母親に隠されていることなど何一つありませんでした。それは拷問でした。なぜなら私は女だからです。と同時にそれはまた私にとって、御子の至福にも通じる至福でもあったのです。なぜなら真の神の子たちが幸せを味わうのは、神のみ旨を果す時だからです。そして神のご意思とは、人間の罪を取り除き、御父のさらなる栄光を勝ち取ることなのです。神のみ旨を行うという点では、私の愛しいイエズスとその母である私は、ありがたいことに完璧な模範なのです(『手記‘43』『12月1日』)。

 

 

 

聖母から司祭へ1980.3.25

 

 おん子が生まれるより先に、私は、その小さなおん手とおん足の傷を見ました。まだ幼い鼓動を、この体に感じる前に、おん胸をあの恐ろしい傷を見ました。ゆりかごによこたえられた幼い姿を見るその前に、私は、十字架上によこたわっているそのみ姿を、すでに見ていました。

 

 

 

聖母から司祭へ1983.4.1

 

 かれのおん体は、毎日働いて、汗を流し、苦労のしるしをみせていました。

わたしは、すでにあのとき、かれのおん手とおん足が貫かれて傷つき、血まみれになっているのを、魂の目でみていました。その度に、わたしの母の愛情は新たになるのを感じました。

 

公生活の短い数年間。あの頃イエズスは、出会うすべての人に救いの福音をのべ伝えながら、人をいやし、傷をなおし、病気をなおし、また、罪のゆるしを与え、たくさんの奇跡を行っておられました。イエズスは、母であるわたしには、すべてをうちあけてくださいました。それで、わたしたちは、精神的に、ふたりいっしょに、カルヴァリオの山の頂きにのぼり、苦しい別れの瞬間を味わい、前もって、その瞬間を生きていました。

 

 

 

アグレダのマリア/神の都市/P97

 

たくさんの秘密が私たちの女王に明らかにされましたが、我々は知り得ないことです。(中略)御独り子をこの世に送り、人類を救って下さるように熱願しました。この熱願は神と聖マリアを結ぶ真紅のレースとなりました。御独り子が宿る神殿を準備するため、全能者の全ての御業について、この選ばれた御母に教えました。第一日目は、創世記に記された第一日目の創造について教えました。

 

 

 

アグレダのマリア/神の都市/P101

 

 聖マリアは、全人類の過去、現在、未来にわたる所業と各人の最後を神から見せて頂きました。とても堪えられない幻視でしたが、神の永遠の愛に参加し、取り次ぎを続けました。「主、永遠なる神、私は御身の正義を宣言し、御業を讃えます。私が御身の人々への賜物と、人々の御身に対する忘恩を見る時、私の胸がつぶれそうになります。御身は全員が永遠の生命を得ることを望むのに、少数の者たちしか、推定できないほどの恩恵に感謝せず、大勢が悪意により亡びます。御身は人々の罪や悪意を予見したように、御独り子が無限の価値の業をなすことを最初から御存知です。御子の御業や罪よりもはるかに強力です。」

 

 

 

 

2.聖母は聖言の内意をご存じだった

 

 

聖母から司祭へ1979.11.21

 

神殿のなかでは、私の魂は、しだいに、聖霊の光に開かれていきました。そして、聖霊は、私が愛とみことばを理解するように、みちびいてくださいました。それで、私は心のなかで、いちばん深い奥義にあずかるように導かれ、それに従って、聖書のほんとうの意味が、ますます明らかになってきました。

 

 

 

聖母から司祭へ1980.3.25

 

 私には聖書のほんとうの意味がわかっていました。

 

 

 

聖母から司祭へ1980.4.24

 

 私は、私の母としての胎内で肉体となった“みことば”の奥義を、あなたがたの魂に示してあげましょう。

 私は、あなたがたが、聖書を完全に理解できるようにみちびいてあげます。

 あなたがたの住んでいる今の時代は、聖書の最後の書物のなかのある数ページにあたります。それで、いまここに、その数ページをよんであげましょう。というのは、この数ページのなかにこそ、すでに全部のことが予言されているからです。これから起きようとしていることまでも、そのなかには含まれています。

 

 

 

聖母から司祭へ1986.7.4

 

 わたしの心から一つの光線が出て行きます。それこそ、忠実なおとめであるあなたたちの母の光であって、あなたたちの知恵を照らします。この光は、神のみことばの神秘を理解し、福音のかくれた意味を深くさとるようにと、やさしく、あなたたちの知恵をはげます光です。

 

 

 

聖母から司祭へ1988、12.8

 

 どんな罪も、原罪さえもまぬがれたわたしの魂は、神の命に満たされ、わたしの知恵は、英知の聖霊にみたされて、神のみことばを理解するようになりました。

 

 

 

アグレダのマリア/神の都市/P318

 

 いつも書きますように、私は聖母のなさったあまりにもたくさんのことを全部書き記すことはできません。福音書の成立にあたり、聖母が取り計らって下さったこと、福音書に記されるべきあらゆる神秘について聖母は良く知っておられたことは特筆に値します。この知識を聖母は何度も頂きましたが、特に御子の御昇天の時に頂きました。その日以来、聖母は何度も主の御前に平伏し、使徒たちや福音史家たちに神の光を与え、時期が熟した時、書くことを命令して下さるようにお願いしました。

 前章で述べたように、聖母は天に挙げられ、主より教会を委託された後、高間に戻り、割礼などに関する討議、決定すべき会議の前に祈りに入られました。その時、主は聖福音を書く時が来たので、教会の女主人としてそれを取り計ることを聖母にお命じになりました。聖母は深い謙遜から、主の代理者兼教会の頭である聖ぺトロがそれをすべきことで、そのように重要なことに関して神の啓示を頂くべきことを主から同意していただきました。会議が割礼の問題を解決した後、聖ぺトロは我らの救世主にして師なるキリストの御生涯の神秘を書き記す必要性について参会者たちに提案しました。書物ができれば、使徒たち、弟子たちは、信者たちに相違しない同じことを説教し、古い律法を廃止し、新しい律法を樹立できます。

 

 

 

 

3.最も内なる天界の天使たちの知恵は中間の天界の天使たちの知恵に無限にまさり

 

 

天界と地獄267

 

ここから最も内なる天界の天使たちの知恵は中間の天界の天使たちの知恵に無限にまさり、中間の天界の天使たちの知恵は最低の天界の天使たちの知恵に無限にまさっている

 

 

 

天界と地獄270

 

*6 天的な天使たちは無数の事柄を熟知しており、霊的天使たちよりは測り知れないほど賢明である、2718。天的は天使たちは信仰に関係した凡ゆる物を主から認識しているため、霊的な天使たちのように、信仰から考えたり、話したりはしない、202,597,607,784、1121、1384、1442、1898、1919、7680、7877、8780、9277、10336。信仰の諸真理については、彼らはただ、そうである、そうである、そうではない、そうではない、とのみしか言わないが、しかし霊的天使たちはそれがそうであるか、そうではないかと論じる、2715、3246、4448、9166、10786、そこにあなたらはただ、そうである、そうである、そうではない、そうではないとのみ語りなさいという主の御言葉が説明されている、マタイ5・37。

 

 

 

天界の秘義155

 

それで今取り扱っている記事の中で、その最も深い内容において問題とされているものは天界の結婚である。天界の結婚はその自分自身のものの中に存在するといった性質のものであって、その自分自身のものが主によって生かされる時、それは主の『花嫁、妻』と呼ばれるのである。このように生かされた人間自身のものは愛の善と信仰の真理とをことごとく認識し、従って言い尽くし難い幸福と連結した知恵と理知とをことごとく持っているのである。

 

 

 

 

4.マリア・ワルトルタ

 

 

マリア・ヴァルトルタ/私に啓示された福音/2卷P518/127・5

 

そこでわたしは言いますが、聖霊の三位の知恵が在(ましま)すように、地球上の知恵の所有者は、ロゴス先駆者の三者です。