霊的体験の有無

 

羨ましがらない

 

 

トマス・ア・ケンピス/キリストに倣いて/3・7・5

 

 こういう試練はあなたにとって、万事意のままにうまく行くよりも、よほどためになる。

 なんとなれば、人の功績(いさおし)を定めるのは、黙示や慰めを多く受けたということではなく、聖書に詳しいということでもなく、高い地位にのぼったということでもなく、ただ真の謙遜を土台とし、神への愛に満たされ、つねにひたすら神のみ光栄(さかえ)のみを求め、自分を無視し、真に自分を軽んじ、他人に尊敬されるよりも、むしろ軽蔑侮辱されるほうを喜びとするということだからである。